ナベッチーのエンジョイライフ

他人様からすれば他愛もないことでも、記憶にとどめておきたい事、感動したスポーツ、本、映画などを思いつくままです。

立見尚文 下

2009-12-31 17:45:01 | ブック(記憶に残したい本、文章)

先週も引き続いて柘植久慶著「常勝将軍 立見尚文 下」を読んだ。下巻は明治27年の日清戦争から始まり八甲田山雪中行軍による遭難事件と明治4年からの日露戦争が主題である。日清戦争の時は陸軍少将として、歩兵第10旅団長(松山)であり、八甲田山雪中行軍と日露戦争の時は弘前での第八師団長で陸軍中将すなはち閣下と呼ばれての指揮官ぶりである。その時代の日本は日清戦争で清国を破り沸き立っていた。また、ロシアに対して脅威をもっていたこともあり、弘前での第八師団は日本にとってなくてはならないものであった。八甲田山遭難事件において死者200名ほどの死者をだしながらも、最高責任者である立見尚文の責任問題は当時の元帥大山巌が押さえ込んだ。そして、日露戦争に勝ち陸軍大将に昇りつめたのであった。立見尚文の実兄は初代桑名町長の町田武須計であり、諸戸清六さんも日露戦争には莫大な寄付をされたそうである。当時の桑名の町はどんな町であったのか想像したくなる。

今年もあと数時間を残すのみとなった。今年読んだ本を整理したら112冊であり、多くの本が楽しませてくれた。その中でも選ぶとなれば、松本清張「半生の記」半藤一利「清張さんと司馬さん」半藤末利子「漱石夫人の長襦袢」吉村 昭では「暁の旅人」「回り灯籠」阿川弘之「亡き母や」南木佳士「生きのびるからだ」「トラ」ヘディンの「さまよえる湖」司馬遼太郎「歴史の邂逅」「アジアへの手紙」池波正太郎「作家の自伝」「作家の四季」などリストを見ると面白い本がたくさんあった。今もベッドの上には面白そうな本が待っていると思うと紅白なんぞはどうでもよいのである。

我々夫婦は今年で結婚して41年が過ぎた、いつ頃だったであろうか多分娘が小さい頃であるが、大晦日の行事として今年の「我が家の十代ニュース」を思い出しながら記録していた。今年ブログに挑戦したこともはたして何位となるのか、今宵も夕ご飯を食べながら今年を回想することとする。


今年の映画

2009-12-31 10:16:30 | 映画(記憶に残したい映画、シーンなど)

先週は、TVで放映された、松本清張100年記念の 黒い画集より「中央流沙」と「文藝春秋より短編の「火と汐」を見た。一昨日もNHKで放映していたので録画はしておいたので正月は楽しめることになる。そして、2002年に上映された、C・イーストウッドの「ブラッドワーク」を見た。スーパーでの殺人と金網につかまり逃げるシーンを見ていた隣の家内は前に見たことがあると言ったが、私は思い出すのに時間がかかつた。やっとラストに近づくにつれて見たことを思い出した。老優C・イーストウッドの渋い演技と血液をめぐるトラブル面白い映画は何度見てもよいものである。

この3年ほど見た映画をすべてを主演、製作した年度、コメントなどをエクセルに記録している。今年も昨夜整理したら67本の映画を見たことになった。今年のベストスリーを選ぼうと家内にリストファイルを見せて相談の結果は「剣岳 点の記」、「ローマの休日」「誇り高き戦場」であった。ローマの休日と意見が分かれたのはやはりヘプバーンの「麗しののサブリナ」であった。3作品の中ではとなると、私は、誇り高き戦場でのC・ヘストンの、オーケストラによるラストシーンは今も忘れることはできない。来年も多くの面白い映画とであいたいものである。