いしゃらがす
どかす。「いしゃる」は、「退く」という意味で、「いざる」(膝行する)がなまったものではと、ブログ・「KONASUKEの部屋」さんにありました。
いってすける
一緒に行く。茨城県では、「すける」という語に、「助ける」、「一緒に行く」という意味があるようです。水戸ではどうか分かりませんが、茨城県では、「いってつける」ともいうようです。
おっちゃす
壊す。「おっちゃぶす」という、「押しつぶす」を意味する茨城方言があるようなので、その仲間なのでしょう。「おっ」は「押し」のように見えます。
おもす、おむす、むす
鳥が卵を抱き暖める。「孵化する」を意味する「うむす」「むすける」という、青森、岩手、宮城、秋田で使われる言葉があるようです。(全国方言辞典) 「むす」は「芽が出る」、「生じる」という意味だそうですので、その変化形のような感じがします。
ぎばづく
仕事のやまを越える。「きわ(際、崖)」と関係する言葉なのかもしれません。
しめる
叱る。古語辞典には「しめ」に、「とっちめる」「こらしめる」という意味があるとありますので、古語が方言として残ったということなのでしょう。
せいる
入れる。全国方言辞典では、「せーる」として、岩手、福島、栃木、茨城、埼玉などとあります。
ふすくれる
子供などがふくれる、すねる。「ぶそくる」(機嫌が悪い 静岡 全国方言辞典)、「ぶそる」(不平を言う、不機嫌になる 静岡 全国方言辞典)、ふすぶ(くすぶる、嫉妬する 大言海)、ぶすぶす(機嫌悪く怒る状 大言海)などがあるので、同じ流れの言葉なのでしょう。
へっらう
少なくする。「へつる」は「削り取る」「減らす」の方言で、新潟、和歌山、大阪、兵庫、岡山、鳥取、対馬と、全国方言辞典にあります。「へづる」は、「削り取る」と大言海にあります。
ほいたれる
泣きわめく。全国に分布する方言のようです。「ほえる」も、「泣く」、「泣きわめく」の方言(全国方言辞典)だそうですので、同じ仲間の言葉なのでしょう。