今年は予報通り11月頃まで暖かいというのは当たっていますね。
朝晩は少し寒い日(11月だから寒くて当たり前)がありますが日中は晴れていれば汗ばむ日が多いですね。
ちょっと感覚的に変になってしまいそうです。
さてエンジンチェックランプが点灯したけど現在は消えているというお客様のレンジャー。
FD9Jだったかな?エンジンが4発のJ05Eのカラカラいうやつです。
何故か外観の画像を撮ってなかったようで運転席の謎の画像ですみません。


このまんまの説明の故障コードです。
修理書も故障ですと書いてありました。

取り外しは見た目のゴチャゴチャ感にだまされましたが簡単でした。

画像ではちょっと分かりにくいですがバルブが半開きのままで少し開いている状態です。
これでは不要な時にもEGRしてしまいエンジン不調や吹き上がり不良になったりします。

新品は日野さんに在庫がありました。と言うことは時々出るということなのでしょう。
ちなみに定価20万円です。
恐ろしいですね。これに診断料に工賃に付属のガスケット代等が別途かかります。
この金額を回収するには一体どれだけ走って幾らの売り上げを上げなくてはならないのか。
使うからには修理しなくてはならないのですが気軽に修理できる金額ではないと思います。
こんなの個人で使うトラックでしたらあっという間に修理破産しそうですね。
20万円……修理して下さいと言うとは思うのですが念のため電話して確認。
ちょっと驚いた感じでしたが最終的には修理お願いしますとのこと。
これ本当に何とかならないのでしょうか。物価上がりすぎ。
物価上がり過ぎと言うか収入が変わらないので年々苦しくなってきます。
これもう本当に個人ではどうにも出来ないこと。政治で変えてもらうしかないのです。
だから一人一票があるのです。
国内をこんなに貧しくした政治。そして投票に行かない無関心の責任も重大。
無関心になるように仕向けている政府が悪だと思う。
話は戻って新品を組付けてエンジン始動。アクティブテストも良好。
エンジン吹き上がりも良好。
故障コード消去し納車。

何回も書きますが他の者は取り替えた部品は捨ててしまいますが私は捨てる前に分解してみたくなるのと何故だろう?という気持ちが働き後日分解する癖があります。
捨てるだけなので思いっきり分解できますね。
これが楽しいと思うのは私だけでしょうか_?
上の画像まで簡単にバラバラになりました。
ありがちな破壊したり割ったりする必要はありませんでした。

バタフライと連結しているリンクロッドを外すとすんなりバタフライは閉まりました。
手で動かしてもスムースに動きます。
問題があるのがアクチュエーター側ということです。
画像の基盤の丸の所にモーターが挿入されていました。

ブラシレスモーターが入っていました。

モーターの軸のベアリング固着して手で回しても固くて動きが悪い状態でした。
つまり原因はモーター軸のベアリングということです。

茶色い粉のような物がベアリングから出ていた錆?のカスです。
ベアリングは手で無理やり回さないと回らない位に固くゴリゴリしていました。

と言うことはあのベアリング一つを取り替えることが出来れば新品部品20万円の出費は抑えられる可能性があるということです。
これは勿体ない。。。
う~ん__。。。
考えさせられますね。。。
せめてブラシレスモーター部だけでも部品が出たら修理可能なのに。
本当に勿体ないと思いました。
せっかくのブラシレスモーターなのにベアリングが壊れては低寿命ですね。
これを書いている11月は割と落ち着いています。
例年1月、5月、11月は車検が少ないので落ち着いている日があります。
私は作業もしますが管理者側の仕事を多くせねばいけないのですが作業が多いとついつい作業を優先してしまいます。
例えば時間的に猶予の多い車検等は私が隙間時間を見ながら作業するということがあります。

これは中古車業者さんが持ってきたウチで車検するのは初めてのダンプカー。

合間を見ながらブレーキの分解点検。
ライニングの残量が少ないようですね。

そもそも業者さんが乗って来た時点でクラッチのスラストベアリング破損しておりクラッチオーバーホールの依頼。
ダンプなので上からも作業できるのが有難い。



ダイヤフラムスプリングが折れて噛み込んでいました。
プル式クラッチなのでカバーにスラストが取り付けられているタイプです。
ベアリングが完全に固着して回りません。
画像にありませんがパイロットベアリングも破損していました。
これまた画像はありませんがクランクリアシールが漏れていましたので取り換え。

フソウ定番のヒーターパイプ腐食。
パイプも取り替えておこうかと取り外してラジエーターを見ると漏れていました。


バシャーンと漏れる前に取り換えられたのでラッキーだと思って下さい。
丁度取り換え時期でしたね。

業者さんなので部品は殆ど持ち込みとなります。
今年からは部品持ち込みのお客様は廃棄物処理費用として部品価格から算出した費用を頂戴することになりました。
ゴミの片づけやエレメント等は費用をかけて廃棄していますのでということです。
他に左前のチャンバー錆で固着、ブレーキエキスパンダ取り換え等。
少し時間は掛かりましたがなんとか納車。
こんな感じで隙間時間に作業できる車両は作業しています。
本当はもっと管理業務に集中し効率を上げることをしなければならないのですが…。
難しいですね。人手不足はどうしようもありません。

ということで人手不足を補うには設備投資が必要です。
第二工場用にもブレーキ液ハイブリーダーを追加導入しました。
これは贅沢な投資です。
ありがたいことです。
更に工場レイアウトも変更し効率アップを図る計画をたてました。
これから年末に向かい計画を実行する予定です。
それなりにお金は掛かりますが投資ということです。
理解してくれる会社には本当に感謝です。あとはもう一人人材を確保できたら嬉しいのですがこればかりはタイミングですね。
うちのような安月給では人は来ません。。これは私一人では決められませんので仕方ありません。
もっと世の中景気が上がればいいのになと思う日々です。
久しぶりに書いたら疲れました。
明日(正確には本日)11月13日は私のお休みの日。
散髪と両親のお墓参りに行ってきたいと思います。
おやすみなさい。
私は町工場の整備士としてトラック等の整備をやっております。
いつも参考にさせていただいておりますm(_ _)m
日野のEGRバルブですが、よく壊れるしフェイルセーフで吹けなく
なったりでやっかいですよね。弊社ではリビルト品を採用しております。
純正新品よりも値段は安く抑えられると思います。
2年近くリビルト品を採用しておりますが、今のところ変な不具合等は
ないような感じです。
もし機会がありましたら、部品商に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
はじめまして見ていただきありがとうございます。
おっしゃる通りEGRバルブに限らずリビルト品がでていますね。
こちらでもリビルト品は活用させていただいております。
ただ当日中に直して欲しいとなると田舎なものでリビルトを在庫している業者はありません。
注文し翌日や翌々日の入荷となることが殆どです。
時間的猶予があればリビルトを使用したいと考えております。
緑ナンバーの冷凍車で食品運ぶ会社となると…なかなか時間的猶予はもらいにくい事が多いですね。
リビルトの品質も最近では良くなっている傾向にあるのでしょうか。
ターボはもちろんエキスパンダやチャンバーやありとあらゆる物のリビルトがありますね。
またの機会に使用してみたいと思います。
ありがとうございます。
はじめましてお返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。
J05はEGRの故障が多いのですね。
ECUまで故障している事例もあるということですか?
なかなか判断つかないですよね。
交換には完全なる根拠と勇気が要ります。
リビルトも当りハズレがありますね。。