その時、ソドの国ではヘビ使い達がお城を灰色のとぐろで覆い尽くしていました。
ダガールの歩く後からお城の輝く白いふかふかの絨毯がじっとりと湿った苔に姿を変えていきました。ヘビ使いの面々が深深とこうべえお垂れて、ダカールを迎え入れようとしています。ソドの人々は宮殿の夢格納庫にぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれ涙ながらに、助けを呼んでいました。その声はむなしく響いて夢格納庫の中に人々の涙が溢れて、始めは足まで、あっと言う間に、腹まで、そしてついに頭のてっぺんまで達してしまったのです。その時エルマーちゃんは宮殿の食堂から消えたバスタスを追って大理石の光る床の匂いを丹念に嗅ぎながら、僅かな夢枕の匂いに向かって云いました。「コロコロころがってだんだん小さくなるものなんだ?」
すると、床のなかから一本のブルーの糸がするすると出て来てエルマーちゃんの足に結びつきました。
ダガールの歩く後からお城の輝く白いふかふかの絨毯がじっとりと湿った苔に姿を変えていきました。ヘビ使いの面々が深深とこうべえお垂れて、ダカールを迎え入れようとしています。ソドの人々は宮殿の夢格納庫にぎゅうぎゅう詰めに詰め込まれ涙ながらに、助けを呼んでいました。その声はむなしく響いて夢格納庫の中に人々の涙が溢れて、始めは足まで、あっと言う間に、腹まで、そしてついに頭のてっぺんまで達してしまったのです。その時エルマーちゃんは宮殿の食堂から消えたバスタスを追って大理石の光る床の匂いを丹念に嗅ぎながら、僅かな夢枕の匂いに向かって云いました。「コロコロころがってだんだん小さくなるものなんだ?」
すると、床のなかから一本のブルーの糸がするすると出て来てエルマーちゃんの足に結びつきました。
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