Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第53回:フィクション

2016-10-31 04:29:30 | 日記

 Nは仲間にこう言った。

「私が主催している現代日本人文芸(グーグルブログ掲載)で『難しい 調査捕鯨 これからの』こう書いたんだ。調査捕鯨は日本のアキレス腱だ。世界各国の非難が大きい。対策がいる」

 このNの言葉に仲間が、

「調査捕鯨廃止って訳にはいかないの。国際的な非難を浴びてまでする必要はない」

 言葉を返した。

「それがそうはいかないんだ。二階幹事長の地元は捕鯨の街なのは知っているだろう」

「ああ、でも一地方の為に日本全土がどうにもならなくなったら、本末転倒だ」

 みんなため息をつく。

「ここで岸田外務大臣が日本の調査捕鯨の道筋をつけたら、総理の椅子へぐっと近づくよなあ」

 Nはみんなの顔を見た。

「できるのかいそんな事」

「反捕鯨国との交渉だ」

「本当にできたら日本の英雄になる」

 みんな黙って顔を見合わせた。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第52回:フィクション

2016-10-30 02:18:36 | 日記

「日本を創生するにあたって農協だけは改革しないとな」

 Nは自分に言い聞かすようにこう言った。

「そんなにひどいの農協の組織は」

「ひどいなんてもんじゃあない。前近代的な組織だ」

「どうしようもないな。日本の発展の足を引っ張る」

 Nの仲間も心配する。

「ただ、日本の将来の為に農協は生まれ変わる必要があるのだ」

「でもNさん、どうやってそれをやるのだ。石原伸晃先生だけの力じゃあ、どうしようもないぜ」

「日本の農業再生のビジョンを農協に説明すればいい」

「そんな青写真できているのか」

「もちろん」

「さすがNさん」

 Nは仲間を見てニヤリと笑った。

仲間もそれにつられてニヤリと笑うのだった。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第51回:フィクション

2016-10-29 06:10:13 | 日記

「最近やたらに安倍総理の顔色がいい。一時の体調の悪さが顔に出ていた頃がウソのようだ」

 このNの言葉に、

「長期政権になる事が確実になったから、顔色も良くなるよ」

 Nの仲間がニヤニヤしながらこう言う。

「東京オリンピックが開催される頃にはある程度の経済成長が始まっていて、日本人が自信を取り戻していないとね。次の総理候補が政策を語ると、「頑張ってくれよ』こう激励の言葉が飛ぶようでないと」

 Nとずっと行動を共にした仲間が言葉を添えた。

「Nさん、日本創生の秘策をいつ石原伸晃氏に教えるの」

「解散総選挙が終わったらね」

「やっぱりあるの」

「そりゃあ、あるだろう」

「どっちにしても日本創生には大阪の力が不可欠なので日本維新の会に頑張ってもらいたい。石原伸晃先生は日本維新の会と太いパイプを築いてもらいたい」

 Nは自分の描いている絵に自信を持っている。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第50回:フィクション

2016-10-28 05:10:25 | 日記

「地方にお金をばらまいたからと言って、地方が蘇る可能性など全くない」

「そうだなあ、地方によってはどうないもならない第三セクターを多く抱え大赤字を出しているもんなあ」

「地方交付金で赤字補填かい、たまんないなあ」

「どの地方も五十歩百歩だ」

「なんでこんなになったんだ」

 Nとその仲間が地方の不甲斐なさに憤っている。

「東京主導で地方を創生しないとどうにもならない」

「石原伸晃先生の出番だな」

「そういう事」

「石原伸晃先生は関西の財界人に顔を売っておいて欲しいなあ」

「関西と首都圏の合体を図っているんだよね、Nさんは」

「それそれ」

 Nは日本創生の具体案をもっているのだ。

石原伸晃氏に夢を託そうとしている。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第49回:フィクション

2016-10-26 06:35:34 | 日記

「今日の読売新聞に、『自民総裁3期9年決定へ』こうあるよNさん」

「安倍総理で走れるところまで走ったらいい」

「その次が石原伸晃先生ってわけ」

「そういう事」

「ずっと閣内にいたほうがいいよね」

「もちろん」

「石原伸晃先生はその間何をしたらいいの」

「全国の中小企業とくに小企業のトップと交流を深めて欲しい」

「Nさんが推し進める日本創生はアベノミクスの一環として実施するの」

「そうしてもらえれば有り難い」

 Nとその仲間は日本を甦らせようとして必死なのだ。

そしてNはポツリと言った。

「地方へのバラマキは止めて欲しい。関西圏以外の地方が自力で再生する力はない。バラマキはだめ」

 Nは自分に言い聞かすようにこう言った。