キュウリの異端児キュットイイー。。

キュットイイーの父は、キウイの母と結ばれた。

父は畑で、緑色に輝くキユウリ美の肉体を昼下がりに持て余していた。

ブラブラと風にまかせて、有り余る若さのトゲトゲしい痛みを、

ベロテンサイ伯爵の指めがけて遠慮なくぶつけながら自己満足の日々を送っていた。

昼下がりのキュウリ畑はいつもとなんの変わりも無い。

ミツバチの羽音が、「ちぇ！キュウリに用はねぇっ！」と、

キュウリ美の筋肉をチクっと刺す痛みは、斜に構えた頬をキュウリ型に整えた。

「素晴らしい、キュウリだ！」

ベロテンサイ伯爵は唸った。

「このキュウリなら、今度こそ素晴らしいキウイになるはずだ！」

翌朝、ベロはキュウリを根元からもぎ取ると秘密の畑へ走ったのだった。