年が明けて令和7年。
そして時々耳にする戦後80年。何故戦後80年と言われるのか。
これは皆で考えましょう。
さて月に1回は投稿しようと書いていたのですが断念してしまいました。
自分で決めたことすら実行できない情けない男です。
反省は必要ですが考えてもダメなものはダメ。
自社の車の2PG-CYL77C 40万キロ位。
走行中時々エンジンチェックランプが点灯するが走行には支障ないとのこと。
しかし一度チェックランプが点灯してしまうとたとえランプが消灯してもクルーズコントロールが使用できなくなるので困るんですと。




この型からはEGRバルブの脱着に冷却水を抜かなければなりません。

定価14万円





取替後は症状も出なくなり無事にオートクルーズで快適走行が出来るようになりました。
この型は排気ブレーキも固着したりO2センサも壊れます。
77B型の方が故障少なくて良かったように感じます。
なんとなくですが…。
平成30年位の2RG-FK64F 50万キロ位。
エンジンチェックランプやABSやら同時に点灯して怖くなったので持ってきましたとのこと。
そして近所の車屋さん?ディーラー?ロードサービス?なのか分かりませんが診てもらったらターボ系統の故障だから車屋さんに持っていって早く修理してもらってくださいと言われたそうです。

車屋さんに早く持っていった方がいい?誰が診断したのでしょうか…。


そのターボ系統の故障でABSのランプも点灯だって話でだいたい故障内容が想像できました。
主たる故障原因はVGTの故障です。


VGT1の数値。2と3は35Ω位でした。

VGT1はボディ間もショートしていました。

M11のエンジン制御

VGT1がショートしている為にヒューズが切れます。
3連VGTを取り替えてヒューズも取り換えて故障コード消去。
試運転して良好でした。
これもFUSOでは定番の故障でしょうか。
次は自社の車で雪の多い地域に運行する為にヘッドライトに雪が積もり走行中に真っ暗になってしまうとのことで怖いですという話を聞きました。
最近はLEDヘッドランプが増えトラックにも標準化されました。
PIAAから良い物が出ているので装着してみました。

ヘッドライトウォッシャーも装備されていたりしますが無意味なのです。
ヒーターでもガラスレンズなら良いでしょうがプラレンズも多いので温度設定はメーカーの方が悩んだでしょうね。

クオンです。

ロービーム。


ユニットに配線もありますのでココから電源を頂き全部組み込んで車体に組付けできますので便利。

見えずらいですが横長のエレメントを貼った状態です。

組み込んだその夕方から雪が降り出し外は吹雪のようになっていましたのでテストには丁度良い環境でした。

ヒーターが無い場合はこのような状態になり走行途中でライトが真っ暗になったりします。

光っているのは車幅灯でロービームは点灯させていません。
ヒーターが作動するとロービームの箇所だけ融雪されています。
夜間雪国を走行する車には最適ではないでしょうか。
運転手さんの評判も良かったです。
次はエンジンが掛からないんですというダイナのご依頼。
こちらの自社のお客様ではなくお付き合いのあるお客様の紹介でのご入庫。
話を頂いた時にはあまり乗り気では無かったのですが買った自動車屋に入庫しているが一向に修理が終わる気配がなくコンピュータがダメだとか色々言われ放置気味で仕事に使えなくて困っているとのことでした。
う~ん。。。どうしてもとお客様に言われ分かりました…自走が出来ないので保険のレッカーで運んで貰えますか?ということで入庫してきました。
平成24年位だったかな?BDG-XZU775 あまり聞きなれない型式ですよね。
走行中に突然エンジンが停止しクランキングしても掛からなくなったそうです。

エンジンが掛からないということなのでスタータースイッチを回してみますが既にバッテリーが弱っており、かろうじてクランキングはするのですがダメっぽい感じでした。

と言うかキースイッチをONにした時にエンジンチェックランプが点灯していません。
もう一つはオイルプレッシャのランプも不灯でした。
これは嫌な予感しかしませんし最初に診ていた自動車屋さんが言うコンピューターかもと言う話が理解できました。
ちょっとまずい作業を引き受けてしまったかな?と少しだけ思ってしまいましたが引き受けた以上は頑張ります。

試しに診断機を繋いでみましたがエンジンとは通信できませんでした。
ただし車両制御やABSとは通信でき画像のような故障コードが入力されていました。

先ず見るべきところはECUが起動していない原因を探すことですから電源とアース関係を調べます。


ヒューズボックス一体となったリレーユニットにECUメーンリレーやECU起動に重要な役割を果たすリレー類が分解不可状態で組み込まれています。
FUSOのサムみたいな物でしょうか。
配線図には線の色まで記載してありリレーの回路が記載してありますが分解不可で単体の点検がしにくい構造となっております。
ここで点検の手が止まります。
でもキースイッチONでECUにBが来ているのか調べるとBは間違いなくバッテリー電圧で来ていました。
数か所あるアースもとれているか確認しました。車が古いので錆も多かったので車外のアースも確認し念の為にブースターケーブルで直接キャビンにアースを追加してみたりしましたが症状は変わりません。

ECUに電源が来るということはECUリレーは大丈夫ということです。

BATT +B IGSW 等も何度も確認するのですが大丈夫。
入力は大丈夫なので出力はどうなのか調べました。
MRELという所からリレーに電源を出力する端子なのですが出ていませんでした。
修理書に従い他の端子も全部調べましたが電圧が違うところが多数ありました。
当然ECUは起動していない?であろうから電圧は違うし低いのだろうと。
何だろ?これは分かりません。。。
その自動車屋さんが言うECUがダメ?なのか…ただ確信は無いので。
ここで一日使い果たしてしまいました。

その夜は気になって眠れず(寝たけど)家に帰ってからも配線図とにらめっこ。
電源もアースも大丈夫なのに何故起動(チェックランプが点灯しない)しないのか。
プレッシャランプも点灯しないのも関係あるのか?
考えれば考える程に混乱します。
このダイナのモデルはイモビもあるのでECUを付け替えてエンジン始動等も容易ではありません。
では中古のECUに交換してみましょうということは出来ません。
キーからイモビから全部移殖するなら別ですが現実的ではありません。
考えても分からないので修理書を隅から隅まで読んでみるとヒントになる項目がありました。
5V電源です。ECU内部に組み込まれているアクチュエーターやセンサー駆動の為の電源です。
そこにはこう書いてありました。(画像撮ってありません。すみません)
「ECU内部の5V電源がショートすると5Vが出力されずECU本体も起動しなくなる」というニュアンスのことが記載されていました。
5V電源を利用している部品も羅列されていてスロットル開度センサー、フューエルプレッシャセンサー、DPR差圧センサー、ターボプレッシャセンサー、アクセルセンサー、クランクポジションセンサーの6個でした。
ではその部品に不具合があればコネクターを一つづつ外して故障が解決するか確認する手立てがあるということ。
部品が故障していなくても5V電源系統の配線を調べると解決する可能性があるかもしれないと少し光が見えました。
それが分かったら早く会社に行って調べてみたくなり眠ることが出来ました。(やっぱり寝たんだ)

このVCとVC2という端子が5V電源の出力端子ですが調べると0Vでした。
となると5Vが出力されていないからECUが起動していないとも考えられるということです。
しかしECUの内部不良で5V回路がダメになっているとも考えられます。



センサー類を一つづつ外して確認しているとなんとプレッシャセンサーのコネクターを外した時にECUが起動しました。
そしてプレッシャセンサー本体なのかハーネスなのか。
キースイッチONのままハーネスを触っているとECUが起動したりダウンしたりすることが分かりました。
これはプレッシャセンサーのハーネスのショート!ということでハーネスを外して断線ショート箇所の確認をしますが見つけられず。

もう少し辿ってゆくと違う箇所でショートしている箇所を発見。


この青いハーネスがVCのハーネスです。

本当にほんの僅かに擦れていただけビニールの被覆だけが擦れて銅線が僅かに出ている状態でした。
腐食もしていませんし簡単な防水処理を施ししっかりと養生し擦れても被覆が剥けない加工を施して処理は完了。

そして外したコネクター類を元に戻してクランキング。
画像はありませんがキースイッチオンで勿論エンジンチェックランプは点灯。
そしてオイルプレッシャランプも点灯するようになりました。
ブルルル~ンとエンジン始動。

バラバラの内装も復元し暖気して試運転。


色々外してテストしていた履歴が記録されていましたので消去。
しっかりとECUとも通信できるようになりました。

これも過去コードとなりましたので消去。
最終チェックをしてお客様に連絡し納車。
直ってヨカッタ。。。
慌てず焦らずですね。何度も落ち着け俺って心の中で叫びながら作業していました。
初めてのお客様だったのもあるし緊張したお仕事でした。
とにかく納車できてよかったです。
奇跡と偶然がもたらした修理でした。
地震から一年が経ち気が付けば3月。なんと月日が流れるのが早いと感じることか。
歳を重ねると色々経験しますから早く感じるということなのですね。

自家用車のブロアモーターが突然に悲鳴をあげ焦げ臭くなりお亡くなりになりました。
これで二度目です。
現在走行24万キロくらい。

モーターだけではなくケースごとの取り換えとなります。

純正新品価格が高くて前回は中古で取り替えました。
たしか8000円位だったと記憶しています。
それから数万キロ何年だろう?
今回は新品にしました。
3万数千円だったかな?

今年の元旦は緊張しました。
また揺れるのではないかと皆ビクビクしていました。
無事に何事もなくお正月を迎え何事もなく元旦が過ぎました。
今年のお正月に飲むんだと置いてあったお酒を開け飲みました。
今年はどんな年になるかな。
一生懸命頑張ります。