気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

食前酒、食中酒、食後酒

2011-07-05 05:19:38 | 日記
フランス語で食前酒はアペリティフ、食後酒はディジェスティフと呼ぶらしいです。アペリティフは、英語でアペタイザー、イタリア語でアぺリティーヴォと言い、もともとラテン語の動詞で「開く」という意味を持つ「アペリーレ」を語源としています。つまり、「食欲を開く」役割を担います。
ワインは本当に多種多様のタイプがありますが、食事を基軸に考えると、1)食前に合うもの 2)食中に向くもの 3)食後がふさわしいもの、と3タイプに分けることができるといわれています。ではどんなものがそれぞれに合うのでしょうか?
ワインの味わいは主に、酸味、苦味、甘味の3つで構成されています。そのうち食欲を開くのは、酸味、苦味の2つ。残念ながら甘味は、偽りの満腹感を生じさせ、逆にブレーキを掛けてしまうこと、また甘味が舌の上を通る際に舌の血流を低下させてしまうことで味覚が鈍るマイナス面が挙げられます。
逆に、面白いことに、酸味、苦味が舌の上を通ると、舌の血流が増加し、味覚が鋭敏になるそう。さらに酸味は、胃を刺激して胃液の分泌も促してくれます。お酒に含まれる「アルコール」も、胃の刺激や胃液の分泌促進などの役割を果たしています。

食前酒として最も人気が高いのが、シャンパンに代表されるスパークリングワイン。スパークリングは、特徴とも言える強い酸味、アルコール分に加え、ピチピチと口中を刺激する炭酸ガスが食欲を促してくれます。その他には、酸味がしっかりした軽い、爽やかな白ワインなどもはやりの一つです。
イタリアで食前酒として主流のヴェルモット(白ワインをベースに、薬草、香草やスパイスなどを調合して独自の配合で造られる“苦味”のあるフレーヴァード・ワイン)や、スペイン特産の酒精強化ワインである辛口のシェリーもアペリティフとして人気があります。

食中酒はいわゆる、マリアージュに左右されます。マリアージュと言えば、食物とワインの相性と捉えられがちですが、これにはそれら内的マリアージュと、外的マリアージュがあります。分かりやすいところでは、暑くなってくるとさっぱりとした白ワインがおいしいですが、秋口など寒くなってくると温かみのある濃厚な赤ワインが恋しくなる…、などその環境に合ったワインというものがあるのです。また環境と並んで、マリアージュの大きな要因となるのが、飲み手のメンタルです。人は自分の心境によって、同じものでも全く異なる感じ方をしてしまうのです。これらが重なるので、食中酒には、はやりがあまりありません。自分が飲みたいものを本道に・・・という感じなのでしょう

食後酒は、「消化を促進する」という意味になります。食後は、ゆったりとリラックスして過ごしたい。そんな時、人は甘味を持つワインを好むようです。例えば、高級なタイプでは、世界三大貴腐ワインと呼ばれる、ソーテルヌ(フランス・ボルドー)トロッケンベーレンアウスレーゼ(ドイツ)、トカイ(ハンガリー)や、ドイツやカナダ産が有名なアイスヴァインがあります。また、ポルトガルのお家芸であるポートワインも人気です。南仏を中心に造られる天然甘口ワインのバニュルスやリヴザルト、またミュスカ系統の白ブドウを使ったマスカット香が親しみやすいワインがあります。食後酒には、もちろん、蒸留酒という選択肢もあるでしょう。蒸留酒をベースにした日本ではまだ珍しいワインには、ブドウ果汁にブランデー(コニャック)を加えて造る「ピノ・デ・シャラント」や、シャンパーニュ地方で造る「ラタフィア・ド・シャンパーニュ」なども、一度食後に楽しんでみたいものです。ちなみに、案外知られていないように感じるのですが、ボルドーの北に位置するフランス南西部、コニャック地方で白ワインを蒸留し、一定の厳しい規定のもと造られた蒸留酒が「コニャック」です。


ここで疑問、食中酒を表すフランス語はなんでしょう?それはないんです。なぜって、それがワインだから。ここを基準に食前、食後が生まれたようで、だから中にはワインという名前があるそうです。だから多種多様なのかもしれません。


まあ、色々定義はありますがみなさんはどんな感じですか?


今日の一本は、買おうと思ってなかなか買っていないワイン
”エニーラ [2007] ヴッサ・ヴァレー”



一回お店で飲みましたが、とても美味しかったです。 

輝きのあるルビー色の外観に、縁はややガーネット色がかった色合い。
完熟した黒いベリーに焼いたオレンジのお菓子やシナモンハーブやグリーンペッパーのニュアンスも感じ取れます。
更に少し熟成が進んだメルローから感じ取れる様なムスクや紅茶、湿った腐葉土にマッシュルームのニュアンスがほんの少し感じられます。
丁寧に収穫を行なったことが窺い知れる完璧に熟したタンニンが大きな魅力。 しかし過熟ではなく滑らかな酸味が味わいに洗練感を与えています。

ブルガリアのワインですが、その工程一つ一つは、シャトーと同じレベルで製造され手抜きがないそうです。価格が安いのはブルガリアの人件費
がフランスに比べて格段に安いためだそうです。また、飲みたいなぁ。楽天で2000円前後。2006は3000円前後です。

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