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積み重ねるということ
日々の出来事です




あのクソ暑い夏は何処へ行ってしまったのでしょうか。
夏が過ぎあっという間に秋になり。
そしてまた寒い冬が来ますね。

仕事の方は無理せずボチボチとやっています。
色々と苦手な事務仕事が多く作業しているよりもダルイのですが。
事務仕事をしているなかで少し気になったことがあったので書いてみようと思います。

大型トラック整備や運送業の人ならば大体の人が知っているとは思うのですがギガ等に搭載されている6UZ1というエンジンのリコール。
ピストンに亀裂が入りそのまま使用していると穴が開きエンジンブローとなる故障です。
自社の車でも平成23年登録のCYJ77が2台とCYL77が2台の計4台が立て続けにエンジンブローしました。
全てメーカー保証でエンジン交換していただき無償での修理になったのですが気になることが多々。
気になったら調べたくなり6UZ1のエンジンブローに関するリコール届出を調べてみました。

以下メーカーのホームページより転載になります。

平成24年5月31日届出 リコール届出番号 2947

いすゞギガのリコールについて
この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。対象車両をお持ちのお客様には、販売会社よりダイレクトメールまたは直接訪問にてご案内差し上げますので、担当販売会社にご連絡いただき、お早めに修理(無料)をお受け頂きますようお願い申し上げます。

1、不具合の内容 大型トラック用エンジンにおいて、
(1) 燃料供給ポンプ(サプライポンプ)を作動させるベアリングケースのベアリング及びシャフトの強度が不足しているため、当該ベアリングが損傷したり、シャフトに亀裂が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、シャフト、サプライポンプのカップリング並びにギヤ等が破損し、最悪の場合、走行不能並びに操舵力の増大に至るおそれがある。
(2) ブローバイガス還元装置のガス取出し位置が不適切なため、急傾斜の坂道で使用した場合、エンジンオイルがブローバイガスの通路を経由して吸気管に吸入され、シリンダ内で燃焼するため、エンジン回転が上昇し、最悪の場合、エンジン内部が損傷し、再始動ができなくなるおそれがある。
(3) 冷却水温度が高温の時の燃料噴射制御プログラムが不適切なため、ピストンの温度が高くなり、ピストンに過大な負荷がかかることがある。そのため、高水温状態で繰返し使用すると、ピストンに亀裂が生じ、穴が開き、エンジン出力の低下及び白煙を排出し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。

2、改善の内容 全車両、
(1) ベアリングケースを対策品に交換する。また、カップリング及びギヤ等を点検し、カップリングが損傷している場合はカップリングを新品に交換し、ギヤ等が損傷している場合はエンジンを交換する。
(2) ヘッドカバー、燃料供給ポンプ(サプライポンプ)を作動させるベアリングケース及び、ブローバイホースを対策品に交換する。
(3) エンジン制御プログラムを書き換える。また、エンジンを点検し、異音または白煙排出が見られるものは、エンジンを交換する。

これが1回目のリコール内容。
エンジンプログラムの問題だということです。
対策としてはリプログラミングと点検して問題ない車はOKだというこです。
しかしエンジンブローは立て続けに発生しているようです。

2回目のリコールは以下の通り。
平成26年5月29日届出 リコール届出番号 3364

いすゞギガのリコールについて
この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。対象車両をお持ちのお客様には、販売会社よりダイレクトメールまたは直接訪問にてご案内差し上げますので、担当販売会社にご連絡いただき、お早めに修理(無料)をお受け頂きますようお願い申し上げます。

1、不具合の内容 大型トラック用エンジンにおいて、DPD(粒子状物質除去装置)再生時のエンジン制御プログラムが不適切なため、ピストンの温度が高くなり、ピストンに過大な負荷がかかり、亀裂が生じるものがある。そのため、そのまま使用を続けると亀裂が進行し、ピストンに穴が開き、エンジン出力の低下及び白煙を排出し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。

2、改善の内容 全車両、エンジン制御プログラムを書き換え、サーモスタット、オイルサーモバルブを対策品に交換する。また、車両走行データを確認し、負荷及びその頻度の高い車両はピストンを点検し、亀裂のあるものはエンジンを対策品に交換する。

今度はDPDの再生プログラムが原因だと言います。
対策としてリプログラミングとサーモとオイルサーモも交換するんだって言っています。
インジェクターを抜き取りスコープを突っ込んでピストンの状態を点検し問題ないならオーケーだということです。
亀裂があったエンジンは対策品のエンジンに交換するということです。
しかし自社の車は上記のリコールを受けエンジンは問題ないということだったのにも関わらずエンジンブローしました。

それでもエンジンブローは止まらなかったのでしょう。
3回目のリコールが出ました。
平成27年12月10日届出 リコール届出番号 3719

いすゞギガのリコールについて
この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。対象車両をお持ちのお客様には、販売会社よりダイレクトメールまたは直接訪問にてご案内差し上げますので、担当販売会社にご連絡いただき、お早めに修理(無料)をお受け頂きますようお願い申し上げます。

1、不具合の内容 大型トラック用エンジンにおいて、オイルサーモバルブの開弁温度設定が不適切なため、ピストンの温度が高くなり、ピストンに過大な負荷がかかり、亀裂が生じるものがある。そのため、そのまま使用を続けると亀裂が進行し、ピストンに穴が開き、エンジン出力の低下及び白煙を排出し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。

2、改善の内容 (1) 全車両、車両走行データを確認し、負荷及びその頻度の高い車両はピストンを点検し、亀裂のあるものはエンジンを良品に交換する。また、ブローバイガス流量を点検し、流量が多いものはエンジンを良品に交換する。

(2) 平成17年排出ガス規制対応車両については、サーモスタット、オイルサーモバルブを対策品に交換する。

今度はオイルサーモの開弁温度が原因だといいます。
走行データーの負荷を点検し頻度の高い車のみピストンを点検し問題があれば良品のエンジンと交換するということです。
前回は対策品のエンジンと書いてありましたが今度は良品のエンジンということです。
そもそも負荷?って何?頻度って何?それに該当しない車はピストンの点検すらしてもらえないということです。

それでもエンジンブローは止まりません。
4回目のリコールが以下。
平成30年1月25日届出 リコール届出番号 4181

いすゞギガのリコールについて
この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。対象車両をお持ちのお客様には、販売会社よりダイレクトメールまたは直接訪問にてご案内差し上げますので、担当販売会社にご連絡いただき、お早めに修理(無料)をお受け頂きますようお願い申し上げます。

1、不具合の内容 大型トラック用エンジンにおいて、ピストン燃焼室壁部に燃焼による熱と圧力が繰り返し作用し、そのダメージが蓄積して亀裂に至るものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ピストン燃焼室壁部の亀裂が進行して穴が開き、最悪の場合、エンジンの出力低下及び白煙排出により、走行不能に至るおそれがある。

2、改善の内容 全車両、車両走行データを確認し、負荷及びその頻度の高い車両はエンジンを良品に交換する。

今度はピストン燃焼室壁部に熱と圧力が繰り返し加わることが原因だといいます。
対策として負荷と頻度が高い車はエンジンを良品に交換だということです。
これまた負荷?と頻度?が高い車のみエンジンを交換するということです。
負荷と頻度が高くない車はエンジンを交換してもらえません。
前回は対策品のエンジンでしたが今回は良品ということです。

4回のリコール内容では、あくまでもピストンの強度不足だということは認めない内容です。
これだけコロコロと変わるリコール内容を見て考えればピストンの強度不足だとしか思えませんが…。
認めないんですね。
恐らく認めてしまうと販売した全車両のエンジンを交換しなくてはならないので費用が莫大となります。
それを避ける為にブローした車やヤバそうな車だけを乗せ換えているのではないかと勝手に想像しています。
良品とか対策品とか何度変わっても一緒なんですけどね。
見苦しい言い訳にしか思えません。
真実は分かりませんが。

関連したリコールもありました。
平成30年1月25日届出 リコール届出番号 4182

いすゞギガのリコールについて
この度は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。対象車両をお持ちのお客様には、販売会社よりダイレクトメールまたは直接訪問にてご案内差し上げますので、担当販売会社にご連絡いただき、お早めに修理(無料)をお受け頂きますようお願い申し上げます。

1、不具合の内容 大型トラック用エンジンにおいて、ピストン燃焼室の強度が不足しているため、高負荷走行時やDPD(粒子状物質除去装置)再生時にピストンの温度が高くなり、過大な負荷がかかることで亀裂が生じるものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ピストン燃焼室の亀裂が進行して穴が開き、最悪の場合、エンジンの出力低下及び白煙排出により、走行不能に至るおそれがある。

2、改善の内容 全車両、エンジンを対策品に交換する。

これは6UZ1搭載車ではなくトラクター等の高馬力エンジンの6WG1搭載車にあてはまるリコールです。
この6WG1ではあっさりとピストンの強度不足だと認めています。
更に問答無用で対策品のエンジンへと載せ替えだといいます。
恐らくトラクター等の高馬力エンジンの数は6UZ1に比べ出回っている数が少ないので認めたのではないかと想像しています。
トラクター等の少数なら認めても負担は少ないだろうって勝手に想像しています。











あくまでも勝手に想像しているだけであって真実は分かりません。
どうなんでしょうかね。




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コメント
 
 
 
Unknown (kawa)
2018-09-11 07:48:54
お元気になられたようでよかったです。

写真みるとバルブリセスのあたりが弱いのですかね?
6UZ1搭載車は莫大な台数になりそうですしね。
対策品から良品に言葉を変えたのも気になります。

今回の日記を見させていただいて、免許取り立ての頃にお世話になっている自動車屋さんの工場長が「810のV10は絶対に壊れないし壊れたのを見たことがない」と言っていたのを思い出しました。
…あれから二十数年、月日の経つのは早いものです。
 
 
 
Unknown (運送屋)
2018-09-12 22:58:23
kawaさん

お疲れ様です。
もうすっかり元気になりました。心配していただきありがとうございます。

私が中を開けて見たところ画像のように穴あきが1気筒。
残りの5気筒全て同じ箇所に亀裂がありました。
明らかな強度不足だと感じました。
ピストンに穴が開くとどうなるか…クランクケースからのブローバイガスが全てインテークへ流れ燃料噴射と共に燃焼しアクセルを踏んでいなくてもエンジンは全開となりレブリミットを越えエンジンが吹き上がります。
たとえキースイッチをオフにしてもブローバイガスが出ている限りエンジンは凄まじい回転のまま回り続けエンジンが焼き付くかブロックをコンロッドがぶち破り止まるか。下手するとぶち破ったブロックから出たエンジンオイルが排気管に付着し火災となる恐れもあります。
マニュアルミッションならば慌てなければギアを入れブレーキを掛けクラッチを離しエンストさせれば良いのですが。とっさにはなかなか出来ませんね。
うちの運転手さんはパニックになって会社に電話してきました。
しかもスムーサーGだったので直ぐにエンストさせれず。
幸いにも焼き付いて停止しました。
リコールの説明には白煙が出てエンジン停止なんて軽く書いてありますが実際は想像を絶する恐ろしい状態になります。
何の前触れもなく突然起こるので尚更怖いですね。

810スーパーですね。確かに…V8は時々カムシャフト交換しましたがエンジンブローなんて見たことなかったですね。
シンプルな構造で最高でしたね。
もうあんな時代はやってこないのでしょうね。
 
 
 
Unknown (taka284)
2018-09-14 01:37:45
いくら酷くてもリコール出すだけマシだと思ってしまいます。
メーカー指定通りに整備しても、アホみたいな原因で壊れて、しかもユーザーの責任にして、まともに対応しない三菱ふそうより数段ましかな、
数十年の関係がありましたが、新年度から一切の取引しない予定です。
それほど酷い。想像を絶する酷さです。
 
 
 
ご無沙汰してます (運送屋の運転手)
2018-09-14 22:28:51
今発売されてるマイチェン後の
ギガの6UZ1ですが、
確か過去のリコールによる改良で
ピストンの素材が従来のアルミから
強度の高いスチールに変更されてます。
その他の各部品の改良や
DPDも排気管噴射タイプに変更されたり
それまでの6UZ1とは別物と言って
良いかもしれません。
ご存知であれば失礼(^-^;
 
 
 
Unknown (運送屋)
2018-10-24 07:52:07
taka284さん

お返事随分と遅くなりました申し訳ありません。。
そうですね。ユーザーを平気で騙す企業ですからね。乗用も大型も。
とうとう取引をしないことにまで発展していってしまったのですね。。
色々とご事情もありますでしょうけど大変なことですね。
うちは逆に日野さんとは取引させてもらえませんね(笑)


運送屋の運転手さん

お返事たいへん遅くなり申し訳ありません。
ピストンの素材がアルミからスチールへと変更になっているのですか!それは知りませんでした。
なるほどアルミからスチールとなると重量が全く違いますし同じ6UZ1といえど全くの別物と言っても過言ではないかという変更ですね。
耐久性や燃費が改良されているのであればよい方向に改善されたということですね。
トラブルの少ないエンジンであってほしいですね。

 
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