宇宙の一大ファンタジー 月面上の日食、地球食
1.日食(地球が太陽を隠す)
まず最初に月面上ではないが月面から少し離れたところを飛んでいる観測器から撮った写真を見よう。月面上の日食もこれに近い。
ハイビジョンカメラ(望遠)による半影月食時の地球の撮影画像(JAXAのWEBSITEから転載)
この画像は、平成21年2月10日(日本時間)に「かぐや(SELENE)」ハイビジョンカメラ(望遠)で撮影された動画の一部を静止画像として切り出した。
右下の明るく光っている部分は太陽、細いリングで囲まれた黒い部分が地球です。ちょうど地球の夜の側を見ているため真っ暗です。太陽の大部分は、地球、そして赤い点線で示された月面によって隠されています。
地球がリング状に輝いているのは、大気があるためです。太陽の光は地球の大気によって散乱を起こすため、太陽光の一部は地球の縁を回り込むようにして月に到達します。
そのため月からは地球の大気が青く、リング状に光っているように見える。これは、太陽光の散乱が、青い色の光で起きやすいためだと考えられます。
太陽が地球に隠されると、地球周囲の大気が太陽の光を通します。極細の光のリングが輝く外に太陽コロナが見えることになるでしょう。
視直径が月の4倍もある地球ですから、日食の経過時間もそれなりに長くなります。
地球上で見る皆既日食は長くても数分ですが、月面上の皆既地球食は1時間以上にになるかも知れませんよ。部分日食だと数時間見えるでしょうかね。
2.地球食(地球上の月食に相当するもの)
この時は太陽、月、地球と直線状に並び、月の影の中に地球が入るのではあるが、
月の影が地球上に落ちるとして食は起こりません。
月の大きさが地球の1/4であるので、地球全体を月の影が覆うことは無いからです。
3.いずれにしても、地球上から見た場合は地球から見た月と太陽の見かけの大きさはほぼ同じであるが、月面上では地球はもっと大きいので、、食の様子が全く異なる。
特に皆既食と部分食、また月面の場所や時刻によって極端に変化する。
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