映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 人間失格 』

2010年03月15日 | 映画感想(日本)
来週になったら もしかしたらレイト上映が無くなるかもしれない・・
と あせって&少々無理して出かけた。
レディスデーだったからか?
思ったよりも観客は多い。
私は 全く知らない人だったけど 生田さん効果?????

・・・
実は チラシで見たとき
もっと美男子じゃなきゃ葉造じゃない! と思っていたのですが
生田さんは 予告やチラシより ずっと美男子でしたね。
でも 映画については・・・・・



先に観た人から
「  『 原作 』  を読んでいない人に わかるかな~? 」
と聞いていたので
原作を1ケ月ほど前に読み終わった私は
自信満々で 鑑賞に臨んだのですが

・・・・・
原作  を読んでいたから
映画  に ものすごく違和感がありました。
違うよ・・ もっと 内面的な モノ を描かなきゃ・・ 太宰じゃないって・・・・
子供時代に ヒラメは いらないし・・・
描くなら どんな子供時代で 自分に対して 家族に対して どう思っていたのかを 描かなきゃ わかんないでしょ???? 
のっけから あせりました。
と 同時に
原作を読んでいない人たちに この映画のストーリーが 理解できるのか????と
不安になりました。


   子供時代から 突然 中学校時代へ ( 跳び箱シーンです )
   そのときに 柄本くんから言われるセリフが
   原作未読者にわかるのか?????

   画面が いきなり東京に跳び
   でも・・同じような洋館が出てくるので
   原作を読んでいた私でさえ ??? 状態でした。



原作を読んでいたからこその 疑問や不安がつぎつぎと出てきます。

   確かに 原作にも たくさんの女性は出てくるけど
   あれ????
   同時進行していたのもあったけれど
   寺島さんの話は ちゃんと あの時期には完結しているし
   時系列 大丈夫?? なんだか なんか つぎはぎだらけ

中原中也 の独壇場では
???!!!! 家に帰って 原作を読みなおさなきゃ! と思い・・汗
最後の 三田佳子さんの登場に 至っては
完全 脱力。

誰のためにというわけでもないのに
映画を見始めてからずっと 心の底で 必死に この映画をかばっている自分がいたのですが
もう どうでも いいや ~~~~!!!!



何故 この映画をかばいたかったのか?
それは ひとえに 太宰治が 好きだから & 『 赤目四十八瀧心中未遂 』 の 荒戸源次郎監督作品 だからです。
荒戸さんの 良さが活きていたのは
トンネル内の 線香花火のシーン だけでしょうか????


部分部分では 女優さんたちは 頑張っていました・・・
寺島さんも いつもの大胆さを ぐっと抑えて
哀しみ暗さを背負った いい女を演じていたし
小池さんも 原作のイメージどおりでした。
けれど 大好きな 大楠さんが 活かされていなかったのが ホントに残念!




観終わって ふと 気付きました。
これ 角川映画じゃん・・・・
映画を 観て 訳の分らなかった人は
” 角川文庫を 買って 読みましょう! ” キャンペーン映画だったのね・・??!!


  2010.03.03  「人間失格」  TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞  ★★


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2 コメント

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私も ( 冴子)
2010-03-17 08:15:28
原作を確か昨年読んだばかりで、しかも原作もそんなにいいと思わなかったけど、生田クンだし、荒戸監督だし・・・と言うことで観にいったのだけれど。

始まって10分くらいで後悔しましたね~
帰りたくて仕方ありませんでした。
退屈だし、やはり現代人にあの太宰の心の中は理解しがたい。

それぞれのエピソードはともかく、全体がバラバラらな印象を受けました。

石原さんの良子は、あれは何?
浮気性? それとも昔の男と切れてなかった、ということ?

三田佳子はひどかったな~

よかったのは伊勢谷クンの友人。
私は彼が好きではないけど、今回はぴったりだったと思います。
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みんなそうなのね・・・ ()
2010-03-17 13:02:33
>良子ちゃん
原作に 良子ちゃんは 少し頭がよわい子(心が純真)と書かれています。
言いよられると イヤ と言えない
んだと思います。原作にも ああいう場面はあるし・・
私は 友人が葉造に知らせ
見せに連れていったのが サイテーだと思いましたよ。
(もちろんこれも原作通り)

>伊勢谷くん
「金髪の草原」の伊勢谷くんは
爽やかだったのに
松子以来???
こんな感じの役が多いですよね~ ちょっとザンネンです~涙
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