【凪（なぎ）】
えー、直前になりましたが企画展のお知らせをば。
※今回は素で書いているのでバカ話し無しです。
そろそろ近郊の方にはDMが届いている頃だと思いますが、
9月の14日（日）から名古屋市名東区で開催される
『第4回骨壺展～絆を繋ぐ祈りのかたち～』
という企画展に参加・出展させていただきます。
供養に関する様々な製品・サービスを提供する『刻心堂』さんが主催するこの企画展は、
工芸から現代アートまで幅広いスタイルの作家を集め、
《現代の生活に合った供養のあり方／新しい祈りのカタチを提案する作品を展示・販売する》
という、ちょっと変わった主旨の企画展です。
昨年、『ハートフィールドギャラリー』さん経由で個展のDMを置かせていただいた際、
作品を気に入って下さった主宰者さまからお誘いをいただき、今回、参加させていただく事になりました。
4回目となる今回は、ギャラリーがコーディネートする作家さんをはじめ、
総勢50名からなる過去最多・最大規模での開催となります。
お近くの方は是非あしをお運び下さいませ。
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展示のメインはその名の通り、『オリジナルの骨壺』で、
工芸・立体造形作家さん達の『供養／祈り』を具現化した作品が数多くならびます。
自分達平面作品の作家は、その空間を取り囲むように存在する四方の壁面を利用して展示する、と。
・期間が短いこと
・遠方から来ていただくのは申し訳ないこと
・出展点数が少ないこと
などから、事前の案内／告知を躊躇っていたのですが、
出来上がった作品が思いのほか良かった為（ぉい）、こうして告知させていただく事にしました。
そんな理由から、今回は愛知岐阜以外の方にはDMという名の不幸の手紙は郵送しておりません。
ご了承＆ご安心下さい。
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画像は【凪（なぎ）】という作品。
いつも以上にシンプルかつ静かな作品ですが
自分が意図した《弔い／亡き者との対話》といったテーマは、
自分が意図する以上に上手くカタチに出来たと思います。
普段の制作では、《自分の想い／考えの発信》、なんてものが表現の核となります。
大雑把に言えば、「オレはコンナ感じのモノが《良い》と思うんだけどどーよ？」的な話し。
制作の過程には、異なるベクトルの《良い》がいくつもの存在するわけで、
その中から《正解》により近い《良い》を見つける為、
自分の経験や知識、感覚を拠り所にして試行錯誤を繰り返しているわけです。
ただ今回の制作にあたっては、その拠り所となるものは『自分』ではなく、
『大切なものを失った人が持つであろう普遍的な感覚』、というものに求めました。
アートファンでは無く、その人たちに共感してもらえるような作品を以て《正解》としよう、と。
年齢や性別、宗教観などにも左右されない《もっと根源的なところにあるであろう共通の感覚》。
《自分が思うところ》ではなく、
《その人たちが感じているであろう想い》を念頭に制作をはじめたのですが、
自分でも意外な程スムーズに、迷いなく進んで行きました。
おそらく、昨年父を亡くしたことで、
シニカル星人である自分ですら『その人たち側』としての視点を獲得していたのでしょう。
制作する側にいながらユーザー側の視点に立てる、
上からでも下からでも無く、同じ目線で制作を進められる、という経験は、とても貴重なものとなりました。
自画自賛ですが、と言うか、半ば他人事のような感覚なのですが、
作者のエゴを超えたところで成立した、《正解》により近い《良い》作品だと思っています。
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他に【凪（なぎ）】と対を成す【畔（ほとり）】という作品と、
人が生きて行く為には絶対必要な『希望』をテーマにした【BlueBird】という作品の計3点を展示します。
【凪（なぎ）】を含め、実物を見ていただきたい作品ばかりなので、
画像を見て興味をお持ちになられたお近くの方は、是非是非会場までお越し下さい。
よろしくお願いいたします。 オシミタダシ
第4回骨壺展
会期／2014年9月14(日)～23日(火・祝)
10：30～17：30 会期中無休
会場／Rinne 刻心堂
名古屋市名東区よもぎ台3-117
電話／0120-279-940
052-772-5501
