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くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

1週間のご無沙汰でした。

2012-09-08 | 日記
           

      若い頃 TVで   “ ロッテ歌のアルバム ”  という番組があり

     司会の 故玉置宏アナウンサーの   「 1週間のご無沙汰でした。 」   と言う挨拶は

     当時の流行語になりました。

     1週間お休みを取り 本を読もうと思ったけれど 目標の半分しか進みませんでした。

     若い頃 特に高校時代は 娯楽が少なかった為 映画館へ足を運ぶのは楽しみでした。

     その頃 高知市の繁華街には 数軒の映画館があり 当時は制服で入ってもお咎めがなく

     特に 中間 期末試験の最終日には 必ず行きました。

     その頃観た映画は 大抵洋画の2本立てで ロマンチックな恋愛ものが多く 甘く切ない場面が

     脳裏に刻まれました。

     そのビデオを TSUTAYAで見つけると 早速借りて観ます。

     そんな事が何度かあり その都度   なあんだ  チャチで安っぽい恋物語   とがっかりし

     あの時の あの感動は何だったろう とずいぶん失望し 借りなければ良かったと後悔します。

     数年前から思う事ですが これは純真で感受性の強い あの頃だから心に響いた訳で

      社会へ出 人中で揉まれ 歳を重ねて 少々事には動じなくなった自分には

     あの純粋な感動は もう望めないのです。

     だったら 本はどうか と最近思うようになり blogを休み 昔感動し心に深く残った本を

     読み返す事にしました。

     映画より更に昔 中学生の頃読み 今でもはっきりと感動を覚えている 長編小説

     パール・バック著   『  大地  』   です。

     この小説は 中国の貧しい農民 王龍の親子3代に渡る3部作で 中国の激動の時代と絡め

     王龍一家が 貧農から 暴動時に手に入れた宝石で大富豪になり 堕落していく息子や 土に生き

      死して土に帰る農民の風景が 女性とは思えない骨太の文章で綴られています。

     パール・バックの この作品はノーベル文学賞に輝きました。

     アメリカ人の両親を持ち 宣教師であった 父親の赴任先である中国に 乳飲み子の時渡り そこで成人し
  
     中国名まで持った女史の 見かけは白人でも中国人としての 国土への深い愛情が行間に感じられます。

      高校生の頃 当時は女子高であった 丸の○高校が火災に会い 再建の協力をと要請があって

     他校の高校生も協力をと 買ったチケットが この 大地の映画であり 当時お城の下にあった

      中央公民館で観ました。

      白黒映画で 小説の中の 農民を苦しめた 空を黒く染めるイナゴの大群など どうやって撮影したのか

      と思われる場面も 随所にあった事を覚えています。

     富豪になり 夫の王龍は妾を家に入れ 不細工で寡黙 纏足をしていない 大きい足が夫の不満であり

     勤勉で実直だが 妾には凛とした態度で臨んだ 妻の阿蘭を演じた女優は

     アカデミー主演女優賞に輝きました。
    
      この大地を もう一度読み返そうと 最近ずうっと思っていました。

     嬉しいことに 文字の世界は 映像と違って 昔の感動を五感が覚えていました。

      ただ 若い頃と違って 目が疲れるので 長時間は無理で 少しずつになります。

     まだ1部も終わっていませんが 楽しみができました。
 


             

       大好きな宇治金時です。

     以前は 普通に喫茶店のメニューにありましたが

      今はなかなかありません。

     まして 練乳掛けは   当店はやっておりません   とのことでした。

      雪崩が起きそうです。

      スプーンが先か 口を持っていくのが先か。 



  
コメント (4)
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