Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

二宮正治の短編小説 ワン・デー・ラブ第8回

2011-06-30 04:28:57 | 日記
 めぐみは中国の新幹線のニュースを見て、
「これも技術の流出だろうな」
 こう思うと気分が重たかった。
「とにかくがんばらないと」
 決意を新たにしたのである。
数日後のある大企業のパーティーで、めぐみはイケメン俳優と知り合いになった。化粧直しをするふりをして、彼の素性を携帯で確かめると、
「両親共に在日二世で素行要注意」
 とあった。
「2チャンネルにも全然登場していない」
 めぐみは唖然として、
「芸能界も凄い政界だ」
 と心の底で呟いた。
「よし、毒を食らわば皿までだ」
 覚悟を決めためぐみは、誘われるままにこのイケメン俳優のホテルの部屋に入っていったのである。

*この物語りはフィクションです。いかなる個人団体も存在しません。

二宮正治の短編小説 ワン・デー・ラブ第7回

2011-06-29 02:33:27 | 日記
 めぐみは日本の技術流出の実情を知るにつれて背筋が寒くなる思いがするのだった。
「これ以上こんな事が続いたら、日本は滅びる」
 こう思うのだった。
さりとて巧妙な手口で技術流出が行われているため、うかつに当局も取り締まれない。
「何としても日本のためにがんばらないと」
 めぐみは心に誓うのだった。
六月も終わりのある日、めぐみはインターネットの書き込みに注目した。
「あの女性俳優は某国のスパイだ」
 昔から何かとよからぬ噂のある女性の俳優である。
「あの噂は本当かもしれない」
 めぐみはこの女性俳優を尾行する事にした。
「おそらく、芸能界、政界、スポーツ界を巻き込むだろう。だが私は負けない」
 心でこう誓うのだった。

二宮正治の短編小説 ワン・デー・ラブ第6回

2011-06-28 03:47:20 | 日記
 めぐみは中国系の出張ホストを依頼した。
「必ず、スパイを摘発してやる」
 こう心に誓うのだった。
ホテルのめぐみの部屋に現れたのは180センチを越すイケメンの中国系の男である。
「イケメンねえ」
 とめぐみが言うとこの中国系の男は愛想もなく、
「普通だ」
 と言葉を返した。
めぐみはむっときたが愛想笑いを浮かべ、
「普段はどんな仕事をしているの」
 と聞いた。
「余計な事を聞くな」
 また無愛想な態度で言葉を返した。
「めぐみの事を警戒しているのだ」
 だが、こんな事で怯むめぐみではない。
「ごめん、私が悪かった。早く私を愛して」
 こう言ってホストの機嫌をとる。
中国系の出張ホストはめぐみを全裸にして全身を愛撫し始めた。

*この物語りはフィクッションです。

二宮正治の短編小説 ワン・デー・ラブ第5回

2011-06-27 06:03:15 | 日記
「あのホテルはひょっとしてスパイのアジトかも」
 めぐみはピンと来るものがあった。
「私の仕事とも関連がある。何とかしないと」
 こう思っためぐみはこの事を上司に報告した。
上司はめぐみの報告を聞くと、
「でかしたぞめぐみ、我々はずっとこの問題を追っていたんだ。でも尻尾がつかめなかった」
 上司は官僚出身だが、警察への出向の経験もあり、捜査は得意中の得意だった。そして、
「これは単独行動ではない、組織がある間違いない」
 こうも言った。
「よしめぐみ、君を中心としたチームを作ろう」
 上司の発案のもとに、めぐみはスパイ摘発のチームの班長となった。

*この物語りはフィクションです。主人公もあらゆる組織も存在しません。

二宮正治の短編小説 ワン・デー・ラブ第4回 

2011-06-25 01:10:04 | 日記
「例の情報は」
「ここにあるわよ」
 隣の部屋から聞こえてくる会話である。
めぐみは直感した。
「日本の最新技術が流失している。もしスパコンの情報だったりしたらとんでもない事になる」
 聞き耳を立てていると、
「アナタのためなら火の中、水の中」
 女の声が聞こえてきた。
「この馬鹿女、自分のやっている事が分かんないのか」
 めぐみは腸がちぎれそうになるほど腹が立った。
「売国奴女めが」
 しばらく無言が続いたがやがて、
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 と声が聞こえてきた。
情事が始まったらしい。
「ああいい、もっと、もっと、もっと」
 この民間企業の女性は完全にこの怪しい中国人男性にコントロールされているように見える。
「何てこった」
 めぐみはため息をついた。

*この物語りはフィクションです。登場人物は存在しません。