「ダブルパンチね!」と、ここねちゃんが言った。
冬空にこぶしをふるったその先に舞う雪は、ここねのこぶし型に散った。
「さようなら、去年さん」「こんにちわ!今年さん」パンチ型の空間に素早く挨拶した。
心音の心臓はバクバクしてる。駅から200メートル先のお店まで走っただけではない。
お店というのは表向きで、心音だけが知ってる秘密の入り口がある店なのだ。
2011年、1月1日、心音はお店の主人である金星さんから預かった鍵を片手に、タイムリミットの1月7日
の出発のための入念な準備をしてきたのだった。
冬空にこぶしをふるったその先に舞う雪は、ここねのこぶし型に散った。
「さようなら、去年さん」「こんにちわ!今年さん」パンチ型の空間に素早く挨拶した。
心音の心臓はバクバクしてる。駅から200メートル先のお店まで走っただけではない。
お店というのは表向きで、心音だけが知ってる秘密の入り口がある店なのだ。
2011年、1月1日、心音はお店の主人である金星さんから預かった鍵を片手に、タイムリミットの1月7日
の出発のための入念な準備をしてきたのだった。