木や竹を削っていて思うのは・・・どうにでも成型できる・・・という点だ。
材料が不足すれば接着剤で張り合わせれば良いし、穴があれば埋めれば良い。 節が問題になるなら、ホールソーで丸くくりぬいて、同じ径の丸板作って埋めて接着すればいい。
どんなふうにも成型できるということは大いなる安心材料なのである。 それが家であれ、釣竿であれ、船であれ、パドルであれ・・・
さて、今回のパドル・・・ツーバイフォー住宅の廃材(2x10)から作っている。 廃材じゃによって只である。
廃材であるがゆえに、脆さもある。 重機でつかんでいるので繊維が傷んでいる可能性。 折れてはいないけれど、密かに割れている可能性。 やたらに釘を打ち込んでいるので釘穴が沢山ある。 節がやたらに多い。 等々。
ご多分にもれず、今回は釘穴が3つ。
まず、どんな穴なのか、竹串を入れて方向、太さを確認。 使っていた釘は、多分4㎜径だろう。 3㎜径の竹串ではやや細い。
2つは貫通穴で1つは途中までの穴だった。
4㎜径の補修材を作る。 本体がSPFで柔らかいから、補修材も同質の木が良い。 割りばしだ。
割りばしを直径4㎜の丸棒に削る。
割りばしの先端と、穴の中に、木工ボンドをたっぷり目に塗る。 はみ出たボンドをティッシュで拭き拭きして、ノコでカット。
作業の終わった穴は、このように目立たなくなります。
昨日見つけた板の割れも、大きく割れていてくれた方が接着剤を詰め込んで補修しやすい。 接着剤も入らないようなヒビ割れは、敢えてその部分をカットして補修材を埋め込んでしまった方が、補修はしやすく、頑丈にすることができるのだが・・・
このあたりは考えようで、割れて壊れたら、その時点でまた補修すりゃ~い~じゃないですかっかっ、という考え方もありやんす。 木は、どんなふうにでも補修できるんだから・・・