09/M/D。地球温暖化の太陽活動原因説。【松田卓也。大阪府。1943->76歳。神戸大学名誉教授)】。太陽黒点はガリレオが発見した。それ以後、黒点の数は詳細 に記録されている。それによると 17世紀にマワンダ一極小期とよばれる、 太陽黒点がほとんど無い時期があった 11,回。それと小氷期とよばれる寒冷 期が一致している。
過去1.1万年前に地球は氷河期から 脱して閑氷期に突入した。今から 5-9千年前は気候最適期とよばれ、現在 より高温であった可能性がある。この時期にはサハラ砂漠に湖があり、 ワニやカパが住んでいた証拠がある。 さらに遡ると、過去数百万年前に地球は氷河期に突入して、十万年前後 続く氷河期と、その間に一万年程度続く関氷期を数十回も繰り返してきた。現在の我々は間氷期の終わり近くにいると考えられる。この数百万年は 氷河期が常態なのであり、間氷期にいるわれわれはきわめて幸せな時期に 住んでいるといえる。そんな高温期であったからこそ、人類は 栄えたのだといえるであろう。
5億年前から現在に至る温度変化を概観すると、気 温は大きく変動してきた。その問、全地球が凍結するというとてつもない 氷河時代、全球凍結の時代が数度あったとされる。いっぽう過去 5千万 年前の始新世高温期には現在の気温よりはるかに高く、シベリアの平均気 温は 18皮 Cもあり、極地方には氷はなかった。現在の気温上昇など目では ないのである。ではその当時は死の世界であったかというと、まったく逆 で、生命に満ちあふれた時代であった。一酸化炭素も現在の 10倍近くあっ たのではないかと言われている。二酸化炭素の多さと高温は植物にとって 好適なので、植物は繁茂した。するとその植物を食べる生物が繁栄し、さ らにそれらをエサにする肉食動物も繁栄した。生命一般にとっても人類に とっても、 「温暖化は善、寒冷化は悪Jなのである。
人類の歴史をひもとくと、温暖化は善、寒冷化は悪である。中国の王朝 の崩壊は、寒冷化と軌をーにしている。寒冷化すると飢越になり、農民は 食べられなくなり、王朝に対して反乱を起こす。ローマ帝国の崩壊もそうである。中央アジアが特に寒冷化に敏感である。地球が寒冷化すると、ま ず中央アジアで食えなくなり、遊牧民が移動を始める。フン族が西進して ゲノレマンを追いはらい、ゲノレマンはローマに入り込んで、ローマは滅んだ。 蒙古帝国の興隆も寒冷化が原因である。人類の今後の歴史は 2020年あたりが転換点で、資源と食料の減少が顕著 になり、 2035年を経て、 2050年のカタストロフィーIこいたる。温暖化は食 料生産の増加を通じて、その時期を少し遅らせるが、寒冷化は促進する。 化石燃料が枯渇した段階で、日本が維持できる人口は江戸時代と同様な 3 千万人である。西欧先進国では 2020年問題を真剣に見据えて対策を取って いるが、日本は危機感が少ない。少子高齢化対策で人口を増やす政策をと っているが、本来は逆で、いかに穏やかに人口を3~4千万人台に軟着陸させる かである。(注3)。
https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/hosizora/astron/astron3/astron3_P13-24.pdf#search='%E5%A4%AA%E9%99%BD%E6%B4%BB%E5%8B%95%E4%B8%8D%E6%B4%BB%E7%99%BA%E6%9C%9F%E3%81%AE%E6%B0%97%E5%80%99+%E5%AF%92%E5%86%B7%E6%9C%9F+%E8%B5%A4%E7%A5%96%E7%88%B6'
(注1)赤祖父 俊一。長野県。1930->88歳,アラスカ大学フェアバンクス校名誉教授。国家基本問題研究所客員研究員。
- (注2)廣田 勇。北海道。1937->82歳,京都大学名誉教授。J.T.ホートン『大気物理学』会田勝共訳みすず書房 1981
(注3)2016/12/08 。【木本 武宏。大阪府。1971->48歳。タレント。森田朗。兵庫県。1951年―>68歳。国立社会保障・人口問題研究所所長】。西暦600年から2200年までの人口の推移を見ると、平安時代が500万人強、関ヶ原の戦いの時で現在の10分の1の1200万人、江戸時代に3000万人を超えて、明治以降、急激に増えました。2010年まではドカンと上がったわけです。https://toyokeizai.net/articles/-/148363
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