築地の初セリで1億5540万円の
最高値がついた、大間のマグロ
あぁ・・・たかだかマグロ1匹が、されど大間のマグロの初セリ値が、なんと1億5540万円とは・・・。
しかも落札者は東京の庶民的寿司屋だという。
そんな金の卵のような高級マグロの大トロが、普段の値段で食わせるという、太っ腹だ。ぼこ爺も都内に居ればすっ飛んで行きたいくらいだ。
だが落ち着いてよ~く考えると、これを釣った漁師の懐にどんだけ入ったかなあ・・・とも思ってみた。
確かに大金は入ったが、中間で手数料をしっかり取られたかもしれん。当然税務署も目をつけて、しこたまお召し上げになるから、実質は半分ぐらいだろう・・・と、トウシロで下司の勘ぐりだ。
こっちには全くご縁のないことだが・・・。でもやっぱり気にはなる。そこでふとケッタイなことが頭に浮かんだ。もしもぼこ爺マグロが値踏みされたら如何ほどであろうか・・・と。
いま道を横断中にクルマにやられて死んだ場合、自賠責保険しか適用されないと、状況によっては過失相殺を見込んだ場合、大間のマグロの価値とは大差で低い価値しかないだろう。しかも85才の高年齢では尚のことだろう。
また自然にあの世に旅立っても、遺族の手元には、生命保険の何がしかないという値打ちである。
さすれば、この超高級マグロは例外としても、普通の大間のマグロの価値にも到底及ばない、わがイノチの価値に、いささか考えさせられてしまったがね。