月刊パントマイムファン編集部電子支局

パントマイムのファンのためのメルマガ「月刊パントマイムファン」編集部の電子支局です。メルマガと連動した記事を掲載します。

アーティストリレー日記(36)堀江のぞみさん

2014-01-09 01:07:05 | アーティストリレー日記
今号では、舞台や大道芸で国内外で活躍する、白い恋人たちでお馴染みの人気パントマイミスト、シルヴプレの堀江のぞみさんの日記をお届けします♪

『クロカンとマイム筋。』
 
スキーが趣味の母に付き合って、ここ数年、年に1度はスキーに行きます。来月はシルヴプレ本公演だというのに、年末も少し行ってきました。
 
スキーの腕の方は、相方の柴崎は東北人らしく、ゲレンデをいいスピードで、笑いながら滑って行けますが、
私の方は運動神経がある方ではないので、急勾配を滑るのは何年経っても慣れません。下手です。転ぶのコワイです。
 
何度か滑るうちに気がついたのですが、私はスキーで、高速で滑るよりものんびり林の中を滑ったり、また走ったり登ったりする方が、人より楽しんでできるようです。
それで、クロスカントリースキー、冬季オリンピックのノルディック複合とかの、クロカンというのに、興味を持つようになりました。

という訳で。
この冬、初めて、一人でクロカンを試してみました。 
種類等よくわからないまま、宿のおじさんに「やっぱりスケーティングスタイルですよね」と言われ、「はい」と答えてしまいました。
このうっかりな返答ぶりに自分に不安を感じましたが、後でこれで正解だったことがわかりました。
 
まずは個人レッスン2時間。ちなみにこの超初心者についてくれた先生が、なんと元オリンピック選手でした。いきなり超プロの登場でついて行けるのか…この時もまた不安に。しかし先生、大変教え上手でした。
 
このスケーティングですが、いわゆるアイススケートのように、腰を落とし、板をハの字にして、片足ずつナナメ後方に滑らせて走ります。この際、板の内側のエッジを立てるので、体重は足の裏でいえば最も内側にどっと乗ります。体重移動が一つのポイントです。
 
やり方がわかって来ると、膝の裏の筋肉~お尻の付け根のあたりを使ってる感じがしてきました。
先生に聞いたら「ハムストリングを使うのは正しい滑り方です、足、きますよね」と言われました。
 
林間コースに出て、実際に急勾配を登り始めたら、ちっとも上に向かって滑れないので、腿をぱたぱたと上げながら進むことに。自分としてはカッコ悪いなと思いながらやってましたが、先生からは「すごい。進みますね。体力ありますね~」と褒めてもらえました。
 
普段だとこういう場合、あまり褒められる展開にならないので、何故今回に限って?と思って考えてみたら、
どうやら私が、下手ながらもごく一部もっていたマイム筋が使えたようです。
すなわち、体重移動と、ハムストリング。
で、後は体力。
 
ガンガン滑り降りるスキーは急勾配になればなるほど運動神経&反射神経が必要な分私には大変でしたが、どうやら、このクロカンのスケーティングは、相性がよさそうです。もちろん、何遍も転びましたが、スピードが出てないのと、板や靴が軽いせいか、あまり痛くもなくコワくなかったです。
次は、急勾配を上に向かって滑れるようになりたいと、大変ポジティヴにこの1日を終えました。

怪我がコワいマイマーの皆さんにも、体力作りにクロカン、お勧めいたします。

堀江のぞみ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする