この時期はお盆休みに入る病院もあり そうなると一週抜かりますので
今週は絶対に 母の注射をしておかねばなりません。
朝9時 白い顔の酔芙蓉を見つつ母と腕を組んで歩き 病院へ到着です。
いつも混んでいる整形外科ですが お盆休み前にと思う私と 皆同じ考えなのか
座るイスもないほど満員で 詰めてもらい母を座らせ 後ろへ立っていました。
そのうち離れた席が一つ空き そこへ座り 何人かずつ呼ばれる名前を注意して
聞いておりました 確かに耳をそばだて 聞いておりました。
〇〇さん 〇〇さんと旧姓を呼ばれ 肩をトントンされてはっとしたら いつもの
看護師さんが こちらでしたか お母さんの注射は終わりましたよ と言います。
名前を呼ばれた母は 一人で診察室へ入りベッドへ寝て ズボンも自分でまくり
注射を済ませたらしいです。
今日は娘さんは? と聞かれ 娘は会社です一人で来ました と答えたそうです。
そんなはずはないと 不思議に思った看護師さんが 隅のイスでだらしなく眠る
娘を見つけたというわけです。
ありゃ いつのまに眠ったのか よだれなど垂らしてないかと 慌てて口の周りを
拭いて そそくさと支払いを済ませ 母と腕を組み病院を出ました。
行きから 2時間経った酔芙蓉は だいぶん酔っておりました。