どうせあちらへは、手ぶらで行く 城山三郎は、平成19年3月になくなり、没後彼の遺稿を再編集して、「そうか、もう君はいないのか」が発表されベストセラーにもなり、この、遺稿の日録でもある。平成10年作者が71才の時からなくなる前の平成18年79才までの日記と、メモそして、心情の詩である。その間2000年2月に最愛の奥さんを亡くされた頃を抜粋すると、
2000年1月 一日は一日のために 今日は今日のために 今日の他に人生はない 今日のために今日がある
のんびりとゆっくりと気の向くままに 出かけて見、横着し、楽をして、何でもメシのタネにしてやろう! MOTTOは「横着に、気の向くままに、のんびりとゆっくりと」 一日即一生 茫々一場夢
2月24日 容子、天国へ。 冴え返る 青いシグナル 妻は逝く
巻末には出会った頃の日記もあり、あまりの美しい出会いに心をうたれた。それにしても、なんと、心の優しい、純粋な人であり、そして頑固な人城山三郎であった。
夜となく昼となく(エッセイ’98) 日本文藝家協会編 阿川弘之他70人ほどの作家のエッセーである。見応えは、西木正明「親父とレチナ」五木寛之「髪を洗うはなし」など………
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