探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

【絶滅危惧種・幻の珍きのこ】アカダマスッポンタケ Phallus hadriani 石狩海岸の海浜性きのこ

2023年01月15日 | 自然探索記~採集記(道央)

 
【絶滅危惧種・幻の珍きのこ】アカダマスッポンタケ Phallus hadriani 石狩海岸の海浜性きのこ
秋の石狩海岸で海浜性きのこを探索・観察してみました。
砂浜にキノコとは不思議な感じがしますが、意外に多くのキノコが見つかります。
その中でもアカダマスッポンタケやスナハマガマホタケなどの珍きのこをじっくり撮影した動画です。
アカダマスッポンタケは2015年に新潟県でも再発見されており、生息環境は特殊でないので今後産地の発見が増えると思われます。


忘却の地でのガサ

2022年10月29日 | 自然探索記~採集記(道央)


今回は新たな湿地でガサ
10年以上前に見つけていた場所で、晩夏にマダラヤンマなどたくさんのトンボが飛んでいた水辺だったが、その時大量でしつこい蚊の襲撃を受けた経験から探索候補から長らく抹消していた。
ふと最近思い出し、この時期なら蚊もいないし安心してガサできるので生物調査してみた。
本命はアオヤンマのヤゴなど珍トンボヤゴ(マダラヤンマはこの時期ヤゴはいない)

※ 場所の詳細すっかり忘れており、Googleマップの上空写真から場所を探し特定するまで時間が掛かった


水位は低く、深い場所でも膝くらいだがウェーダーは必須
葦の脇を狙うが、入るのはヨツボシトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマのヤゴばかり
そこでエゾシカの通り道で水路のようになっている場所(矢印奥)を狙っていくとルリボシ系のヤゴがちらほら入るようになる


アオヤンマのヤゴ
他のヤンマのヤゴと比べて頭部が逆台形をしているのが特徴
狙い通り見つける事ができた
ギンヤンマのヤゴは比較的開けた場所に多く、アオヤンマは葦など水生植物が密生した場所に多い、ルリボシ系はその中間ってところか。


捕まえると体を反る(コシボソヤンマのヤゴほどしっかり反らない)
生活環境から何かに掴まっていないと不安なタイプらしく、一度掴まると強くしがみついてなかなか離れない。


なんとナマズが入った!
北海道産ナマズは初見
最初、ウシガエルのオタマかと思ったら髭があって驚いた
国内移入種らしいがアイヌ語名あるんだよなぁ・・・


1回の掬いで4匹入るほど個体数は多い
どの個体も10cmほどの幼魚だった
隣に川があるので釣りしたら成魚が釣れるのかな?


ぷっくりお腹のキンブナ

確認した魚類は・・・
 ナマズ(多い)
 タイリクバラタナゴ(普通)
 モツゴ(多い)←飼育している水生生物の餌としてたくさん捕獲
 ハゼの一種(普通)
 エゾウグイ(少ない)
 ドジョウの一種(多い)
 キンブナ(稀)
 コイ(稀)
 トミヨ(少ない)
ほぼ半分が(国内)外来種・・・

最近のガサはあまり良い成果が続かなかったので、今回久々に楽しめて満足いくガサになった。


魅惑のレモンイエロー

2022年06月28日 | 自然探索記~採集記(道央)


エゾコマルハナバチの雄バチを見かける時期になった。
北海道には12種のマルハナバチ類が分布しているが、エゾコマルハナバチの雄バチは最も美しい。
全体的に澄んだレモンイエローで腹部先端がほんのり赤く染まっている。
今が旬のハチ。


エゾコマルハナバチはいろんな花に訪花するがシロツメクサ、アカツメクサ、コンフリー、ルピナスでよく見かける。
普通種だけど平地より山地に多い。


かつてバリバリだった場所

2022年06月12日 | 自然探索記~採集記(道央)

現在北海道産のマルハナバチの撮影をしているが、自宅周辺(旭川市)は普通種のはずのエゾコマルハナバチが全然見つからない。
平地はセイヨウオオマルハナ、エゾオオマルハナ、ニセハイイロマルハナばかり。ハイイロマルハナは稀にいる。
山地はアカマルハナ、エゾナガマルハナばかり。エゾトラマルハナは少ない。

エゾコマルハナは早い時期に巣を解散してしまうので今を逃すと今年は見れなくなってしまう。
そこで旭川から離れて夕張まで移動し探してみることにした。


天気が悪い中、すんなり見つかったエゾコマルハナバチ(働きバチ)
この辺りはニセハイイロマルハナ、エゾトラマルハナ、アカマルハナが多い。
道路脇で探したのでお気楽な反面、通り掛かる住民に不審な目で見られる。

しかしエゾコマルハナは働きバチばかりで女王が見つからなかった。雄バチは時期的にもう少し後だろう。
女王・雄バチも撮影しないと意味がないので6月下旬~7月上旬に再度訪れる予定。


で、夕張と言えばバリバリ夕張でお馴染み(?)夕張石炭の歴史村がある・・・いや昔あった。
※ 今となっては年配者しか知らない道民ネタ。

「夕張石炭の歴史村遊園地エリア」
歴史村は一部博物館として今も営業しているが、遊園地は解体され野ざらしになって荒れ果てている。
廃屋の奥にかつての展示物であるSLらしきものが見える。
30年ほど前、大学の学科行事で夕張に研修に来た際、ここで遊んだ。
(遊んだ記憶しかない)


遊園地で遊び過ぎて集合時間に遅れそうになり、駐車場に向かって友人たちとこの橋を爆走した。
昼食に食べたカレーを吐きそうになった記憶あり。
あの頃はバカなことばかりやってて楽しかったよ。


「メロン通年栽培場」
うろ覚えだが、ここも見学したような気がする。
完全に廃墟となっており、裏側が温室のような栽培エリアだが植物が生え放題でジャングルとなっていた。

夕張市は破綻して以降、このようなところばかりが増えてしまって寂しい限りであるが、町の景観としては昭和の雰囲気が残っており、なかなか心地よい雰囲気もあった。
また所々に忘れられたような古い石碑、石仏などが見られ、廃墟周辺や草藪の中に不意に現れて驚かされる。夜だったら恐怖案件。

というか、自宅付近でエゾコマルハナバチの産地ないものかね。