Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第41回:フィクション

2016-10-15 09:03:54 | 日記

「本当に石原伸晃氏を総理にするにはどうすればいい」

 Nの仲間がNにこう聞いた。

「岸田文雄先生と石破茂先生はやる気満々だ。次の総裁選には出るなと言っても出るだろう。石原伸晃先生は安倍総理の総裁任期延長に賛成して安倍総理の人気が終わるまで支えるのだ。この亜細亜の緊迫した情勢をどうにかできるのは安倍総理しかいない。あの人は韓国、北朝鮮、中国の弱みをしっかりと握っているからな」

 Nはこう仲間に説明した。

「安倍総理に政権を譲ってもらうって事かい」

「そういう事。今のうちに恩を売っておくのだ」

「もし、岸田氏、石破氏が総理になったら」

「よっぽどの強力なバックアップが無い限り短命に終わる。そしたら石原伸晃先生はその次の総裁選に出ればいい」

「なるほど。Nさんの読みは深いねえ。石原伸晃先生が聞いたら泣いて喜ぶのでは」

 Nはこの言葉に大笑いをするのだった。