バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

テニスコートの蜃気楼

2021年08月04日 18時07分30秒 | 体調・通院・手術など
先々週末のテニスイベントの試合中、ボレーを3回ほど空振りしてしまった。そんなに難しいボールではなかったし、私も「もらった!」「いただき!」「ごっつぁんです!」と思ったのだが… なぜかラケットにかすりもしなかったのだ。まぁ、真剣勝負をするイベントではない(そんなイベントだったら参加していない)ので、みんな笑って和やかな雰囲気となり… 結果オーライだった。

通常のレッスンでは、コート1面(コーチ1人、受講生1~10人)で400個くらいのボールを使う。コーチが出すボールを、受講生が順番に打って打って打って… 4つのカゴに入っているボールがなくなると、みんなでボールを集めることになっている。先週土曜日のレッスン中… ボールを集める直前、何気なくコートの向こう側に転がっている300個くらいのボールを見た瞬間、私は驚いた。“ボールの蜃気楼”が出ていたからである。

と言っても、本物の蜃気楼ではない。白内障(右目)のせいで一つ一つのボールが何重にも見えていて、それら虚像の中の特に濃い部分が蜃気楼のように浮かび上がって見えたのだ。「徐々に悪くなっている」という自覚はあったけれど、いつも何気なく見ている風景が“以前と大きく異なっている”と気が付いた瞬間のショックは大きく、その後のレッスンでは、さらにボールが見にくくなってしまった。

「調子が悪い」とか「自分の力不足」などが理由でミスすることはストレスにならないけれど、ボールが見にくくて(距離感がつかめなくて)どこまで移動していいか分からない&ラケットを振るタイミングも分からない… 長年の勘(?)でテキトーに振ってみるものの、そうそう上手く当たるはずもなくミスを多発… これは大きなストレスである。レーダーで敵を察知してミサイルで攻撃するというゲームに例えるならば、レーダーが壊れているようなもの… 戦う前に負けが決まっているのだ。

オシャベリランチがメイン(と言っても、もうず~~~~~っと自粛しているけれど…)の仲間たちが集まっている土曜日のクラスは、空振りしても笑って済ませられるのだが、日曜日に在籍している“1ランク上のクラス”では、相手に対して「申し訳ない」という気持ちしか生まれず、大きなストレスとなってしまった。その時、「ここで私が抜けたら、他の人がボールを打つ機会が増えるからいいだろう」と思った。

そこで、レッスンの最中にもかかわらず、私はベンチに腰掛けて一人だけ休憩モードに入った。そして、レッスンの順番待ちをしている仲間に声を掛けては“テニスよりも得意なオシャベリ”で参加… 「あ、そうだ。こうやってオシャベリするために、このクラスにも出席し続けようかな」と言ったら、みんな笑っていた。そっかそっか、それでいいのか…(いいわきゃねぇだろ! 真面目にレッスンを受けに来ている人の邪魔になるだけだ!)

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