現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

女子柔道(三) 講道館長

2013年02月03日 | 随想録

上村氏がなぜ柔道だけでなく、全競技に跨るオリンピック選手団長で強化委員長(今回辞意表明)だったのか?

その謎が解けたのは、この御仁が、2009年4月に当時58歳で講道館長に就任したこと、1976年のモントリオール・オリンピックで無差別級金メダルを取っていたことを知ったからでした。メダルの方は朧気ながら記憶が有ったような気もしますが。

その前は嘉納一族の人物が1980年から、一期7年のところを5期目に入り1年やって引退した。29年やっていたことになる。

なお隠蔽では、この上村氏に劣らないということが漸次明るみに出ているJOC会長は、第1次団塊の人で、今上天皇の又従兄弟だが、この人の子息の一人が、最近男系天皇維持論者の星、「統合の象徴」として、余りにも有名な恒泰氏である。(面白いのは、この人は何番目の子息なのか、WIKIその他では分からないこと。)

竹田JOC会長は2001年から7期目、金メダルと日本選手団長という経歴は上村氏とぴったり同じ。種目はよく知られているように馬術で、術だの道だの付く競技であることまで同類だ。

つまり、上村氏は、将来のJOC会長が約束されている人だったのだろう。事件を隠蔽し、明るみに出た後も、監督続投で、見かけ上の影響を最小限に押さえようと躍起になったことは、良く分かって、市民としては怒るべきだが、むしろ憐れみさえ覚えまする。

スポーツ界は、そんなものだろうというのがフツーの市民の見方だけれども、前にも書いたように、(新)国防軍が、暴力の巣になっては困るのです。

安倍氏の発想の勢いのままに進むと天皇の軍隊に戻りかねない。旧皇族、講道館長など、日本の或る時期そっくりの構図が体育界には温存されているから、いつでも移行できるわけだ。

最近の国際情勢を見ると、徴兵制さえも必要悪になりかねないし、それ以前に若者等の雇用創出という面でも、誇り有る志願兵制度の拡充は有りかと。

若者たちが古参下士官による無意味なイジメ、幹部に依る政治的思想的私刑、或いは組織的「浄化」、の対象になっては大変だ。(特攻隊等について、愚は、その要素が皆無だったとは思えないのです。)