金魚日和

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70-200mmズーム【F2.8かF4か】

2014年09月11日 | カメラ・撮影

Nikon D600 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
  

来週開幕する『フォトキナ2014(ケルン/ドイツ)』を前に、
「チルト式の液晶モニタを搭載した『Nikon D750』が出る!」だの、
「F1.8シリーズの広角単焦点『ニッコール 20mmF1.8』が出る!」だの、
「『ニコン羊羹』に新しい味が加わる!」だの賑やかな噂が絶えないニコン周辺なのだが、
今敢えて、放置しっぱなしだった『AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR』の話しをしてみたい。

と言っても、購入後の制作活動では、《撮影》より《PCによる加工》をしている時間の方が長く、
正直、インプレるほど使用していない(・ω・)

よって今回は、多くの「よ~しパパ、今度は70-200mmズーム買っちゃうゾ~♪」的な皆様、
《そろそろ高性能ズームが欲しいんだけど『F2.8 VR2』と『F4』で迷って決められない!皆様》に向け、
自分が『F2.8 VR2』では無く『F4』を選んだ理由、といったものを記事ってみたい。

※     ※     ※

数年前までは、
「迷うまでも無く『AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II』を買っておけば良い。」
という状況だったニコンの70-200mmズーム界隈。
ニコンユーザーには『AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED』とならぶ鉄板レンズで、
発売から5年が経とうとしている現在も、手にした誰もが手放しで賞賛する名レンズである。
ニコ爺ともなると、年に28回は「…『70-200mmF2.8 VR2』にしておけば後悔せん。」、と寝言るらしい。
それ程素晴らしいとされているレンズだ。

ちなみに「一生に一度位はニーニー(200mmF2)を手に入れろ。」 という寝言は200回以上言うらしい。

そんなところに、
ある種下克上気味に登場したのが『AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR』だ。
今から2年程前のことである。

※     ※     ※

デジタル機器関連では、新しく発売された製品が上位機種を性能で上回る現象が度々見られる。
カメラ/レンズ業界も例外では無く、
機械的・物質的な部分では上位機種の優位性は揺るがないものの、
電子部品やソフトウェアの向上、最新のコンピュータを駆使した設計等により、
『最新機種が上位機種を上回る数値を叩き出す』といった報告がなされることも少なくない。

『70-200mmF4』も、《『F2.8 VR2』を脅かすような性能である》とのふれこみで登場した。
「開放から素晴らしい解像感である。」、と。
 

実際、メーカーの希望小売価差(F4:19万/F2.8:30万)を考慮すれば、
とんでもなく健闘している製品なのだと思う。
撮影した画像を見ても、自分ごときではまったく区別がつかない。

ただ、「だったら安い方で良いね♪」とならないところがこの趣味の怖いところ。

レンズ「ごときに」20万30万もの投資を覚悟する境地にいたると、
「安く買えること」よりも、
「安さと天秤にかけ、不要とした性能に未練が残らないか」の方が重要になって来るのだ。

このケースで言えば『F2.8』という明るさ。
ニコンは、《たった1段分の絞り値の違いが必要か否か》という命題をつきつけることで、
頭を悩ませた沢山のニコ爺から頭髪を奪っている。
フォトキナでは噂されている製品群とともに、育毛剤の発売をアナウンスして欲しいほどだ。

参考迄に言うと、三男のテルアキにカメラの趣味は無い。 

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『F2.8 VR2』と『F4』を取り巻く状況を大雑把にまとめるとこんな感じだ。
だが現実はさらに複雑で、ここに幾つもの要因が絡んで来る。
レンズ選びを左右するのは《開放F値の違い》だけでは無いからだ。
自分を悩ませ、最終的に『F4』の購入へと走らせた要因は、『質量』と『最大撮影倍率』の違いであった。

※     ※     ※

冒頭、《誰もが手放しで賞賛する名レンズ》と書いた『F2.8 VR2』なのだが、
唯一のウイークポイントとして『質量:大きさと重さ』をあげるユーザーは少なくない。

金属鏡筒の堅牢さ・安心感は魅力的である一方、ユーザーに相応の負担を強いる。
なにせ1.5kgもあるレンズなのだ。『うまい棒(約10g)』に換算すれば150本分である。
少子化な昨今、ちょっとした子供会規模の集会ならなら3町内分位のオヤツになる量だ。
『構えて待つ』間は勿論のこと、移動時に持ち歩くだけでも堪えるであろうことは想像に難く無い。

気力・体力・知力低めのお気軽カメラ愛好家(It's me ! )には、
一回りほど小さく、プラスチック鏡筒で850kgしか無い『F4』の方が相応しいと判断した。

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そしてもう1つの要因:『最大撮影倍率』。

自分の場合、もっとも撮影回数が多くなる場所として想定したのは『東山動植物園』。
おそらく東山る場合は、交換レンズを持たず装着レンズ1本だけで済ませることになる。
《柵越しに動物を撮った後、植物をマクロる》といった使い方の場合、
『最大撮影倍率』はデカい方がありがたいのだ。

『F2.8 VR2』の『最大撮影倍率/最短撮影距離』が『0.14倍/1.4メートル』であるのに対し、
『F4』のそれは『0.28倍/1メートル』。望遠端でのこの差はデカい。

この2点が決定打となり、『F4』を購入した。


あ、あと、大前提として、
ニコン以外の製品(シグマ/タムロン/トキナー等)一切購入対象にしなかった。
サードパーティー製品を購入したとしても、
後々ニコン製の同等品が欲しくなるのは、過去の経験から解りきっていたから。
・・・ニコ爺の見本のようだな。 

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正直、AFの速さやモノとしてのアリガタミなど、今でも『F2.8 VR2』に名残が無いわけでは無い。
「1.4倍テレコン買おうかなぁ、、、。」なんて思い始めた昨今では、
なおさら「やっぱ『F2.8 VR2』の方が良かったかなぁ。。。」とも思う(・ω・)なんだかなー。


結論:満足度の高い『F4』ではあるものの、ニコ爺の煩悩の多さ/抜け毛の多さにはかなわない


  



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