ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の方言(17)

2022-10-31 09:23:04 | 水戸

 

いしゃらがす
 どかす。「いしゃる」は、「退く」という意味で、「いざる」(膝行する)がなまったものではと、ブログ・「KONASUKEの部屋」さんにありました。

 

いってすける
 一緒に行く。茨城県では、「すける」という語に、「助ける」、「一緒に行く」という意味があるようです。水戸ではどうか分かりませんが、茨城県では、「いってつける」ともいうようです。

 

おっちゃす
 壊す。「おっちゃぶす」という、「押しつぶす」を意味する茨城方言があるようなので、その仲間なのでしょう。「おっ」は「押し」のように見えます。

 

おもす、おむす、むす                              
 鳥が卵を抱き暖める。「孵化する」を意味する「うむす」「むすける」という、青森、岩手、宮城、秋田で使われる言葉があるようです。(全国方言辞典) 「むす」は「芽が出る」、「生じる」という意味だそうですので、その変化形のような感じがします。

 

ぎばづく
 仕事のやまを越える。「きわ(際、崖)」と関係する言葉なのかもしれません。

 

しめる
 叱る。古語辞典には「しめ」に、「とっちめる」「こらしめる」という意味があるとありますので、古語が方言として残ったということなのでしょう。

 

せいる
 入れる。全国方言辞典では、「せーる」として、岩手、福島、栃木、茨城、埼玉などとあります。

 

ふすくれる
 子供などがふくれる、すねる。「ぶそくる」(機嫌が悪い 静岡 全国方言辞典)、「ぶそる」(不平を言う、不機嫌になる 静岡 全国方言辞典)、ふすぶ(くすぶる、嫉妬する 大言海)、ぶすぶす(機嫌悪く怒る状 大言海)などがあるので、同じ流れの言葉なのでしょう。

 

へっらう
 少なくする。「へつる」は「削り取る」「減らす」の方言で、新潟、和歌山、大阪、兵庫、岡山、鳥取、対馬と、全国方言辞典にあります。「へづる」は、「削り取る」と大言海にあります。

 

ほいたれる
 泣きわめく。全国に分布する方言のようです。「ほえる」も、「泣く」、「泣きわめく」の方言(全国方言辞典)だそうですので、同じ仲間の言葉なのでしょう。

水戸の方言(16)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする