今回は、12月24日にクリスマスライブを企画している、ベテランのパントマイミスト、山本さくらさんの日記をお届けします。リレー日記2度目のご登場です。
今一番興味があるのは小説や童話のマイム化です。昨年は「ハーメルンの笛吹き男」、小川未明原作の「赤い蝋燭と人魚」をセリフや語りを生かして上演しました。今年は宮沢賢治原作の「どんぐりと山猫」を7月に上演しました。これは動きだけで原作の持つ世界観を表現したものです。難しかったのは人間ではない「どんぐり」をどう表すか、しかも数え切れないほどのどんぐりが「オレが1番偉い、だのイヤイヤ私1番強い」だのと言い争っている様子をどうすればそう見える？？？
そこで考えたのは身体の動きに「翻訳する」作業、文字で表された内容を読み解き身体に文字のイメージを移し替える、言葉にするとそう言うことになります。
自分の中からフッと浮かび上がる感覚に任せて動き始めるキャラクター達。今回取り組んでいる「ヘンゼルとグレーテル」は登場人物を3人に設定しました。ヘンゼル、グレーテル、魔女の3人を演じ分けながら進行するグレーテルの成長物語としてとらえ、アニメのように動いてみると何が見えるか、遥か昔の西洋の童話として語り継がれたお話が山本さくらの身体を通して蘇る、その事に限りない興味があります。
◎山本さくらの「クリスマススペシャルライブ～さくらさろんvol 48」
日時 12月24日(土)開演午後3時30分
場所 かふぇ&ほーる with遊
料金 3000円 録画配信 2500円
＊詳しくはチラシ参照
プログラム
「みの虫クン」「なかなおり」「幸せを売る男」「クッキー」「贈り物～初めての冬」「ヘンゼルとグレーテル」
山本さくら
