Nikon D90 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G
my家ではよく『しゃぶしゃぶ』をする。
と書くと、「さすが貴族」「ブルジョワ爺」「牛の敵」などの言葉が聞こえて来そうだがさにあらず。
肉の量とクオリティにさえこだわらなければ意外にリーズナボーに抑えられるのが『ご自宅しゃぶしゃぶ』だ。
myの家しゃぶしゃぶは『少量の肉で米と野菜を食う為の献立』なのだ。
因みに『あしたの為に【その1】ジャブ』は、丹下段平さんが矢吹ジョーさんに送った有名な手紙の一節だ。
肉を泳がす隙間が無い位大量の野菜が浮かぶ鍋は、単なる『ごまダレで食べる鍋料理』であるばかりか、
申し訳程度の肉量から、「本当は牛思いの一家」である事を証明する材料でもある。
そんなわけで、『しゃぶしゃぶ風鍋』が幅を利かすmy家では、『すき焼き』をする機会が皆無だった。
数ヶ月前、ひょんな事からすき焼ることになり、
ガスレンジ&フライパンで肉焼いて砂糖ふってワリシタかけて野菜投入したものを食卓に運んだところ、
異常なまでに反応したmy娘。以来、すき焼き大好き人間になってしまった。
なんかこぉ、、、『ご馳走』に対する価値観が昭和っぽくって不安になる。
今では坂本九ちゃんを敬愛する外国人並の頻度で「スキヤキスキヤキ♪」言っている毎日だ。
何度かガスレンジ&フラ(略)を食卓まで運ぶ宴を開催したのだが、
《いちいち運ぶ→食べる→また焼く→運ぶ》を繰り返す事が面倒くさくなって来たので、ホットプレートを買うことにした。
ホットプレート。
なんかこぉ、、、その存在そのものが昭和っぽくって哀しくなる。
何度言っても治らない「エイデン社 by my妻(今はエディオン)」でホットプレートを購入し、
その足で大手スーパーに肉を買いに走った。
『しゃぶしゃぶ風鍋クオリティ』で選択した牛肉は、『すき焼き用和牛』と『こまぎれオージービーフ』。
はやる気持ちを抑えながら、一家は帰路った。
コンセントを挿し、昭和な電気調理器具のスイッチを入れる。
プレートが温まるのと同時に、独特のニオイが立ちこめる。…嗚呼、なんだかすっごく団地っぽい(違
『すき焼き用和牛』を並べ、砂糖ふってワリシタかけて野菜投入したものは極めて美味であった。
これぞすき焼。これぞ昭和。
あっと言う間に和牛はいなくなり、オーストラリアからのお客様をお迎えすることになったのだが、、、
これが 大 失 敗。
しゃぶしゃぶなら気にならなかったかもしれないオージービーフの欠点:
・独特のニオイ
・旨味の少ないお味
・日本語が通じない
を強調してしまうことになり、先程までの『すき焼きハッピーモード♪』から一転、
リビングは『すき焼きマッドマックス』へと突入してしまった。恐るべしオージー魂。。。
結論:すき焼きに安い肉を使うのは、『おすぎとジーコ』位間違っている