ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

どうせ、あちらへは、手ぶらで行く(城山三郎) 夜となく昼となく(エッセイ’98)

2011-05-11 11:38:17 | ブック(記憶に残したい本、文章)

 どうせあちらへは、手ぶらで行く  城山三郎は、平成19年3月になくなり、没後彼の遺稿を再編集して、「そうか、もう君はいないのか」が発表されベストセラーにもなり、この、遺稿の日録でもある。平成10年作者が71才の時からなくなる前の平成18年79才までの日記と、メモそして、心情の詩である。その間2000年2月に最愛の奥さんを亡くされた頃を抜粋すると、

2000年1月  一日は一日のために   今日は今日のために      今日の他に人生はない   今日のために今日がある   

のんびりとゆっくりと気の向くままに  出かけて見、横着し、楽をして、何でもメシのタネにしてやろう!  MOTTOは「横着に、気の向くままに、のんびりとゆっくりと」   一日即一生  茫々一場夢 

2月24日  容子、天国へ。   冴え返る  青いシグナル  妻は逝く

巻末には出会った頃の日記もあり、あまりの美しい出会いに心をうたれた。それにしても、なんと、心の優しい、純粋な人であり、そして頑固な人城山三郎であった。

夜となく昼となく(エッセイ’98) 日本文藝家協会編 阿川弘之他70人ほどの作家のエッセーである。見応えは、西木正明「親父とレチナ」五木寛之「髪を洗うはなし」など……… 

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