感染症内科への道標

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Amp Cβラクタマーゼ産生大腸菌の疫学とリスクファクター

2015-02-26 | 微生物:細菌・真菌
Epidemiology and risk factors for infections due to AmpC β-Lactamase-producing Escherichia coli
JAC
Vanesa Pascual et al

Chromosomal AmpC過剰産生:AmpC遺伝子Promotor領域の変異。同定の難しさにより疫学について十分に判明していないので今回調査

Case-control study
スペインの3大学病院
2010年6月-2011年11月で前向きに調査 
第三世代セファロスポリンに対して感受性が低下している全てのE.coliを対象。 

Cefotetan/cefotetan-cloxacillin Etest(bioMerieux), Multiplex PCR, シークエンス解析
臨床背景について性別、年齢、sample originで1:2コントロールマッチし背景を解析

21563株の内、243株(1.1%)でphenotype合致→3株でPCRでESBL産生遺伝子と判明し除外。8名Lost, 18名colonization。214名を解析。

158名(73.8%)でAmpC-ECs, 56名(26.1%)でAmpC hyperproducers, 73.4%でCMYt遺伝子、CMY-4(1), CMY-7(1), CMY-42(1), 残りはCMY-2, 26.5%でDHAt遺伝子
1株で両遺伝子を保有
 
医療感染関連、comorbiditiesを有するほどリスクが高い。 
又deviceの留置、排尿障害、胆道系障害、最近の処置、3か月以内の抗菌薬、12か月以内の尿路感染症もリスクである。 
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