PLフィルター

Nikon D90 ＋ AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
　 

そろそろ入学式が始まりそうな時節になんなのだが、
先月末に参列したmy娘's卒業式時の話を、少し。

その日は
・狭い室内で有効な、広角側に余裕がある【16-85mm標準ズーム】
・体育館などで遠いところに追いやられることを想定した【55-200mm望遠ズーム】
・周囲をボカして撮ることと「…アノ人沢山レンズ持ってて凄い」と思わせる為の【60mmF2.8単焦点】
計３本のレンズを持ち込んで式典に挑んだ。
てか何しに行ってるんだ、オレ。

結果、
体育館での『卒業証書授与式』に始まり、教室に戻っての『HR（細川 隆一郎）』、
再度体育館に移り『集合写真撮影』、屋外で皆との『お別れ風景』という、
広さも、（光源の）明るさも異なる環境で撮るには最良かつ最低限のチョイスだったと思うのだが、
調子にのって撮り過ぎた為、エライコトになった。

終わってみれば、
PCに取込み＆確認作業をすることすら面倒臭い大ボリューム：『3GB超／700枚近い枚数の写真』が手元に。
てか何しに行ってr（略

これは『親バカ』という崇高な【我が子可愛いイズム】が為せる業では無く、
衆人環視のもと、堂々とヒトにレンズを向けられるという【単なる人物写真撮りたい人イズム】の成果なのだが、
正直、撮ってから2回位しか見直してない。
実際、見るに値する写真が少ないのも困ったものだっ。

＊　　　　　＊　　　　　＊

日常的なmy撮影スタイルは、
タスキがけにしたカメラをむき出しのままブラブラさせ、
気にとまったモノ／コトがあれば瞬時にカメラを向ける、という感じ in 街の中。

当然、威圧的・変態的な長さを誇る『望遠レンズ』は、即通報されそうな気がするので使わない。
なので、レンズ沼の主クラスがゴロゴロしている『望遠レンズ軍団』には購入意欲がわかない。
不幸中の幸いである。　←『不幸中学校』に通う『幸いさん』のことでは無い

まぁ、世間の皆様からすれば、
『望遠レンズ』であれ『コンパクトな単焦点レンズ』であれ、
デジイチぶら下げて歩いてるだけで立派な盗撮者にしか見えないのかも知れないが。

そんな訳で、
『無いと困るけど年間に２、３回しか使わない』というのがmy【55-200mm望遠ズーム】のポジションなのである。

＊　　　　　＊　　　　　＊

最後に使ったのがいつだったのか思い出せない位、久しぶりに手にした【55-200mm】をカメラに装着し、
体育館の一番奥～ステージから最も遠いところ～に陣取り、my娘が入場して来るのを待っていた。

距離や構図を確認する為に、何度か試し撮りをしてみるも、なにかがおかしい。
やたらとシャッタースピードが遅いし、画像が蒼いのである。

「おかしいおかしい」とアタフタしている間に、my娘入場。見事通過。
おいおいっ。なんの為の仰々しいカメラなのか。

原因がわからぬまま、レンズを取り外したり、なだめたり、時には叱りつけたり、ラジバn（略）。
他のレンズで試してみても、上記のような現象は現れない。
明らかに【55-200mm】に原因がある。
「ぁーもぉ！こんなクソレンズ、トイレットペーパーの芯材に格下げしてやる！」と三行半を突きつけようとしたその瞬間、
レンズフィルターに書かれた文字群が目に飛び込んできた。

「・・・これ、、、PLフィルターやん、、、。」

ぐるぐる回して外したら、しっかりキレイに撮れました◎
　 

結論：蒼いのは若さの所為では無い
　 

■解説：PLフィルター
レンズの先端に装着し使用するフィルターで、光の表面反射を除去します。いわゆる『偏光レンズ』。
空をより蒼く撮ったり、水面の反射を無くして水中を撮ったりすることが出来ます。

ただし、レンズを通過する光量が減る為、カメラ側で露出補正する必要があります。
お利口さんなmyカメラは、
『シャッタースピードを遅くすること』で適性露出（＝光量を増やす）にしようとしましたとさ。