チュ・ジンモさん In Gabi(珈琲) こちらの続きです。引き続きネタバレが激しいのでイヤな人は読まないでね、とお願いです。
パーティ会場で王が倒れたら軍が突入するというサダコからのメッセージがターニャに届けられます。
パーティ当日。ソンタクホテルに集まった面子は三浦、イルリッチ、サダコ、MIN他閣僚たち、Veper公使・・・ 20名くらいでしょうか。若干狭い結婚式場みたいなかんじでこじんまりと座っています。
パリで流行の音楽を楽しみ、語らいましょう と言う王の言葉を伝えるターニャ。
イルリッチの目はそっとターニャを追う。「コーヒー作戦」の間は知らない同志でいなければならないのにイルリッチの目は落ち着きなく動きその表情はとまどって見えます。ターニャがイルリッチに料理をサービスしたとき、その指に指輪がないのに気が気がつき呆然とするイルリッチ・・・。今までいくつも危ない橋を渡ってきただろうし、いつもふてぶてしいくらい落ち着き払っていたのに・・・・。
ターニャが運んだコーヒーを王が口にし、一同固唾をのみます。
王は・・・・倒れませんでした。わざと自分のカップをひっくり返したサダコと共に退席したターニャは
「次は言うとおりにしないと命がないわよ。その前にイルリッチの命がないわ。」
とクギを刺されます。
王は坂本に名指しで ”私の民をこれ以上手にかけるな”と咎めて退席。
イルリッチはターニャを別室に連れて行き(引っ張り込んだ、と言う方があってるかも)がくがく揺さぶるようにして大声で怒鳴りつけ・・・るわけにはいかないので、怒鳴ると言うよりも、絞り出すような声で感情をはき出します。
「どういうつもりだ?王を愛しているのか?だから殺せないのか?
お前を守るために俺が何をしてきたと??お前のために殺しもやった。
・・・王を殺せ、それだけだ。やらないとお前が殺されてしまう!」
「・・・・できない」
ターニャがか細い声でそうこたえたときのイルリッチはもう怒っているのか泣きそうになっているのかわからない、そんな表情でした・・・・。
「お前にこの服は似合わない」
とイルリッチが乱暴に女官服を剥ぎ取ろうとしたとき、服の下にあの指輪があるのをみつけます。
ターニャはあの指輪をペンダントにして身につけていたのでした。
ターニャの独白
「あなたが朝鮮を出る時間を稼ぐわ。生き残るにはこれしかないの。ロシアへ帰って。
父に珈琲を淹れてあげてね。お願いよ。」
サダコはイルリッチに言います。
「珈琲作戦は終わった。ターニャが王を殺せないなら彼女も死ぬわ。すべてあなた次第よ。」