玉浦市場

人情味溢れる玉浦市場

玉浦大捷記念公園の帰りに玉浦市場に立ち寄った。巨済に暮らす友達が家の庭先で色々こしらえて食べようというので、もしかして必要なものが無いかと思って市場に入った。市場より少し行くと大型ショッピングマーケットや商店街が現れるが、昔の思い出が残った在来の市場の郷愁と人心、人情漂う風景を久しぶりに感じて見たくて足取りも速くなった。
玉浦市場は玉浦市内の十字路のすぐ側に位置していて、入口から暑い気候の中でも日差しを避けて商売する人々と買い物客で賑わっていた。





入口に入った瞬間、一般の在来の市場とは違い300m程の長い路地にドーム形の屋根が設置されていて、雨が降っても雪が降っても構わず利用することが可能だった。そして、正式登録された71店の商店と道端の露天商が整然と並んで市場の中は賑わっていて、夕方時間ということもあり買い物に来たおばさんたちの姿も結構目立った。そして、ここが朝鮮海洋都市ということを思わせるように造船所の制服を着たまま市場を訪れる男性の姿も見えた。



お腹が空いて市場にある飲食店でトッポキを食べて、お店のおばさんにこのドーム形の石場になってからどの位経つのか聞いてみると、できて3年位になり、巨済市がすべてを支援してくれたという。このドームを設置して市場全般の売り上げがだいぶ上がったと言う。
市場には本当に多彩な種類の商店がたくさんあった。






海の幸がふんだんに入ったお弁当は勿論、ここで魚を買ってすぐにさしみにして食すことの出来る食堂もあり、餅屋、果物店、肉屋、八百屋、食堂等、売っている商品の種類は大型マーケットとも違わなく服屋や美容院もあった。市場の中間位の場所には忠南食堂という市場クッパプを専門とする食堂があったが玉浦市場を訪れる人々が良く利用すると言う。また、魚を積んだ1トントラックが止まっていたが中の魚はすべて天然産だと言う。ここでは魚介類も天然産と養殖を取り扱っているので希望する種類の魚を買うことが出来る。





市場を見物することに集中していた時、入口から幼稚園の生徒たちが先生と一緒に手をつないで入ってきた。市場を見学しに来たようだがその姿はとても可愛らしく、ある刺身屋のおばさんが生きているウナギを手に取って子供たちに見せると逃げ出す子、不思議に眺めて触ってくる子など貴重な風景を見ることが出来た。そして、母親と一緒に来た小さな子供は餅屋のおばさんが与えた餅を食べて、美味しいと叫んであれこれ買ってしまう母親の姿を見ながら、やっぱり韓国人の情は市場で感じることが出来るんだなと実感しました。


玉浦市場の左側には中央市場と言う少し小さい市場が一つあったが、ここは入口の看板に水産物と魚介類を扱う場所と書かれていたが入ってみると精米所や食堂、韓服店などの商店が立ち並んでいました。
最近の人たちは在来の市場を利用しなくなったと言う。駐車するのも大変で、カードでの決済も出来ない所も多い中、夏には涼しく、冬には暖かい大型マーケットを訪れることを当然だと思っている。しかし、在来の市場だけが持つ特別な風景。それがまさに人が暮らす匂いと行き交う情を感じることができる場所ではないかと思う。

玉浦市場へ来れば利己的で個人的な最近の世間ではあんまり感じることができない親しさと豊かさを感じることができる。玉浦市場の周囲には玉浦大捷記念公園と徳浦海水浴場など多くの観光地があり、ここを訪れる人々なら魅力的な観光地に劣らない魅力ある玉浦市場に必ず立ち寄ってほしい。そして、玉浦市場にある大部分の食品は巨済で作られた食品である。巨済に観光できて玉浦市場の近くで宿泊する観光客の皆さんは、各種必需品を玉浦市場で購入して巨済の自然と巨済の食べ物を一緒に味わってみるのではどうでしょうか？


巨済玉浦市場
位置:巨済市 玉浦2洞
(거제시 옥포2동)
(コジェシ オクポ2ドン)

アクセス方法
巨済大橋-玉浦長承浦方面 国道14号線-巨済博物館-中央路方面左折-二番目の十字路で左折