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朝日記230214【太田肇】全体主義のパラドックス 「何もしないほうが得な日本」をいかに克服できるのか?

2023-02-14 00:19:22 | 絵画と哲学

朝日記230214【太田肇】全体主義のパラドックス 

 

【太田肇】全体主義のパラドックス 「何もしないほうが得な日本」をいかに克服できるのか? 消極的利己主義の構造と打開策とは

 

私の感想

ひとつの見方・モデルとして思考の枠として意味があるようにおもいます。ただper capitaのGDPが低下していることはこの国のエネルギーと国民の意識が劣化していると括って結論してしまうのは短絡しているようにも思えます。日本の江戸時代の成立と成熟と、明治開国以降の近代国民国家の形成と成熟とある意味で相似していてこれが停滞感、閉塞観を感じてさせてくるようです。しかしある意味で日本が一周先に到達しているかもしれません。日本経済が内需的市場になっている、また国土インフラも投資としていきつくところまできている、つまりフローとしてもストックにしても飽和レベルに入っているといえるのではないかと思います。課題先進国とみることもできます。その意味でドイツ、英国など似た構造と状態の国と国民の社会的、文化的、歴史的な比較分析してみる必要と思います。いまグローバル化時代が世界的な規模での変曲点にあるのでネガティブにみえますが、いまの日本の飽和的にして平穏充足的平衡状態は一挙に壊れる危険性はあり得ます。これに国家的、国民的危機の現実感を持ちます。この変局からくる動的非平衡と不安定性に対して、逆に日本は否応なしに危機感が国内的に突発し。みずからの変革を急速に意識する。ある意味で大パニックに陥る可能性を感じます。この場合、理性的に秩序だったとりくみ(disposition)が求められます。それでもなお日本の産業立国としてこれまで培ってきた考え方、行動方式がふたたび生きてくるとおもいます。この国の民の内的エネルギーの大きさと品性の高さを信じたい。ただ、ここであげられた課題項目をひとつづつを襟をただして吟味していく意識改革は大切ではあります。今回のお話はそういうことの刺激のための思考モデルのひとつとして冷静にとらえることが大切とかんがえます。


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