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あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

熊野古道・伊勢路 (馬越峠~始神峠~熊ケ谷道)二日間 ①

2011-06-21 17:07:14 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.06.15(水)
雨の八鬼山越えから早くも1ヶ月が過ぎたんですね~
なのにまたもや雨ではありませんか(><)
まぁ~台風直撃か警報の出ない限りは催行されるツアー、予定通りに出発です
 
現地の尾鷲に到着したのは前回に同じく昼食後
前回のゴール地点、尾鷲節の記念碑の所から歩き始めです
語り部さんが尾鷲節を歌って下さるのを楽しみにしていたのですが
今日は喉の調子が今一つとのことでお聞かせ願えませんでした
なんとか曇天ながら雨の心配は要らないようです
 
12:45 歩きのスタート
尾鷲市の市街地を歩いて行きます
かつての多くの巡礼者が行き交った矢の浜道にかかる袖片橋は、
昔この湾を挟んでお互いの存在を知らなかった2人の若者が偶然にこの橋で知り合い
別れの際に2人が出会った証しとしてお互いの片袖を交換したという言い伝えが残るそうです
今は、横断歩道の先に記念碑が残されているだけのようです
 
藩政時代の津波に備えた郷倉が残っていました
この地の旧家、土井家にはタイサンボクが咲き誇っていました
この土井家と関係あるのでしょうか
日本屈指の古玩具を展示する「土井こども暮らし館」も近くにあるようです
 
 
 
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旧市街地を抜けていよいよ峠の登り口にやってきました
 
高台に続く墓地を通って行きます
 
徳本上人様の記念碑や津波の供養碑を過ぎて正面に聳え立つ山が現れました
馬越山ですね、あの頂上より少し左手の峠を越して行きます
 
 
 
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野口雨情の「尾鷲小唄」の一節がありました
 
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早くも急な登りの始まりに一行は汗が吹き出て小休止 13:50
 
伊勢まで100kです
 
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ここを左に5分ほどで馬越不動尊や不動滝がありますが寄り道無しで馬越公園から峠道へと
 
あらぁ、何方か休憩の時間内に一人走って行かれました
お元気です
 
 
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雰囲気のある石畳の急登を登って行きます
 
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沢の流れも雨が続いて豊富でヒンヤリ気持ちいいです
 
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桜地蔵様は確か三つの名前があったよな??
(説明ちゃんと聞きませんでした)
 
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14:35 更に登ってやっと馬越峠に到着です 325m
 
右に登るととても眺めのいい天狗倉山 522mです
去年は登りましたが今日はパスです
左に行けば便石山 599m ハイキングコース
ここもまたの機会に
(写真は登って来た方とは逆からでした)
 
 
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峠からはあいにくの曇りで尾鷲の市街が霞んでいます
 
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休憩を済ませて下って行きます
 
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雨だとちとタイヘンかもなどと言いながら下りが恐い人の後ろから
ユックリと行きます
さすがにおっとっとと追い抜いてしまうこともあります
 
 
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ここでは少し前に違う会社のツアーの人が端っこの石を踏んで落ちて肋骨を折る重症を
負ったとかで語り部さんが待機して全員通過を待ちます
 
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ここは皆さんも良く熊野古道のパンフでも目にされる石橋ですよ
 
 
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いかにも古道歩きの趣ですね
こちらもパンフに登場する夜泣き地蔵さん
旅の安全を祈願する為に建立されたようですが
地元では子供の夜泣きに霊験あらたかな石仏様として哺乳瓶のお供えが絶えないそうです
 
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暫く石畳の道を下ってそろそろ今日の古道歩きもお終いのようです
 
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鷲家で国道42号線に飛び出ました
 
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15:20 道の駅海山でトイレ休憩して不要な荷物はバスに置いて
ちょっと辛い国道歩きが始まります
 
ここから銚子川沿いに左へ遡ると「種まき権兵衛」さんの里がありますよ
 
<<ごんべが種まきゃカラスがほじくる・・・ズンベラズンベラ・・♪>>
この地の俗謡ですがあまりご存知の方がなく
隋道に描かれた絵にもふ~ん?な感じで通り過ぎて行かれました
語り部さんもお話はなさいませんでしたしね
 
でも実在の人物だったんですけどね、、権兵衛さんは母親思いのね、、、
さっきの馬越峠から象の背を経て便石山から権兵衛さんの里へ下りるのもおもしろいだろうなぁ
 
興味があるのはワタシだけ
 
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なんと「なんで無意味な国道歩きなんかするんや
バスで送ってくれたらいいやんか」とぶつぶつ言ってるオジサン
もともとが古道やったんやで、、と心の中で意見しているワタシであった
 
国道や旧道を通りながら今日のゴール地点、海山郷土歴史館前にようやく到着
16:40  整理のストレッチを行い泊まりの<<季の座>>へとバス移動
 
 
今日は大宴会が出来るほどの宿泊施設
しかし、今回は本館でなくコテージに分散しての宿泊
いちいち本館まで食事や入浴には出向かないとならない
面倒ですなぁ
 
でも食事や温泉が素晴らしくコテージも綺麗で広々としていたので
良しとしましょう
 
本館までは二人であろうが大勢であろうが送迎バスが往復してくれたしね
 
温泉からの眺めは曇ってましたが海を見渡して結構な湯加減で~~
 
(温泉にはまだ二人だけでしたのでカメラ持ち込みましたが夕陽もなくこれっきり)
 
 
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さぁお待ちかねの夕食
始めにお刺身と煮魚はシェフのお勧めの4品と2品からチョイスできます
 
イシダイアオリイカのお造りとイサキのトマト煮をいただきましょう
 
食前酒・・・梅酒
酒肴・・・千代口(白ダツ 梅肉)
鱧蒸し びわ玉子 から笠海老 白子豆腐 南京麩 他
 
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お造り・・・ブリフィックス「「本日の作り四種盛り」」
写真撮るのを忘れて堪能~~
 
煮物・・・・魚子豆腐
 
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煮焼物・・・これも写真無し
 
台物・・・・黒毛和牛石焼
青唐 和風たれ グリーンサラダ
 
 
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留肴・・・・あわびのやわ煮
これも無し
 
御飯・・・たこ飯、、今日は蛸がとれなくてじゃこ飯でした
汁物・・・赤出し 豆腐 えのき 三ツ葉
香の物・・・・三種盛り
これも~~無し
 
食べるのとおしゃべりに忙しくて、、、ゴ~メンナサイ
 
本日のデザート
別腹でご馳走様でした
 
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送迎バスでコテージに戻って22:00頃にもう一回お風呂に行こうねと約束しておきながら
20:00には寝息を立ててしまったワタシに合わせて皆も入眠
ベッドが二つと畳の間
一番先にベッドを占有してゴメンネ~~ワタシここ~~と我がまま振りを丸出し
でも、畳でないとダメなのの人もあったしね、、、、
 
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明日の朝はどうかなぁ~~
昼まで曇りの天気予報を信じてオヤスミナサイ
 
 
 
 
 
 


雨に歩けば~~♪ (熊野古道伊勢路・八鬼山越)

2011-05-27 21:24:29 | 熊野古道・古座街道歩き
ですね~~~ 
 
じっと家にいるのは辛いですね~
細かい仕事も読書も面倒だし==;  もう根気もなく視力も覚束ないのでね
 
秋に密かに歩きたいコースを検索したりデジカメ写真の整理をしたり、、、、
 
あ~忘れていました、、、
先日の台風のせいで夜中に警報が出ていたにも拘らず歩いた熊野古道伊勢路
ハイライトの八鬼山越の記事
でももう、やる気ないんですよ~~
でも書いておきたいのです 
 
だから、、、こんな雨の中を歩きましたです、、、
お暇な方はどうぞ~~  
 
2011.05.11/12(水・木)
 
大阪梅田を7:30に出発して天王寺まで集客して西名阪、名阪、伊勢自動車道、紀勢自動車道と高速を
ビューンと飛ばして国道42号線を先月の大泊海岸へ鬼ケ城を右後方に見ながら311号線を新鹿海岸へ
長かったですよ~~
12:30は回ってましたよ
 
雨が止んでるんです、さっさとお昼を食べて歩きましょうね~~
 
何しろ今回は坂や峠を五つも六つも越えて行かねばならないのですから
雨降りですから今日は宿に着くまでにヘッドランプがいるかも知れません
 
もう雨具は着込んでますし弁当も食べたので水分と行動食だけ持って行きましょう
また降り出しましたね
 
 
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雨に打たれても健気に歓迎してくれます
 
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逢神坂峠 (紀伊の神と伊勢の神が出会ったところ)
二木島峠(240m)
立派な猪垣(ししがき)の石積みも見ながら
どんどん越えて行きましょう
 
雨の熊野の森は幻想的ですよ
 
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二木島の港もハイ通過~~
 
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曽根次郎坂太郎坂(近江よりの曽根様裁き~~境界に立てばこっちは私の自領そっちはあなたの物=他領)
 
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ユウレイバナと語り部さんは言う
 
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見晴らしも何もあったもんじゃない
 
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甫母峠(305m)
 
せめて嬉やお地蔵様が手を合わせておわします
 
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山中にシロナガスクジラが隠れています
 
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江戸城の築城に使われた石材の石切場跡も通過
石畳にも石を切った跡が残ってますがもう暗くてハッキリわかりません
今日はこの賀田の港の釣宿に9人部屋と4人部屋に分かれて泊まりです
マンボウの酢味噌和え初めて口にしました、牡蠣のオリーブ漬けも美味しかったよ
ここは知る人ぞ知る、天然クエの漁場
コラーゲンたっぷりのフルコース、しっかり働いて食べにきましょう
 
二日目
夜中に警報が出ていたようだが朝には解除になっていて歩きは続く
しっかりと降ってくれている
 
8:00 出発
あの真ん中辺りの山に入って行きますよと語り部さん方向を指差す
 
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ここには今までで一番立派な猪垣が長く残されている
三木峠(120m)
 
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峠を下りてきたらヤバイですね~去年は出たそうです 
 
 
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雨に一際明るい黄色が映える
 
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三木里海岸へ下る途中の桃太郎石
 
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三木里海岸の紀州五代藩主による防風林の植樹の奨励の生き証人ならぬクロマツ
 
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10:30 になってないけど雨が止まないからこの海岸の休憩所で早い昼食
ここでバスに残る人は温泉行き
歩く人は昨日に同じく水分と行動食のみで
いよいよハイライトへ突入
 
晴天だったら沢山の花が開いてくれていただろうに
自生地なのか一面に繁っていた
アケボノソウと教えてもらったけど
全然違うと思うし~~
 
 
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さぁ~~いよい八鬼山へ登って行きますよ~~
 
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今までは赤いラッカーだったようですが
首長交代で白に変わったようです
 
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江戸道と明治道に分かれますが
雨で川を渡る橋が団体では無理なようですので
江戸道を登って行きます
石段の道は普段でも滑りますから厳重注意で登ります
 
険しい登りです
語り部さんが
ロッコンショウジョウ、サンゲサンゲと先導して行きます
イチニイチニ、トントントーンです
登りの急なところを1の力で登ったら平坦な道は0.5の力で歩いて呼吸を整えましょう
上手に皆を歩かせてくださいます
 
語り部さん、明日も明後日もここを歩くのだそうです
 
十五郎茶屋跡で一休み
雨は上がることを知らないようです
さくらの森広場(絶景)とあります
志摩半島から那智山まで望めるようです
長居すると寒くなってきます
歩きます
辛うじて尾鷲湾が見えていますね
 
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このごとびき石が八鬼山山頂(627m)のようですよ
 
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明治道と合流してここからは下って下って~です
 
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石の板地蔵様が丁石として見守ってくれます
ベロ出してるお方も居られましたが何しろ急な石畳の坂
なかなか止まる訳にいかないのです
 
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荒神堂は西国三十三所第一番札所の前札所として多くの人が参りました・・・
山賊を退治した方のお墓も・・・説明板を読んで久木峠へ下りてきました
ここは昔から地元の人々の生活道が分かれて行くところ
戦後までこの峠を越えて子供たちも巣立っていったそうです
蓮華石、烏帽子石と過ぎて七曲りです
この八鬼山越えの中で最も勾配がきつい難所です
延々と石畳の急坂が続きます
 
やっぱりすべって尻餅つく人が出てきました
足も疲れて踏ん張りも効かなくなってきているようです
 
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語り部さんは
行き倒れ巡礼碑のところで
この熊野へは全国からいろんな人が再生を信じて巡礼に来て
道半ばで行き倒れてしまって路銀を沢山持ってた人は手厚く葬り
住所の判る人は知らせが行ったけどそうで無い人は野の露となって
その霊は今なおこの熊野の山中を彷徨っているのだと
何度も通った道だけど白装束の人に出くわし山中へ引きずり込まれそうになったと
まことしやかに語る
ワイワイガヤガヤと歩くのでなく昔の人を思いその時代を感じて歩いてください
とご忠告です
 
一人の男性は
「ワシは幽霊は恐ないけど、この坂が恐い」
と言って憚らない
なんとか標高を下げてきたようだ
清順上人供養碑とあるが
伊勢神宮の再興に力を尽くされた尼僧様
熊野の山奥深い入鹿の村のご出身で伊勢上人とも呼ばれた
 
伊勢に到達した時にはそのことを思い出すだろうか
 
下りきったと思って見上げた石段
 
 
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駕篭立場や麓茶屋跡も過ぎて下って行く
 
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ほんとにずっと石畳が続き相当に疲れてきた足だが
雨に打たれ緑鮮やかな羊歯にまだ感動する余裕があるようだ
 
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まだかまだかと下りてきました
熊野古道
八鬼山越
の石碑
15:30になるところです
 
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そして
ままになるなら
あの八鬼山を
鍬でならして
   通わせる ♪♪ 
(ノンノコサイサイ) ♪♪
 
ほんとに若い二人の間に立ちはだかる手強い山でした~~
 
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合羽の中も汗でグショグショ
バスの中で総替えです
温泉組みはイロチの熊野古道のTシャツを着てお出迎え
帰りの車中は暫く暖房を入れて貰った程
身体は冷えていました
 
またまた長いバス移動の末21:00過ぎ梅田へ到着
 
来月も梅雨の真っ只中
どうぞ
梅雨の晴れ間が覘きますように~~~
 
 
しかし書くのも疲れるけど
読むのはもっと疲れるんですね~~
 
お付き合いありがとさんです
 
 


 

大雲取越え

2011-05-20 23:54:29 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.05.19(木)
朝も河原の露天風呂に浸かり朝ごはんをこれまたバイキングでたっぷりいただく
朝からばぁちゃん良く入るね~~
 
いくら元取り返さないとなんて厚かましくても
そりゃぁちょいとばかり、い~やかなり恥ずかしくねぇ??
手馴れた手つきで持参したラップでおにぎりを作る人、ミニ胡桃パンやミニトーストを袋に詰め込む人
お昼のお弁当は出るのにね~~
はは~ん、行動食ですね、ワタシの様に朝から胃袋を満タンにすると歩くのがしんどいからです
で、ワタシも1個だけミニ胡桃パンをハンカチに包んで部屋に戻って袋に詰めました
 
6:35 バスで昨日の小和瀬橋まで行きストレッチです
1班は今日は後を歩きますのでトイレはストレッチしてからと言われたのに
昨夜も今朝も普段の2倍の食事量を摂取したからでしょう
ホテルでは気配がなかったのに、ここまでバスに揺られてアレアレ
タイヘンです、、、ゴメンナサイですが^^^^^^^^と一番先に多目的トイレに駆け込みセーフ!!
 
皆様、ありがとうと御礼を申し述べてストレッチを済ませても、まだなんだかスッキリしません
最後にもう一度安全の為?にトイレへ
お待たせしました~~
いざ、出発
昨日、ここから下りてきましたね
 
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集落の入り口で3人のお年寄りが庭仕事
大雲はきついで~~元気出してな~~
と見送ってくれる
 
階段を登っていよいよ山道へと上がります
 
 
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なんだか調子が悪くなって
最後尾の添乗員さんに
どうも落ち着かないのでちょっと右に入ってきますと
隊列から離れて山の神様にとんでもないご無礼を働きます
 
ようやく落ち着いてエッチラオッチラと追いかけてそ知らぬ顔で後から着いて行きます
念の為にいつもの常備薬の痛み止めと胃薬を飲んでおきます
 
 
お地蔵様
とんだご無礼平に平にお許しください
そしてどうか最後までしっかり歩き通せますように
 
 
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だんだん石畳の階段がきつくなって行きます
 
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円座石(わろうだいし)
熊野三山の神々様が集まって談笑したといわれる石
藁やい草で編んだ円座の模様が石にあったから藁座石が円座石となったのだろう
ワタシの口から思わず
和歌山の人はザ行の発音がダ行になるから<わろうざ>が<わろうだ>になった
などと失礼極まりない言葉が飛び出る
すかさず一人の女性に<私は和歌山生まれだけど皆が皆そうではない>と注意された
以前の語り部さんはそんな話を笑ってしてくれたんだけどね
今日の語り部さんも<まぁそんなところです>と笑っておられる
でも沢山の人の中で一部の話を全体として捉えて話すことは今後も要注意と反省
 
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石垣の残る中根の旅籠跡を過ぎると苔むす急な石畳になり
平らな道になると那智山への表示が12.4キロとなった
まだ難所の坂を越えて行かねばならないのに
これは目標の16:00までに到着するのだろうか
 
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9:55 休憩所には水道があり美味しい水が出た
 
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楠(くす)の久保旅籠跡には{南無・・・・・・}の文字の残る大きな苔達磨のような石があった
 
 
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これから少しずつ高度を上げて行きますよ
 
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お地蔵様のお賽銭が律儀に金種できちんと並べてありますよ
 
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こちらは相当な時代の熊野参詣や修験者の人々を見守ってきたのでしょうね
 
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10:10 さぁここからが頑張りどころですよ
この辺りで標高が60mから300mへと登ったところ
峠は標高800mほどです
ゆっくりと一歩ずつ確実に上りましょうね
 
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なんと長い直登の階段坂です
 
その名も胴切坂(どうきりざか)
 
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休憩を2回もして直登が左に角度を変えて皆
ホッとしたのも束の間直ぐにまた右に角度を変えて登りの続き
 
今日の語り部さんは細身の年配の男性
登りはゆっくりですので
健脚の女性2人が随分先を行ってしまいます
一方、昨日の登りで歩きが早すぎると言ってた女性2人は
イチニ、イチニ、トントントーンと言いながらも
確実に登って行きます
以前の語り部さんの急な登りや峠道はこのリズムでとの教えを守っています
 
今日は先を行く2班の男性が遅れて1班に吸収されました
2班の女性添乗員さんはワタシ達の添乗員さんに彼を引き継ぐと
駆け上がって2班のグループを追いかけて行きました
 
やぁ~っと峠に辿り着いたのでしょうか石段も終わり歩きやすい平らな道になりました
 
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今日は雨も降りませんからあなたの出番はありませんし
破れていては役に立ちませんね
 
 
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11:35 どうやら越前峠
標高840mまで登ってきましたね
 
峠の名前の由来は聞き損ねました
ここも茶屋があったらしいですので茶屋の名前からきていたのでしょうか
茶屋跡もハッキリしなくなっています
定家様の御幸記にちなんで読まれたのでしょうね
 
 
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やっと登ってきたのですが
ここから一気に下ります
急な上に石段や石畳になっていますので一時も気を抜けません
疲労が溜まります
下りになるとからきし駄目な人もあり
後方のワタシはリズムが崩れそうになりスミマセンがお先に下ります
あの健脚の2人の女性は何時でも先頭
そして登りの苦手な2人の女性は下りは早い早い
何せめんどくさいのよね~~とズンズン下る
 
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でも誰も滑って転んだりはしません
慎重に慎重に下って行きます
下りきったと思えばまた登り
ひ~こら~
 
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昨日の本宮大社からの道標数字が18となりました
500m毎にありますので那智山まで9キロほどですか
 
林道と出会い直ぐまた山道へと入ります
またしても急な登り
標高805mの石倉峠
 
 
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お地蔵様
いろいろお世話をおかけしますが皆無事に通してくだしゃんせ
 
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はいはい又下るんですね
 
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あれ、ここから道標が立派な石製になってきました
 
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下って行くと逆に登って来る人たちに出会うようになりました
 
先の人たちはもう休憩してるよ、もうちょっとだから頑張れ~
と声をかけてくださいます
は~いありがとうございます
でも先に行ってるのは2班の人たちだけどね
と、いっつも一言二言多いワタシです
 
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12:20 地蔵茶屋跡に到着
 
大雲地蔵尊がいらっしゃる地蔵堂には三十三体のお地蔵様がいらしゃいました
 
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歌の如く花のお寺になってました
 
 
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休憩小屋や東屋もありトイレがありました
川が流れ底まで澄み切っており何の危険もなく手や顔を洗いました
 
そういえば、あれから何も考えることもなく調子よく難所も越えて来ていました
 
お昼のお弁当はおむすびが3個入っていました
ですが、お腹にはごま塩むすびが1個しか入りません
そりゃぁ~そうでしょ、ネ~~!!
後はリュック に納めて帰りの夕食にします
 
水分の足りない人はここの自販機で補充をと予定していたのに
全て売り切れとなっています
仕方なく水道の水を補給していた人もいました
 
ワタシは前回の女性添乗員さんが教えてくださった
スポーツドリンクが苦手な人の為の塩分補給飲料
梅干の種を抜いて入れた水をペットボトルに作り持参してますし
昼食に頂いたお茶もありますので残りはまだ充分
 
リタイヤする人はバスの待つ那智山までタクシーを呼んで下りてくださいとのこと
遅れていた男性も難所を上りきって休憩もしたので大丈夫なようです
誰もリタイヤすることなく
13:00 午後の部の歩きがスタートです
舗装の林道の川向にハイキングコースがあって歩きたいのですが
どうやらあちこち崩れて危険なようです
10分ほど歩いてすぐに山道へと下って行きます
 
 
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また林道に飛び出ますが直ぐ又山道へ入ります
 
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幾度となく相当な登りと下りが待ち受けています
 
まだ新しい耳長地蔵様(勝手に名付けてしまいました)
 
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道標の八丁の掘割花折街道や小麦平をしっかりと記憶しておきます
家に帰ったら忘れていますけどね
 
色川辻からなんだか怪しい亡者の出会い坂を登って行きます
 
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電波塔が見えて笹の葉が生い茂る平坦な道を
こんな道なら大歓迎とよそのお父さんは上機嫌です
 
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舟見峠の案内板に目もくれず皆さん行きます
残りの男性陣とちょこっと寄り道しますが展望は山ばっかりです
添乗員さんにもう少し行った所に展望所が設けられてそこからの眺めが素晴らしいと言われ先に進む
 
舟見茶屋跡から少し小高いところに展望所があり行ってみた
行かずに待ってる人もある
 
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確かに素晴らしい眺めだ
妙法山、那智高原、那智勝浦の町が一望なのだ
が、今日も覆われる黄砂の幕、、これを春霞と言ってはなるまい
カメラに亡者が><
 
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ここから200m程の標高を下る
俄かに女性陣は賑やかになりず~っと何やら大きな声で笑い声を発しながら進んで行く
その賑やかなこと、男性陣が
何を騒いでいるんや
と、不機嫌になるくらい、後ろから行くワタシも不思議なくらい楽しげにかつ賑やかに
早く言えば、五月蝿い!!
登立茶屋跡で休憩
ここは熊野詣の人々を癒してきたところで地元色川では「馬つなぎ」と呼んでいました
田辺からの日用雑貨、勝浦からの海産物を商う商店でもあったのです
国道42号線が整備されるまで、この道は大阪、和歌山方面へ通じる唯一の幹線道路として
利用されていたのです
案内板より
 
 
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左下にずっと車道が並行して走っています
一旦登ってまた下り
15:20 那智高原休憩所に到着
 
トイレを済ませて最終休憩です
広い駐車場に大型観光バスが1台停車しており
ワタシ達が乗ってきたのと同じような名前のバスで
殆どの人がやれやれと思ったみたいです
 
 
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残念ながらまだゴールではありません
那智高原公園の滑り台は那智の滝と同じほどの長さだったかな?
 
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二の滝、三の滝の表示を横目で見ながら
最後の長い石段を下ります
疲れた足にはかなりの膝の負担の石段です
どこからともなく不思議な強い香りが漂います
昨日も今日も山道で何度も一面の白い花を見かけました
 
特にこの那智の石段の両側は見事に真っ白です
 
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道標が最後の1になりました
ゴールまであと500mです
 
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だんだん飛ぶように下りて行きますね~~
 
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右に行きたいものです(登ってきたら左)
添乗員さんにこの山は是非行っとかねばと水を向けるが
そうなんですか
と期待外れの返事が帰ってきた
ま、いいさ、いつか行こう
 
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長かった雲取越えもここでゴール
 
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16:00 全員無事にゴール出来た事を感謝のお礼参りです
 
西国三十三観音霊場一番札所
青岸渡寺
 
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ここまで頑張って歩いてきたのでお許しくださるでしょうと
那智大社の休憩所の屋根の下で整理のストレッチ
 
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目に青葉のとてもさわやかな気分で沢山、沢山のお礼を申して
那智山を後にします
 
 
1月の高野山の麓の慈尊院をスタートして
2月、町石道を高野山へ
3月、4月、高野山から小辺路を本宮大社へ
そして5月の今日
小雲取、大雲取を越えて
那智山へ
130キロを歩き終えた
 
今、ひとつの夢が叶ったところだ
 
紀伊山地の霊場と参詣道の旅
紀伊三千六百峰の如く
まだまだいろんな道がある
夢は今後も広がる
 
 
少々の難は自分見直しの時と思い
元気で今後も歩き旅を続けよう
 
 
 
 
長々とお付き合い下さりありがとうございました
これに懲りずに今後も
拙い記事ではありますが
お付き合いの程
お願い申し上げます
 
 
 
 
 

小雲取越え

2011-05-20 18:29:36 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.05.18(水)
いつものツアーによる2日間の歩きに今日も参加
梅田を 7:20に出発して道の駅中辺路で少し早めの昼食
予定通りの12:00に熊野本宮大社の駐車場に着きストレッチ
今日は鳥居の前で今日、明日の歩きの安全をお願いして歩き出します
 
 
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やがて左前方に大斎原の大鳥居が見えてきます
熊野は蘇り再生の地です
熱心なファンがここでの無料コンサートを提案しその成功から
普通のオバサンから再び歌手へと復帰された方のエピソードを語り部さんが紹介された
 
やがて熊野川が大きく蛇行し禊を済ませ修験者達が吉野へと駈ける奥崖道の始まりが見える
去年の10月に罰当たりにも南奥崖道二日間の歩きに参加して逆コースで玉置神社からゴールしたのを
今でもハッキリと覚えています
 
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川が増水していればこの橋からスタートですね
 
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恥知らずにも大胆に挑んだ自分を懐かしみながら168号線を請川のバス停まで進む
 
トイレを全員済ませいよいよ小雲取越えの道へと階段を上がり参詣道へと向かいます
ここは中辺路となっているコースです
 
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山道へ入ると直ぐに白くて可愛いお花たちが迎えてくれます
 
 
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自然観察をしながら気持ちよい山道を進みますが長い時間バスに乗ってきた足には登りがきつくなり
そのスピードに着いて行けないほどでペースダウンを早くも訴える人が出てきました
語り部さんは小柄な女性です、おそらくツアー参加者の大半の方より年上です
前方を行く健脚の女性2人はちょっとしんどくなった人に前にくるようにと言いますが
なかなか前に行こうとしません
皆に強く勧められてやっと語り部さんの後ろに着いて先へと進みます
相変わらずワタシは女性陣の最後方、男性陣の前を行きます
 
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木魂が上から見下ろしているみたいな気持ちになります
 
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このシダは普通とはちょっと違いますね
松畑茶屋跡に沢山見られました
 
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説明が後方で聞き取れません
村里との分岐としか説明のリレーは届きません
 
この辺りに万才峠への分岐があるはずなんですが
 
 
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そろそろ息が上がりそうな登りを終えて三千六百峰が見渡せると称される
百間ぐら
 
足元の1m先は断崖です及び腰でしゃがんでしか写真は撮れません
 
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パンフに登場するお地蔵様ばかりが光を浴びてますが
反対側の山のお地蔵様には誰も目もくれません
 
 
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下って林道に出会う前にトイレへの急な階段が現れました
100mほど寄り道になります
一つしかないと言われ行くのを止めて林道出合で待つことにしました
 
 
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下りがきつくなってきました
賽の河原地蔵様に手を合わせます
幼くして亡くなった子供が三途の河原で父母の供養のために石を一つまた一つと積んで行くが
鬼が来て壊してしまうとそれを地蔵菩薩様が救って下さるのです
 
でもね説明板には狼に喰われて死んだ・・・・とも最後にあった
恐~~~い!!
 
 
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この参詣道には万葉歌は見当たらず現代の歌人の碑が沢山あります
 
 
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石堂茶屋跡を過ぎて下り登りとしながら桜峠へとやってきます
 
 
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16:25 桜茶屋跡にやってきました
あの先に見える山の真ん中(少し崩れた場所のある辺り)をぐるりと左へ巻いて明日は登る大雲取越え
今日のゴールの下の集落小和瀬が昔はこの峠から良く見えて
修験者の白装束が見えるとご飯を炊き始めたそうな
 
 
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また登り下りの道を行けば天井高く何の花か大きな花びらが見えます
ズーム限界、花は上向きですので葉っぱの上でお顔は見えませんでした
 
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こちらは赤い色が緑に映えますね
 
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那智山から吉野六田の柳の渡しまで七十五の靡きが続くといわれる中のひとつでしょうか
尾切地蔵様までやってきました
昔から村や集落の外れは淋しく忌み嫌う場所であったためこのお地蔵様も
村外れにあり集落と集落の境界をなくしてつまり集落の外れ(尻尾)をなくしたので
きっとあい仲良く末永く村が栄えますようにとの願い??なんかイマイチな解釈
とにかく、手を合わせ過ぎ行く
 
 
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葉っぱは良く見かけます、そして赤い実もなっているのは見ました
でも蕾は初めてです
 
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やっと今日の終点の小和瀬橋が見えてきました
 
10年前までは吊橋だったそうです
その前は渡し舟での往来だったようです
すると定家様たちは当然渡しだったんでしょうね
 
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17:35 橋を渡ってバス停でトイレとストレッチ
 
道路の向かいには赤い花が待ち受けていました
 
 
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皆、頑張りましたヨ
ではお宿へと向かいましょう
今日は川湯温泉での泊まりデス
なんとこのツアーに参加している方々は中辺路歩きの時に3度もここへ泊まってるんですって
従って今日で4度目
ワタシはお初
 
お部屋から川に作られた露天風呂が良く見えます
まだ明るいので内湯で汗を流すだけにしてゴチソウを早くいただきましょ
 
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待ち遠しかった夕食、いつもの事ながらゴチソウには飢えていますから完食
バイキングはお好きなものをお好きなだけ~~早い者勝ち
 
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久しぶりに牛肉が美味しかった
 
さて部屋に戻りひとしきり今夜初めての同宿人と話していたら
以前からの顔見知りになった人たちがどうやらロビーでの酒盛りが済んだようで
露天風呂にお誘いの声がかかり河原へと下りて入湯した
河原は何処でも掘ったら温泉が湧くところ
ちょっと掘ってみた人いましたが冷たかったとのことで挑戦しませんでした
 
空には星が輝き川のせせらぎとカジカの音に癒されながら
<あ~幸せ~>と部屋に戻りバタンキュー
 
もちろん、ご心配なく河原の露天風呂は何処からでも丸見えですので女性(一応ね)はゆあみ着があります
男性はタオルだけですが、、、
 
冬の間は千人風呂が楽しめるんですって
是非11、12月に訪れてみてくださいね~~~
 
                                         ※ 明日に続きます

世界遺産熊野参詣道・小辺路 (果無峠越え)

2011-04-25 17:08:42 | 熊野古道・古座街道歩き
2011.04.21(木)晴れ
7:50 
昨夜泊まったホテル昴の前の芝生でストレッチして出発です
出発前に登って行く果無峠を見上げながら野猿を見物に行ってきます
いつも思います
野猿や吊橋を見ると、この谷を渡り対岸に綱を最初に渡した人はどんなにか大変だったろうと
 
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ドウダンツツジが青空に映えてます
今日はとってもいい天気になりました
 
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トンネルを抜けると
定員5名の柳本吊橋
谷瀬の吊橋に比べると距離も高さも1/2程と思いますが
一人が渡り始めて10mほどの間隔で続きます
でも、揺れるんです、真ん中で足が竦んで止まって後の人が渡れません
頑張れ~~、下をみないで~~、めいめいが勝手な言葉で励まします
なんとか全員渡りました
 
 
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上湯川に沿って暫く歩くと今日のハイライト果無峠への登山口
途中にパンフレットやメディアで御馴染みの果無集落があります
 
 
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だんだんと石畳は急坂になります
 
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今日は早くも汗が吹き出てきました
見晴らしのよいところから二野ダム湖畔にある十津川温泉郷にサヨナラです
 
 
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右に曲がって前方に植林の途切れた天空が視界に入ってきます
あら~~!いらっしゃいました!
「おはようございます、朝から精が出ますね~~、あの写真のモデルさんですよね~
お元気ですが、お幾つ?」と皆が矢継ぎ早に言葉をかけます
 
すると
「モデルの一番はこの上に住んでるよ、ワタシもたまに写真にのるけどね
歳は内緒フフフ・・・
87になるかいな?」
きさくに応じてくださいます
 
天空の花の里、四方を見渡せば果つることの無い山々~~
果無集落とはまさしくその通りですね
 
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いつまでもここに留まっていたい余韻を引きながら
今日は越えて行かねばなりませぬ果無の峠
 
登山届けもある登り口から登ると
この十津川の人たちが講を作って守っておられる
古道の守り観音様
西国33番から続きます
33、32、31番様は168号線のバス停の登り口からのルートにありますので拝めません
 
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わらびも芽吹いて
野山の草木の懐かしい香りを吸って
登って行きます
 
 
 
 
急な上り坂を25番観音様を過ぎて行くと
天水田立て札があり、この先の山口茶屋の住人の水田で稲作がなされていたようだ
雨水頼りでの稲作だったようだ、今は何れも形跡しか残っておらず
石畳や石垣とともに茶屋跡の防風林であったと思われる木々のみが当時を偲ぶ便である
 
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茶屋跡を過ぎて、なんとも穏やかなお顔の地蔵菩薩立像様が微笑んでくださる
 
 
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道中の安全をお願いして坂を上りきると果無の山々が見える
急な階段坂を登って登って水場とトイレのある観音堂に到着
 
 
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並ぶのは時間がかかるので3人の女性でお花摘みに行くことにした
とってもいい場所発見、誰も見えません
後でアマノウズメノミコト様にお叱りを受けるかも知れませんが
出発を少しでも早めないとね
 
観音堂を過ぎてぽっかりと大峰が望めるポイントに到着
すっきりと朝は晴れていたのに何処からかモヤモヤが侵入してきたみたいです
それでも釈迦ケ岳は白くお化粧しているのが良く判ります
 
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こちらは昨日越えてきた三浦峠方面
 
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見て見て~と足元で声がしたような~???
おぉ~~!ごめんね~、だ~れも気づいてあげずに~
踏みつけられた仲間もいるね~~
ほんとに、ゴメンナサイ、、、
 
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山には登りませんよ峠の頂上を越えるんですよ
と、言われても見上げるほどの急斜面、階段の途切れたところは崖になってます
リーダーが「サンゲ、サンゲ、ロッコンショウジョウ」と皆の呼吸を合わせて登り着きました
10:50 果無峠(1114m)
17番観音様や宝篋印塔があります
 
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登り口の登山届けは石地力山・ブナの平方面の縦走では提出の必要がありそうです
これからは下りになります
初めは尾根道の緩やかなくだりです
11:20 折立茶屋跡の広い場所で昼食です
ホテルで作ってもらったおむすび、鰹節、梅、昆布、
海苔は好きなように巻くか、べたべたにならない様にか別添えになっていた
峠を下ったところとはいえ木陰では少し冷えるので日焼けも構わず
日の当たるところに座って頂いた
トイレがないので、またまた予定時間より早く出発の準備をしてリーダーを促して
再び下山開始
道の脇に二十丁と書かれているらしい石が随分磨耗して転がっている
急な下り坂、用心に用心をして下ります
崖のようなところも沢山あり要注意です
でもね、周りはミツバツツジがいい色に咲いてるのよね
「綺麗~~ホラあそこもここも~~」
とつい声にしてしまうものだから
「こんな急な崖みたいなところで、そんなん見る余裕あらへん!!」と
ピシャリと言われてしまいました
 
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続く崖の一瞬切れたところで目指す本宮の集落も見えてきました
 
 
 
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そして次月に越える大雲取越えも
楽しみですね~~、いやゼッタイイカレンヘン~といろいろ
 
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ちょっと新緑や花も楽しんでよ~~
 
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蛇行している熊野川(あくまでも熊野川なんですが十津川の方々は十津川と愛してやまない川)
 
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三十丁石を過ぎ七色の集落への分岐を直進して新緑と段築の道を抜け
急な下り坂をやっと林道出出合へ下りきり2番の観音様に御礼申し上げ
1番様は道がまた違うので仕方ありません
168号線沿いの八木尾バス停へ飛び降ります
ここから「道の駅奥熊野古道ほんぐう」まで
下りで疲れた足には堪える車道歩きです
 
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14:05 辛うじて藤の花に癒されながらバスの待つ道の駅へ着きました
 
 
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トイレも済ませてバスに乗り込んだら
貴重品と水だけ持って集合~~
 
あそこから歩いて降りて来ましたよ~~~
 
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はれ~~まだあと一時間強、本宮大社までの歩きが残ってました
 
国道168号線から右にそれて山中の道を少し進んで
中辺路との合流地点、三間茶屋跡です
九鬼ケ口関所を潜って
 
 
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幅の広い石段の道を登り下りして祓殿王子にて埃や土を祓いほんの少し残された
旧古道に垣根から潜入
 
 
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熊野本宮大社の裏鳥居を左に見て到着です
15:20 ここまでの無事な歩きの御礼と次回の歩きの安全を願い
旧道の石段を下ってやっと今回の歩きは終了
 
 
 
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二日間の峠越えの行程は感動の連続でした
こんなにすっきりとした気分にはそう容易くなることはできません
 
しかしながら、感動を求めて次月は小雲取、大雲取越えにと
目標を定めて
夢の中へ溶け込み
中辺路の道の駅、阪和道の岸和田SAに立ち寄って
なんの問題もなく 19:10頃に梅田に着いたのでした
 
 
左腕の怪我も重労働さえしなければ普通に動かせるようになり
お陰さまで
歩きにも山にも出かけることが出来ております
全てのことに感謝し、今日を大切に生きたいと思います
 
ありがとうございます