Nはいろいろな情報を集めている。
「石原慎太郎がいずれ集中攻撃に合う。まともに食らったら息子たちの政治生命が危ない」
この危惧を抱いているのだ。
「岸田文雄は自分のスキャンダルはないが、遅かれ早かれ広島が火を噴く」
この危惧も。
「石破茂が有利かな」
Nは独り言を言った。
「石破氏に周りの人がついてくるかなあ」
女性評論家Sが鋭い事を言う。
「今から餅代を与野党を問わず配っておかないと」
このNの言葉に、
「石破さんに餅代配るお金あるの」
Sが心配そうな顔をしてこう言う。
「餅代がないと話しにならないよ」
Nのこの言葉に、
「地獄の沙汰も金次第なら総理の世界の金次第なのね」
Sはため息をつく。
*文中敬称略。この物語はフィクションです。