アーティストリレー日記(21)山本さくらさん

今号では、精力的に舞台活動に取り組むベテランのパントマイミストで、さくパン等でもお馴染みの山本さくらさん

の日記をお届けします♪

【表現活動を続けてきて思うこと】

私がパントマイムを始めてから30年近い時間が過ぎました。そして、続けてきて良かったと思うことは、人として生きていく上で、真摯に向き合わなければならない「何か」を得たことです。
私にとってその「何か」とは作品を作り、舞台で上演することを意味します。何もないところからイメージしたことを、身体の動きを通して作品化する。それはとても魅力的な行為です。生みの苦しみとよく言われますが、まるで天国と地獄を行き来するような思いをしながら創作活動をしてきました。
そこで重要なのは、自分が「何を表現したいのか」という問いかけに真摯に取り組むことであり、時としてその中で人智を超えた人一人の中におさまらない畏怖すら感じる「存在」を意識することがあります。それこそが表現活動を長く続けてきた原動力なのです。
パントマイムという難解で深遠な表現に出会い、今なお興味深く思えることに大いなる喜びを感じます。そして、たくさんの方に支えられながら、これからの時間を存分に生きようと思います。

今年は思いがけない出来事がありました。表現するために続けてきた身体トレーニングが高齢者の方のストレッチとして生かされ感謝されています。人が老いることに目をそむけるのではなく、真綿でつつむようにやさしくとらえ、いちばん小さな宇宙である身体の変化に誠意をもって向き合うことでさらに表現が深まることでしょう。とても楽しみです。

【はまっていること】

やっとパソコンに目覚め、少しだけお友達になれてとってもウレシイ!
目標はチラシのデーターを作ること（息子いわく、バタアシも出来ないのに太平洋に泳ぎ出そうとするようなもの!!とのこと）　

山本さくら