
コーヒーブレイクのあと、
まだ家に帰る気になれなくて
本屋さんへ寄り道。
入り口からすぐの棚に、なんとなく目が行って
なんとなく手に取りました。
ぱらぱらっと本をめくって、
なんとなく、また元の棚へ戻しました。
すぐ近くにある、別のジャンルの本を手にとり、
目次に目をやって、しばし考えて、購入を決断。
そのとなりにある、同じ著者の本も気になって
目次を読んで、すこし迷って、やっぱり購入することに。
それから、ふたたび、最初に手にとった
この本が、なんだかやっぱり気になって、
もうすこし、なかをパラパラ。
本には、たいてい帯や裏表紙に
内容についての紹介文のようなものがあったりして、
それを読んで気になる本だと、
さらに「目次」をざっくり見て、
そこを参考に買うか、やめるかを判断するのですが、
これには、そういった文章が、まったくなし。
「あとがき」とか「はじめに」とかいうものもなし。
よくよく見ると、これは絵本でした。
絵本て、そういうものだったかな?
そうだったかも知れないかな。
ひさしぶりすぎて、覚えていません。
さらによく見ると、
本の帯の裏表紙側、下のほうに、ちいさな文字で
「ひとりで読んでも こどもと読んでも」
とだけ書いてありました。
大人のための絵本ということ?
これ以上、立ち読みするのもはばかられ、
しばし迷って、結局、買いました。
寝不足続きでネムネムでしたが、
寝床へ持ち込んで、読みました。
読みはじめて、すぐに、
声に出して読んでみました。
誰に聞かせるわけでもなく。
意外と自分は、滑舌がよくないんだなー、
と新たな発見をしつつも、
別の脳みそは、物語のなかへ入っていきました。
ひさしぶりの絵本。
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青いものがない、という国に、
ひとりの男がいて、
植物にとても詳しくて、自分でもたくさん育てている。
この男は、人と話すより、花と話す方が好き。
花はウソをつかないから。
あるとき、見たこともない、
一見、枯れてしまったかのような植物を見つけて
家に持ち帰り、大切に育てていると、
植物は、しだいに元気になり、
ついには、見たこともない美しい花を咲かせる。
これは美しい、、、なんという色だろう、
見たこともない色。
男は、その美しい花を誰かに見せたくなった。
そして、幼なじみの画家にみせると、
その画家は、おどろいて言った。
これは、、、青じゃないか?
そんなばかな、、、
この国には青いものがないのに。
そもそも青なんて、みたこともない、
これは、ほんとうに青なんだろうか。
それにしても、美しい花。
ひょんなことから花の美しさは、町中の評判になり
たくさんの人が花を見にきて、
それまで静かだった男の毎日は、変わってゆく。
それでも、人びとが美しい花を見て
しあわせな気持ちになるのが男には嬉しかった。
そんなある日、とある紳士が男を訪ねてきて、
ある提案をする。
男は訳のわからないうちに、
あれよあれよと、紳士の進める計画に巻き込まれていく。
花をもっとたくさん増やしましょう。
テーマパークも作りましょう。
レストランや、遊園地も、
青い花グッズも作ってお土産に売りましょう。
男は仕事もやめて、
その生活もすっかり変わってゆく。
町中の、世界中の、ありとあらゆる人びとが
男の育てた花を見に、集まってくる。
ところがしばらくすると、
男の育てた美しい花よりも、
もっともっとめずらしいものが現れて、、、、
**********
もうすこし、このお話は続きます。
しずかに、ゆっくりと、
この本のメッセージが、
こころのなかに入っていきます。
何気なく手にして、なんとなく買った本ですが、
とても気に入りました。
いい出会いになりました。
大魔人さまに感謝。
今日もありがとうございます。。。
gitaco は、やっぱりなにものかに
守られている気がする。。
いつもビームをありがとう。
gitaco もビームを送りますね。
++ 余談 ++
読み終えて、本に はさまっていた
出版社のアンケート葉書を何気なく見ると、
なんと、その本の出版社の住所は、
職場のすぐ近くでした。
へーー、、、
そうなんだー。。
あんなところに、出版社がねー。
なんとも、びっくりでありました。