『2030年 メディアのかたち』 書評を覗いてみた
『2030年 メディアのかたち』を出版して、ブログで書評をしてくれる人がどんどん増えている。
著者が、自著の書評を評価するのは、本来不遜なことなのかもしれないが、そういう「非常識」もあっていいと思うので・・・いくつか取り上げてみた。
まずは、証券会社の調査マンの村上豊氏のブログを見てみよう。
<こうした情報の出し手や受け手の情報量のダブつきと情報処理能力の低下は何故起こっているのか?
一義的には、ITの技術革新が急速に進みすぎているためだと思うが、本質的なことは、情報の出し手と受け手の双方で、物事の分析・調査力、見識力などが低下しているのではないかと思う>
こういう指摘は、まさに今の時代ではないかと思う。そのあたりについて、書くべきだったかと反省している。
将来、こういうのは徐々に減ってくると思う。やはり、ちゃんと読まれるものと、適当に書いたものの差は現れる。プロとアマが分化していくのだろう。
次は短いけれど的を得た書評(http://ameblo.jp/urasan/entry-10368111995.html) 。
<技術を使って、頭脳や感覚の拡張を行い、人間がより効率的に情報を整理し理解できる環境を作ることが大きなビジネスになるのだと思う>
というのは、きちんと読んでいただいた結論だと、感謝。
(http://adrunner.blog38.fc2.com/blog-entry-550.html)では、
<最後まで、筆者の明確な答えはないままに終わってしまっている>
とある。こういうのは残念。ちゃんと結論は書いたつもりですが……。
(http://futennochun.cocolog-nifty.com/gungungunma/2009/10/2030-cbb5-1.html) にはこうある。
<企業組織の発展形を考えると、マイメディアが主流にならざるを得ないというわけだ>
そういう意味も込めて書いたので、汲み取っていただいて感謝。
(http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20091104/1257266310)は、同じ業界の方が書かれたもの。
<現在のマスメディアの延長にデジタルの世界はありえないことに受け入れ難さを感じている既存マスメディア内部の人にとっては、本書の結論もまた受け入れ難いものになるかもしれません。しかし、そのような人こそ、本書を手に取ってほしいと思います>。
嬉しい推薦です。
<本書では、プロローグに登場する「ワーテルロー・スクープ」を始めとして、メディア界では一見して常識のように見られている事柄(つまりは「今さら恥ずかしくて人に聞けない」ということですが)でも、ていねいに分かりやすく説明されています。これはわたしとって、恥ずかしながら本書が持つもう一つの小さくない価値でした>
マスメディア界はこれまで、「常識を疑う」ということをしないできたので、そこはできるだけ丁寧に書きました。
このほか、元マイクロソフト会長の古川亨氏がtwitterで、<新聞経営者に読んでほしい>と書かれたそうです。
昔は反響は手紙でしたが、現在はブログやmixiで頂いていています。時代の変遷を感じます。
坪田知己
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