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★ワインとカメラのだらだらした備忘録

チリワインの雑学 ~ 美味しさの秘密

2011-07-19 05:03:24 | 日記
ニューワールド代表国の一つ、チリはフィロキセラ禍以前にフランスから苗木を輸入しており世界で唯一フィロキセラの被害にあっていないワイン生産国です。
チリワインの特徴の一つに香りの高さが挙げられます。
これは、香り成分を多く含んだ葡萄栽培ができる気候と、その香り成分を最大限に引き出すステンレスタンクを使用した低温発酵法などの醸造技術を採用していることによります。
また、気候が良いために葡萄が完熟してから収穫を行うため、果実味に富んだ力強いワインになります。そのため、過度の樽熟成を行うことで果実香をマスキングすることがないことが理由として挙げられます。
このような葡萄栽培が可能なのは、気候だけでなく土壌の良さもあります。葡萄はもともと痩せた土地でも育つ植物で、化学肥料を必要としません。チリの土地は栄養分が十分あるので、なおさら必要ありません。
また、チリの夏はとても乾燥しているため、カビや菌が生えにくいため防腐剤を使用する必要もありません。
チリの葡萄は、昔から「無農薬」「無肥料」「無農薬」で育てられてきました。言うならば、ブームとなっているオーガニック栽培に極めて近い栽培法を自然と行ってきたのがチリワインなのです。
また前述したようにフィロキセラのような害虫がいないため、葡萄は全て自根で育っています。フランスをはじめとする世界のワイン大国は、すべてフィロキセラに耐性のあるクローン苗木に接ぎ木をして栽培するのが一般的です。
接ぎ木栽培と自根栽培のどちらが優れた栽培法かは分かりませんが、少なくとも品種として純粋な果実が実るのは接ぎ木していない自根栽培であることは間違いないと思います。
また、チリでは殆どのワイナリーで手摘みで収穫されます。ワイン大国の大きなワイナリーでは、人件費の関係で高級ワイン以外は機械摘みです。機械摘みの場合、不良果実も葉っぱも虫も全て「収穫」してしまいます。
しかし、全て手摘みで行うチリでは、完熟した健康な葡萄の果実だけを選んで収穫しています。もっとも、チリには収穫マシンが数台しかなく、機械をリースするコストの方が人件費よりも高くつくという理由もあるようですが、チリでは手摘みは当たり前のことのようです。こうした、機械や化学肥料に頼らないで人の手で行う丁寧なワイン作りとそれを許せる人件費の安さが、チリワインの品質を維持しているといっても良いと思います。だからこそ、欧米の技術と資本のが積極的に導入され、低価格でもしっかりとしたワインを生産できるのです。やっぱ、いいねチリワイン♪

さて本日の1本は、通販で利用した店長に教えてもらった3000円前後の当たり赤ワインの第三段!フランス ボルドー シャトーボーリューコントタステ2006年です。

パーカー氏がこの2007年物に対し89-91点を付けています。2007年5大シャトーと比べてみましょう。
<パーカーポイント>
シャトー・ラフィット[2007] 90-93点、
シャトー・マルゴー[2007] 92-94点
シャトー・ラトゥール[2007] 90-93点
シャトー・オー・ブリオン[2007] 91-94点
シャトー・ムートン・ロートシルト[2007] 90-94点

うーんこれに比すると凄いな。。。。

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