月刊パントマイムファン編集部電子支局

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アーティストリレー日記(82)チカパンさん

2017-11-18 14:28:25 | アーティストリレー日記
今月は、舞台を中心に活動し、子どもも大人も楽しめるイメージ豊かな作品を上演するパントマイミスト、チカパンさんの日記をお届けします♪2度目のリレー日記ご登場です。

こんにちは チカパンです。
12月、ものすごく久しぶりにエヴァで自主ライブをやります。
あの加納真実を誘って。
女2人でシェアするパントマイムライブです。
前半後半に分けるのか、交互にやるのかまだ決まりません。
ただ加納真実は大道芸の女王。
彼女の人気でチケットがじわじわ動いています。
予約制です、どうぞお早めにお申し込みくださいね。

その昔、加納真実とチカパンは山本光洋さんのマイムクラスで出会いました。
私がまだチカパンではなく、CHiCAと名乗っていた頃です。
やがて彼女は早稲田の舞夢踏(まいむとう)時代の仲間と水中三姉妹というユニットを組みます。
バーバラ村田、島留美、加納真実、人気と色気と勢いがありました。
私は水中のライブでスタッフをやり、水中は私のライブを手伝ってくれました。
ちょっと後にシルヴプレが出てきます。
みんなお互いに頻繁にライブを開催し、稽古では作品を見合い、裏を支え合いました。
当時のみんなのお手本は山本光洋さんだったと思います。

そして大道芸のブームがはじまります。
ヘブンアーティスト制度や日テレでコンテスト。
が~まるちょばに火がつき、全国で大道芸フェスがたくさん開催。
静岡の大道芸フェスに至っては、
出場するのが、また出場し続けるのがもっとも困難なモンスターフェスとなりました。

仲間たちがどんどん大道芸で活躍する中、私はなかなかうまくいきませんでした。
それはそれは、焦りました。
それでもしつこく外で粘りましたがやっぱり私には室内での演技が合っていました。
そして自分の道をみつけます。
鳥は空、魚は水、モグラは土の中。(そうでなきゃダメなの?そうでなきゃダメなの!)
個人的には魚が土の中で生きようとしたり、モグラが空を飛ぼうとしたりすることが好きなんだと思います。
そのほうがドラマがある。
そのためにずいぶん人生の道草をするわけなのですが。

今では思いきりチカパンワールドを全国に届けることが叶っていると思っています。
(詳しくはこちらチカパンのブログ→ http://chicapan.cocot.jp/news/
焦って暗い中、道を探していた時代が無駄では無かったことが今よくわかります。

パントマイムで働こうと思っている後輩にアドバイスするならば…。
どんなこともまわってきたらとりあえずチャレンジしたらどうだろう?
うまくいくか、いかないか?
自分はイケてたのか?イケてなかったのか?
人は喜んでいたか?退屈していたか?
自分を知って、自分を活かす。
自分を好きになってね。
自分が一番の自分のファンだよ。
誰も見つけてくれないし、プロデュースしてくれないから自分でやるしかないわけです。

加納真実とチカパンは活きる場所がすこし違うけれど。
パントマイムを愛しているところは同じです。
今年の5月、高円寺のフェスで彼女の大道芸を観たときのこと。
青い空の下、大勢の視線射す中、たったひとりで戦っている様子にやはり感じるものがあった。
外と中、場所は違えどあの「恐怖」は私もよく知っている。
「恐怖」を共有できる同志だと思っています。
だから彼女を誘っていっしょにやりたくなりました。
楽しい年末になりそう。
みなさま、いらしてね。
エヴァでお待ちしております。

それでは最後に加納真実よりみなさまにメッセージです。
『いろいろ全然違うけど、
どこか根深いところで似ているおばさん二人が、
各々基本やったことあるけどまだやり足りない作品を、
ここぞとばかりにぶちまけます。
興味ある方は、ぜひ!』

チカパン
コメント
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