<自助>。<■腕立て伏せの回数が多いほど心血管イベントリスクが少ない
分析の結果、腕立て伏せの回数が多い人ほど、登録時点の心血管疾患の危険因子(BMI、血圧、総コレステロール値、LDLコレステロール値、中性脂肪、血糖値など)の数値が低いという、逆相関関係があることが分かりました。決まったペースで10回以下しか腕立て伏せができなかった人(に比べ、40回を超えて腕立て伏せができた人の心血管イベントリスクは、96%も低くなっていました。参照群と比較すると、11回以上実施できた人々の心血管イベントリスクは、全て統計学的に有意に低くなっていました。また、トレッドミル検査を行って評価した心肺持久力と腕立て伏せ能力を比較すると、心血管イベントリスクとの関係は腕立て伏せ能力の方が強力でした。今回の研究では、成人男性において、腕立て伏せの能力が、その後の心血管イベントリスクと関係することが示されました。ただし、この現象は、腕立て伏せ回数を評価した時点の、参加者たちの心血管疾患の危険因子の保有状況の違いによって説明できる可能性があります。研究者たちは、「今後、より多様な人々を対象に、より規模の大きい研究を行う必要があるが、腕立て伏せ回数の計側は、シンプルで費用のかからない心肺持久力推定法である可能性がある」と述べています。
論文は、2019年2月15日付のJAMA Network Open誌電子版に掲載されています[注2]。
[注2]Yang J, et al. JAMA Netw Open. 2019 Feb 1;2(2):e188341.
出典:日経Gooday2019/6/27、大西淳子。医学ジャーナリスト。心筋梗塞リスク、腕立て伏せ回数で予測可能? 米研究
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO45935030R10C19A6000000?channel=DF140920160927&lra
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