■創始
華佗五禽戯は古代中国後漢の晩期に神医と呼ばれた名医・華佗によって創造され、約1800年の歴史があるといわれています。
また現在に伝えられている中国気功や中国武術の鼻祖と呼ばれ、のちに発展した数多くの気功・武術の門派に、その思想と運動体系の影響を及ぼしました。
また現在に伝えられている中国気功や中国武術の鼻祖と呼ばれ、のちに発展した数多くの気功・武術の門派に、その思想と運動体系の影響を及ぼしました。
■発展
華佗五禽戯が創始されて以来、民間の健康法として各地に流伝され、現在では、中国各地に華佗五禽戯より発展した多くの五禽戯の流派が存在し、人々の健康に大きく貢献しています。
1982年6月28日、中国政府の衛生部と教育部、そして当時の国家体育委員会が、五禽戯を含む中国伝統健身法を医学系の大学が推奨する『保健体育科』の内容に加え、さらに2003年には、中国国家体育総局が新たに編集した五禽戯を、同じく国家が制定した“健身気功”の一つに加え中国全土に推奨しました。
■創始者 「神医」華佗
西暦紀元145年-208年
字(あざな)を元化(げんか)といい、中国安徽省亳州市に生まれる。
中国後漢時代(三国初期)の有名な医薬学家で、内科、外科、婦人科、小児科、針灸科などに精通していた。
字(あざな)を元化(げんか)といい、中国安徽省亳州市に生まれる。
中国後漢時代(三国初期)の有名な医薬学家で、内科、外科、婦人科、小児科、針灸科などに精通していた。
当時、中国は到るところで戦場と化しており、また洪水や干ばつ、疫病に見舞われ、多くの人々が苦しい日々を過ごしていました。
その光景に心を痛めた華佗は、地位を求めず各地を駆け回り病人の治療にあたっていました。
名誉を得ようとせず、全精力を漢方薬の研究と医学の向上に注いでいた華佗は、その人柄と卓越した医術から「神医」とも称されていました。
また華佗は高度な外科手術の技術を持っており、特に外科手術おいて初めて”麻沸散”という薬を用い全身麻酔の外科手術を行ったことから、「外科医学の鼻祖」と称されています。
【各戯の健康効果】
■虎戯(とらのぎ)
虎は腎にあたり骨を鍛えます。
「虎爪」という虎の手を真似た手型を用い練習を行うことで、全身の腱・骨格・関節を鍛え、健やかに保つことができるといわれています。
■鹿戯(しかのぎ)
鹿は肝にあたり筋を鍛えます。
鹿を真似た伸び伸びとした動きで血管の流れを良くし、肝臓の機能を助けることができるといわれています。
■猿戯(さるのぎ)
猿は心(現代で言う脳)を鍛えます。
機敏に動き、変幻自在の妙技を持つ猿の動きを真似することで、心神の主である血管を舒通し、頭脳を柔軟にし、心を開く効果があるといわれています。
■鳥戯(とりのぎ)
鳥は肺にあたり皮膚を鍛えます。呼吸には肺呼吸と皮膚呼吸がありますが、渡り鳥である鶴は、長時間空を飛ぶとき全身で“気”を呼吸しているといわれています。
長寿の鳥であり、美を愛し、飛翔に長け、平衡能力の優れた鶴の動きを真似することで、気を調和し肺と皮膚を健やかに保ち、経絡の流れをよくし病を防ぐことができるといわれています。
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