Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第48回:フィクション

2016-10-25 05:16:39 | 日記

「Nさんの政策で日本は新しい日本の姿を世界に見せる事になる」

 Nの仲間のひとりは得意げだ。

「日本の地方が蘇る」

 別の仲間も嬉しそうだ。

「Nさんの政策を石原伸晃氏に実践してもらおう。石原伸晃氏は日本をふたたび輝かした総理として歴史にその名を残す」

 みんな浮かれている。

「大きな問題があるんだよなあ」

 Nが苦渋の表情を浮かべる。

「何なの」

「石原慎太郎さんの問題だ」

「そうだなあ、ウヤムヤじゃあ済まないよな。きっちりとした説明がないと」

 Nはため息をついて、

「石原慎太郎さんは、息子が本当に総理になる事を願っているのなら説明責任を果たさないと」

 こう言うと、

「そうだなあ」

 みんなが相槌を打った。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第47回:フィクション

2016-10-24 06:39:47 | 日記

 Nは仲間に、

「日本創生の秘策」

 これを語って聞かせた。仲間は驚愕の表情をしている。

しばらくして、

「Nさんは選挙に強いだけの人かと思っていた。でもどんな学者も思いつかない凄い策を持っている」

「先祖が平安時代から荘園経営をしていただけの事はある」

 Nは顔色を変えず、

「この政策は胸の中にしまっておいてくれよな。秘密がもれると日本の国益を損ねる」

 こう言うと、

「中国やロシアはよだれを出すだろうなあ。アメリカも黙ってはいない」

 仲間のひとりが言葉を添えた。

「ライバルが黙ってNさんの秘策を石原伸晃先生に渡すかなあ」

「そうだこれが成功したら日本の経済成長は高度成長に匹敵するくらいのびる」

 仲間の言葉にNは、

「秘密を守る事が君たちの仕事だ」

 Nは強い口調で仲間に言うのだった。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第46回:フィクション

2016-10-23 05:20:59 | 日記

「TPPに関する与野党の攻防が激しさを増している。また国会の大乱闘が始まるのか」

 Nの仲間が吐き捨てるようにこう言った。

Nはニヤリと笑って、

「オレはな、日本の農家を救いしかも日本の地方創生いや日本創生ができるアイデア、策があるのだ。いざとなればそれを石原伸晃氏に授ける」

 こう言った。

「JAもどうにかなるのか」

 この仲間の言葉に、

「もちろん。TPP承認後JAが苦境に落ちるような事があってはならない」

 Nは自信を持って答える。

「凄いな、石原伸晃先生だけでなしに小泉進次郎先生も涙流して喜ぶはず」

「Nさんは平成の二宮金次郎だ」

 みんなが口々にこう言う。

「今日本が創生できないと日本の国は深い眠りに入る」

 Nは鬼のような形相をしている。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第45回:フィクション

2016-10-22 06:24:58 | 日記

「石原伸晃先生が総理がたとえ総理になれたとしても、周りの状況は簡単ではない」

 Nが鋭い目つきで仲間にこう言った。

「どういう意味Nさん」

 仲間はNの言う意味が分からない。

「詳しく説明してよ」

「分かった」

「石原伸晃先生が総理になる頃は韓国が破産状態に陥っているかも」

「うわあ・・・・・・・。たまんない」

 一同無言状態が続く。

「ひょっとして日本が助けなきゃあなんないの」

「そういう事」

「そりゃあないよ。散々やつら日本の悪口ばかり言いあがってよう」

「本当だよ。無視すりゃあいいんだよ」

 Nは仲間のこの言葉を聞いて、

「う、ふ、ふ、・・・・」

 と笑った。

そして、

「そういう訳にはいかないんだ。いろいろな腐れ縁があるのだ」

 こう言うのだった。


現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次の総理の椅子に座る者は誰だ:第44回:フィクション

2016-10-19 06:57:56 | 日記

「安倍政権が続く限り安倍総理を側近をするのは分かったが、その間石原伸晃先生がしなければいけない事は」

 Nの仲間がNにこう聞いた。

「当選回数5~6回の無役の中堅議員を味方に引き入れるのだ」

 Nは力強くこう言った。

「石原派を大きな派閥にするんだね」

 そういう事。

「安倍総理に睨まれないかな」

「安倍先生の任期延長には徹底的に協力するのだ。そうしたら文句は言えないだろう」

 Nは自信をもってこう言った。

「そして・・・・・」

「そして何」

「頼りないイメージを払拭するのだ」

 Nは仲間を見てニヤリと笑う。

「ホントだなあ。今イメージが良くないもんなあ」

 みんな大笑いをした。