「Nさん、今石原伸晃先生が将来総理大臣になるにあたってしなければならない事は何なの」
Nの仲間も石原伸晃氏が総理になる事に期待するようになった。
「若手官僚を手懐けるのと東大でのマスコミ関係者を自分の味方に引き入れる事だ」
Nは恐ろしいまでに真剣な顔をして仲間にこう言った。
「要するに東大出を味方につける事なんだね」
「そうだ。東大出に石原伸晃神輿を担いでもらうのだ。かつて田中角栄先生がしたように」
Nの言葉にみんなが苦笑した。
「できるかな」
「これをやらないと総理大臣にはなれない」
Nは強い口調でこう言った。
「ホントだよなあ。今まで東大閥に足を引きずられてだめになった政治家は多いもんねえ」
「Nさんは、今まで二度に渡ってエリート中のエリート財務省の思惑をふっ飛ばしたもんなあ。石原伸晃先生にも迫力を持ってほしいよね」
「ほんとだ」
Nは石原伸晃総理の誕生を本気で描いている。