世界標準技術開発フォローアップ市場展開

ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

(^。^ ) 大好きなシャツ ~1990旅行作戦~ / 渡辺満里奈

2023-08-06 17:40:15 | 連絡
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(^。^ ) 傷だらけのローラ / 西城秀樹

2023-08-06 17:34:20 | 連絡
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中国・北京の大洪水は「人災」、治水失敗の皇帝・習近平は天から見放された?2023.8.4(金)福島 香織

2023-08-06 15:43:56 | 連絡
福島 香織:ジャーナリスト 
 
600年以上水没被害のない故宮・紫禁城も冠水
中国の世界遺産の代表格 。世界最大の宮殿と謳われ、広大な中華帝国の中心地であった故宮・紫禁城。
紫禁城の名は、天帝(創造主)が住んでいる星とされる北極星を紫微星、北極星の周辺を回る星座の辺りを紫微垣と呼んだのに由来する「紫宮」、及び「天帝の命を受けて世界秩序の維持に責任を持つ皇帝(天子)」の住居たる「禁城(庶民などが自由に入るのを禁止された城)」の二語を合わせたものである[4]。
紫禁城は世界の中心を地上に具現した領域であり、天帝に代って地上を治める皇帝の住む宮殿として建設された。そのため「天子は南面す」の言葉通り、北に皇帝の宮殿が置かれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E7%A6%81%E5%9F%8E#%E5%A4%96%E9%83%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A








  • 中国・北京を襲った記録的な大雨による被害は「人災」との指摘が広がっている。
  • 表面的な開発を優先し十分な治水事業を怠った習近平・国家主席の失策との声も。
  • 皇帝の紋章である竜は治水の象徴で、風水師は天に見放されたと騒ぎ立てている。
福建省を直撃した台風5号(トクスリ)は、熱帯低気圧に変わった後も、
北京で12年ぶりに最高レベルの暴雨警報が出るほどの集中豪雨をもたらした。
8月1日までに洪水によって北京、河北ですでに20人以上の死者が出ている。SNSには、北京市西部郊外の門頭溝区は道路が濁流と化し、人が乗ったままの数十台の自動車を押し流す動画などが多くアップされている。
 被害は1日までに、北京市だけで4.4万人が被災し、12万人以上が避難。
災害救急隊員2人の殉職を含めて11人が死亡し、27人が行方不明だ。
台風5号は福建省ですでに被災者266万人以上、直接経済損失147.5億元以上の大被害を出している。
中国全土で被災者は300万人を超える。
この大災害は、人災の側面もあり、習近平の治水事業の失敗ではないか、という声も上がっている。
台風5号は7月28日に福建省に上陸、その後北上し熱帯低気圧に変わったのちに、北京、天津、河北地域で連日の豪雨災害をもたらした。特に北京市西部の山間地域の門頭溝区の集中豪雨により永定河の水位が急上し氾濫、川沿いの道路は濁流と化し、沿道の店舗が水没した。
 北京、天津、河北地域の豪雨は29日から始まって、8月1日午前にようやくやんだ。
SNS上では数十台の自動車が濁流に流される様子や、永定河大橋が水流で破壊される様子、おぼれた少年の蘇生を試みるも間に合わなかった様子などが映された動画が拡散されている。
撮影者が悲鳴のように「雨よ、やんで!」「天よ!」と叫ぶ音声なども記録されている。
門頭溝賈溝村は洪水で流れてきた土砂や樹木、自動車などで埋もれてしまい村民全員が村を脱出して緊急避難した。
主要な被災地の門頭溝では洪水や土砂崩れによって多くの電線、変圧器が損壊し、電気供給や通信が途絶えるところも多く出た。
1日未明、解放軍



は4基のヘリを緊急出動させ、車両や建物に閉じ込められた市民に飲食や雨具などの救援物資を届けたり、傷病者の救援を行ったりしたという。
門頭溝豊沙線安家荘駅付近では冠水で、列車が立ち往生していた。列車内は、夏休みで新疆ウルムチ旅行からの帰路にある家族連れが多く、高温と飲料水不足で具合が悪くなる乗客も多く出た。門頭溝は水道、電気、ガス、通信の供給が停止され、公共交通もすべて停止。陸の孤島となったのだった。
門頭溝に近い房山区も洪水で、1万人以上が暮らす社区(コミュニティー)が深さ1.5mの水につかった。永定河大橋から、河面が急上昇して家を押し流す様子が目撃された。永定河の氾濫は50年以上ぶりだという。
最新の排水設備が設計されているという触れ込みだった北京大興空港の停機場の大部分が冠水し巨大な湖のようになった。
 〇天災は今回の大雨だけでは終わらない
北京でこれほどの水害に見舞われたのは2012年7月21日午後から深夜にかけての集中豪雨による大水害以来だ。
この時の集中豪雨は10時間以上続き過去60年間で最大の降水量が記録された。当時、79人の死者、直接経済損失100億元と公式発表された。
だが今回の豪雨は67時間以上続き、降水量も記録を確認できる1883年以降最大で、2日朝までに744.8mmを記録した。被害の全容はまだ出ていないが、2012年7月を超える規模となるとみられている。
台風5号は北京に来る前に福建省で記録的な被害を引き起こしていた。泉州で体育館の屋根が吹き飛び、数十階の高層アパートが暴風によってゆがみ、倒壊した様子が報じられている。
道路の自動車や街路樹が洪水に押し流され、橋などを破壊した。
台風は厦門、泉州、福州を破壊し、浙江、江蘇、上海にも甚大な被害を出しながら移動し、亜熱帯低気圧になったのちも河北、北京を襲った。
今年は台風5号上陸前から中国各地で豪雨災害が発生しており、異様に水害の多い年と言われている。5月下旬は河南を中心に華中を豪雨が襲い、
10年に一度の規模の「爛産雨」(小麦の収穫に甚大な被害をもたらす雨)といわれた。
また、異常高温が続く夏でもあり、北西部では気温50度超えがたびたび発生。広西チワン族自治区や江蘇省では暑さで養殖の魚や家畜の豚が大量死する事案も報告された。
新疆北西部の高温と豪雨、雹に襲われ小麦生産に大規模被害をもたらした。
 今年は世界的な異常気象であり、こうした天災被害は何も中国に限ったことではない。
だが昨年の河南省の7月21日の大水害といい近年、中国で大規模水害が頻発していることについては「人災」を指摘する人も多い。
〇防災などの都市インフラで「手抜き」か
今回、北京の洪水のすさまじさが大きく報道されているが、北京市を守ろうと河北省に対して予告なく行われた永定河などの「泄洪」(水門を開いて河水を放出する)の結果南部にある70万人が暮らす河北省涿州市が水没したのはまさしく「人災」だ。 
また過去40年の都市開発の在り方が問題だったという声もある。
奇抜な形の高層ビル建設など表面的な繁栄を追うばかりで、防災や排水など目に見えない都市インフラ建設に手抜きをしてきたせいだという批判も起きている。
 門頭溝の水害がここまでひどかったのは、単に予期せぬ長時間の集中豪雨のせいだけでなく、近年、郊外観光地として開発が進められていたこの地域が、表面上の景観ほどには地下インフラが整備されていなかった、という地元民の批判の声もSNSなどであがっていた。
ドイツ・日本の植民時代にインフラが整備された青島で、これまで水害が発生したことがないことを例にあげて、中国の都市計画、都市開発の未熟さを指摘する声もあった。 
〇習近平は「皇帝」としての力不足
人々が人災説を強く感じたもう一つの背景は、7月19日に「習近平の治水に関する重要論術」なる本が出版され、水利部、メディアを挙げて、「習近平がこの10年自ら計画し、配置し、推進し、全国の海綿都市(水害に弱い都市)の治水事業を完成させた」と大々的に喧伝していたこともある。
水利部機関紙「中国水利報」(7月19日)は、「長期間解決しがたかった治水問題を(習近平が)解決した」と報じていた。 
だが、その1週間後に、福建から上海、江蘇、河北、北京、天津の至るところが水没したのだ。
これは、宣伝と実情がまったく異なるということであり、何も解決できていないのに、解決できたというウソを浸透させたがために、台風上陸前に準備すべき対応策や泄洪計画に手が抜かれたのではないか、と思われた。
 暴れる竜のような黄河、長江の大河ほか無数の河が走る中国はもともと水害が多い国であり、治水で国家指導者の能力が試されてきた国でもあった。
中国の皇帝が竜の紋章を使うのは、竜が治水の象徴だからだ。
ならば、習近平はその治水に失敗しているのだから、果たして「皇帝」としての能力が足りているといえるかどうか。
さらには中国には「易姓革命思想」という伝統的な考えかたがあり、天は己に成り代わって皇帝に地上を支配させるが、その皇帝が徳もなく悪政を行っていると天が判断すると、皇帝の姓、血統を入れ替え、王朝交代が起きるという。天が為政者に徳や能力がないと判断した場合、疫病や天災、飢饉などが続き、人々は皇帝が天に見放されそうだと知ることになる。
 これは暴力によってしばしば王朝が簒奪(さんだつ)されてきた中国で、簒奪者が自分の正統性を示すための考え方だ。
そういう考えに基づくと、習近平の治水は失敗し、近年、疫病、天災などが続いたのは、天の啓示ではないか、というわけだ。
 今回の北京の大水害では、過去600年水没した記録がない故宮紫禁城も冠水した。そのため、迷信を信じる人達や風水師はこれを凶兆だと騒ぎはじめた。
 ある風水師動画では「この台風5号はもともと台湾を襲うものだったが、意外なことに台湾を迂回し、上海、北京を襲った。
台風と香港の間を通って中国を直撃し、紫禁城を水没させた。
これには意味があろう。
「大凶兆であり、王朝が不安定化する」
「天の現象は人間社会の現象を反映している。
この数年、異常気象が続き、王権の象徴である紫禁城が600年来初めて、台湾と香港からの風によって水没した」
「天が民衆に何かを啓示している」
という。 
〇習近平の威信が崩れ始めている
紫禁城の水系は紫禁城内と太和門前を流れる内金水河が天安門前から外金水河に続き中南海
(中海と南海の2つの人口池をもつ紫禁城西側の皇帝の離宮の呼び名。今は共産党中枢の建物群がある場所で、中国共産党政権中枢を指す言葉として使われる)
に流れ込むようになっている、という。
今回の大雨で、大量の雨水が金水河を通じて中南海に流れこんだが、中南海では水は排水されず、金水河が逆流し、紫禁城が冠水した。 
風水師的には「台湾、香港からの風によって、大雨が降り、中南海で排水できない雨水が王権の象徴の紫禁城を水没させた」ということに何がしかの予感を感じるわけだ。
新型コロナが辛亥革命発生の地である
①武昌(武漢)で最初にアウトブレークし、その打撃から中国経済は回復できず、若者失業率の更新が続き、さらには次々と天災、人災が襲われた。
政治においても、
➁外相が突然理由も示されずに解任されたり、
➂解放軍ロケット軍幹部が総入れ替えになったり、
政権内部の不安定さも露見しつつある。
 風水や天命の話はさておき、
習近平は実際、災害時に十分なリーダーシップを発揮できていない。
国内の治水事業も口でいうほど成功していない。
体制内の人心も掌握しきれておらず、経済回復の処方箋も持たず、米国との外交的緊張も緩和の兆しがみえていない。
 こういう状況で、14億の中国人が習近平体制の支配に従順に甘んじ続ける時代が続くのかどうか、という疑問はやはり強まっていくのだ。 


中国、日本のビザ免除復活困難 「相互主義」要求 他2カ国は再開2023/8/1 三塚 聖平

2023-08-06 15:08:22 | 連絡
【北京=三塚聖平】中国政府が、新型コロナウイルスの流行を受けて停止した日本に対する査証(ビザ)免除措置の再開に難色を示している。
中国渡航に支障が出ているため日本側は回復を要望するが、
中国政府は中国人の訪日でも同様に免除する「相互主義」を新たに要求。
早期再開が難しい事態となっている。
 中国は2003年から滞在日数15日以内のビザ免除措置を日本人に認めていたが、コロナ禍で20年春に一時停止した。
現在、中国に短期出張や観光旅行に行くにもビザ申請が必要だ。
 日本国際貿易促進協会(会長・河野洋平元衆院議長=2代目親中派議員トップ)の訪中団は7月上旬、王文濤(おう・ぶんとう)商務相と会談し、ビザ免除再開を要望した。
同行筋によると、王氏は「日本に対して互いにビザを免除する協議を提案した」と述べ、中国へのビザ免除が再開条件になると事実上表明。
日本政府関係者は「相互免除は今の状況では検討できない」と指摘する。
 一方、中国政府は7月26日からシンガポールとブルネイに滞在日数15日以内のビザ免除措置を突如再開した。ビザ免除はコロナ禍前、両国と日本に認めていた措置で、日本だけが再開見送りの形になっている。
一方、中国政府は7月26日からシンガポールとブルネイに滞在日数15日以内のビザ免除措置を突如再開した。
ビザ免除はコロナ禍前、両国と日本に認めていた措置で、日本だけが再開見送りの形になっている。

台湾有事とハイブリッド戦争2022/08/24笹川平和財団 特別研究員大澤 淳
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/d5091e311a9e1cdfc01fded1c31ff4a0

シンガポールの外交事情に詳しい関係者は「人口規模の違いもあり、中国にビザを免除していないが、中国側が態度を急に軟化させた」と明かす。対応に差をつけ、関係が悪化している日本に圧力を与えているとの見方も一部にある。
中国




外務省の毛寧報道官は7月27日の記者会見で、日本への対応が異なることについて「日本側とも意思疎通を保っている」と述べるにとどめた。


アメリカが台湾への介入を明確にすることで懸念される「2つのこと」 台湾周辺での中国軍の演習から1年2023-08-04高橋杉雄

2023-08-06 14:20:23 | 連絡
By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-08-04 更新:2023-08-04
 防衛研究所・防衛政策研究室長の高橋杉雄
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高橋 杉雄(たかはし すぎお、1972年8月15日 -50歳 )は、日本の国際安全保障研究者[1][2]。
防衛省防衛研究所政策研究部防衛政策研究室長。
専門は国際安全保障、現代軍事戦略論、核抑止論、日米関係論。
1995年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
1997年、早稲田大学院政治経済研究科政治学課程修了(政治学修士)。同年、防衛研究所入所。
2006年、ジョージ・ワシントン大学コロンビアンスクール修士課程修了(政治学修士)[3]。
防衛省防衛政策局防衛政策課戦略企画室兼務、防衛研究所助手、政策シミュレーション室長などを経て、2020年より政策研究部防衛政策研究室長[4]。
2022年のロシアのウクライナ侵攻以降、報道番組への出演や新聞雑誌、YouTube等を通じてウクライナ侵攻の戦況や情勢、また日本の安全保障政策等の解説を行っている。

 
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が8月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。拡大する中国の台湾への軍事的圧力について解説した。


〇台湾周辺での演習から1年、中国の軍事的圧力が拡大か


中国人民解放軍がペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問に反発し、台湾周辺で大規模軍事演習を行ってから8月4日で1年となった。
中国は2022年8月の演習以降、台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線越えを常態化させるなど、台湾への軍事的圧力を拡大させているという指摘もある。 
〇アメリカと台湾の新たな動きを阻止するための手段としての演習
飯田)日本の排他的経済水域(EEZ)
内にも着弾したため、まったく他人事ではありません。軍事的な演習などの動きはどう見たらいいのですか? 


高橋)中国側



はアメリカや台湾による何らかの行動を、ある種の口実として軍事的行動のレベルを上げているのです。
①アメリカや台湾による新たな動きを演習などで抑止する。「やめた方がいい」と思わせることが、第1の狙いとして考えられます。
飯田)アメリカや台湾の新たな動きを抑止する。
飯田)アメリカや台湾の新たな動きを抑止する。
高橋)①ー1ペロシ氏が訪問したときや、マッカーシー下院議長と蔡英文総統が会談したときも演習が行われました。アメリカや台湾に圧力を掛ける手段として、演習を使っているのが1つです。
〇普段から高いレベルで軍事活動することで、実際の侵攻準備と通常活動の区別をわからなくさせる
高橋)➁もう1つは、台湾海峡の中間線を越える航空機の活動、また、台湾の外を一周するような艦艇の活動が増えています。いわゆる即応性、中国軍の活動レベルが段々と上がってきている。
飯田)即応性。
高橋)長期的に起こる問題として、普段から高いレベルで活動していると、実際の侵攻準備と普段の活動の区別がつかなくなる可能性があります。
飯田)普段から高いレベルで活動していると。
高橋)中国としては、そこまで見越した上で軍事的活動のレベルを上げている可能性もあります。
慎重に見守る必要があると思います。
〇ウクライナ侵攻の半年前から普段はしない軍事演習を行い始めたロシア ~軍事演習が2~3年続けば「これが普通」となり、警戒が薄くなる
飯田)常にスクランブルしていると、「今回もどうせ演習だろう」と思っていたら、「本当に来たぞ」となるかも知れない。認識のタイムラグが起こってしまうと、時間的な誤差が問題になる可能性もありますか? 
高橋)実際に大規模な軍事作戦を行うときは、準備が必要です。普段何もしていないところでいきなり準備を始めたら、戦争の準備だとわかってしまいます。
飯田)そうですね。
高橋)例えばロシアによるウクライナ侵攻において、その半年くらい前から軍事演習が行われていました。
それまではなかったことなので、「おかしいぞ」となったわけです。ところが、2年~3年と行動が続いたら「中国ではこれが普通だ」となって、警戒が薄れていく可能性があり、危険な状況だと思います。
飯田)①=先ほど中国側の意図として、台湾やアメリカによる域内での新しい動きを阻止するという話がありました。
基本的には一定のエリアを区切って、そこには立ち入らせないような形を取るのですか?
高橋)できるかどうかは別として、それができるようにしたいのでしょう。
そうすることで台湾国内での独立への動き、あるいは現状維持への動きさえ抑え込むことができれば、実際に戦争を行う必要はなくなるかも知れない。
心理面にターゲットを絞った圧力なのかも知れません。

 
〇「台湾はあくまでも中華人民共和国の一部である」という意識付けをさせたい中国 ~「現状維持」も許さない
飯田)心理面での線引きの部分で、かつてアメリカなどがよく言っていたのは、独立ではなく「現状維持」を1つの線引きとしています。ある意味で中国は、現状維持も許さない方向に変わってきているのでしょうか? 
高橋)そうだと思います。中国側の意図は明確に読み取れない部分もありますが、台湾の人々の間では台湾アイデンティティができていて、現状維持自体が既に事実上の独立に向かっているわけです。
それに対して、「お前たちはあくまでも中華人民共和国の一部なのだ」というように意識付けをさせたいとすると、それも現状とは違うことになります。
〇アメリカのプライオリティは「いまの現状維持」が保たれること
飯田)アメリカとしてのプライオリティは、「いまの現状が維持されること」なのでしょうか?
高橋)中華人民共和国からの現状変更は受け入れられないし、台湾側からの一方的な現状変更も好まないという考え方だと思います。
飯田)蔡英文総統も、その辺りの言葉の使い方などは非常に意識している印象です。
〇アメリカが台湾への介入を明確にすることで懸念されること ~台湾が防衛努力を怠ったり、必要以上に独立に向かう
飯田)2024年1月に行われる台湾総統選まで半年を切りました。民進党の頼清徳氏は、これまでは独立派だと発言していましたが、路線として現状維持は変わらないと見た方がいいですか?
高橋)私はそう思います。現状、アメリカは戦略的曖昧性、台湾に介入するかしないかは曖昧にするという方針でしたが、いまはそれを「明確にするべきだ」という議論があります。
飯田)曖昧戦略から。
高橋)懸念されるのは、アメリカが介入を明確化すると、台湾がフリーライドしてしまうのではないかということです。
要するに防衛努力を怠ったり、必要以上に独立に向かうのではないかという懸念がある。
台湾側は、その懸念材料を確実に減らしていく必要があると言えます
〇台湾を国として認めていない日米 ~宿命的に準備不足である状況は否めない
飯田)日本の立場として、日本ももちろん現状維持を支持するところはあると思います。
他方、有事になった場合は難民への対応など、備えるべきことは多岐に渡りますよね?
高橋)戦争は人が住んでいる場所で行われるのであって、土俵のなかで軍隊だけが戦うものではありません。
避難民が出てくることは、いまのウクライナ戦争でも明らかになっていますし、少しでも戦争を知っている人間であれば、考えることです。
当然そこには在留邦人の退避なども含まれます。
飯田)台湾自身は、国民も巻き込んでいろいろな訓練を行っていますが、日本国として、どう動くかも考えておかなければいけませんか?
高橋)日本だけではなく、アメリカもそうなのですが、台湾を国として認めていません。
例えば米韓同盟があり、米韓連合司令部があるというような形だと、台湾との間で防衛準備はできないのです。
飯田)そうですね。
高橋)やってしまうと、それ自体が戦争の理由になる可能性もあります。
そのような意味でも、事前準備には限界がある。
宿命的に準備不足にならざるを得ないということも大きな問題です。