多彩な月面基地計画プラン賑やか
月面基地(moon base、またはlunar base)は、月の表面に建設される、人間の居住空間を伴ってある程度恒久的な基地のこと。各国の計画やSFを含むフィクション作品に出現する。
アポロ計画が成し遂げた月面着陸時から、にわかに現実味を帯びてきたが、その後の宇宙開発計画の縮小・凍結により実現は遠くなった。しかし2000年代に入り再び、世界各国で建設に向けた動きが活発化している。
アメリカ航空宇宙局 (NASA) は2006年12月、月面基地の建設構想を発表した。この発表によれば、2020年までに建設を開始し、2024年頃には長期滞在を可能とするとしている。
また、各国の宇宙機関や民間企業にも参加を呼びかけており、ISS同様の国際基地となる見込みであった。建設地としては、月の南極に存在するシャクルトンクレーター付近が最有力地として挙げられていた。
前段階として2009年、新型ロケットや月面着陸船を開発するコンステレーション計画を本格的にスタートさせたが、2010年にバラク・オバマ大統領により計画が中止されたため月面基地構想は白紙化された。
一方
日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) も2006年7月31日の月周回衛星(SELENE)シンポジウムにて、2020年前後の有人月面着陸と、2030年前後の月面基地建設構想を明らかにしている。
この月面基地は定員が2,3人で、居住棟、発電・蓄電システム、研究施設などから構成されるとしている。
その他に、清水建設、大林組、東急建設などがWEBSITEで構想を描いている。