大気汚染による死者、2012年は世界で約700万人=WHO
ロイター - 2014年03月25日 10:58
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[ロンドン 25日 ロイター] -世界保健機関(WHO)は25日、大気汚染が原因の死者が2012年には推計約700万人だったとする報告書を発表した。大気汚染は世界にとって、引き続き唯一最大の環境健康リスクだとしている。
今回発表された数字は、以前の推計からは倍増となる。報告書でWHOは、2012年に世界では8人に1人が大気汚染に関連して死亡したと指摘。大気汚染の低減が進めば、将来的に数百万人の命が助かる可能性があるとした。
WHOのネイラ公衆衛生・環境局長は、「大気汚染によるリスクは、特に心臓疾患や発作については以前考えられていたよりはるかに深刻」とし、「われわれが呼吸する空気を浄化するため、(各国の)連携した取り組みが必要」との考えを示した。
大気汚染の影響が最も深刻なのは、東南アジアと西太平洋地域の低・中所得国で、2012年には屋内空気汚染で330万人、屋外大気汚染で260万人が命を落としたという。