忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

さて、急浮上の準備だな

2010年01月06日 | 過去記事
昨年12月の初め、UAE(アラブ首長国連合)が中国籍とオーストラリア籍の船舶を拿捕したところ、コンテナの中からロケット砲の部品、地対空ミサイルの一部などが出てきた。「積荷」には「石油採掘用の部品」と書いてあった。素人考えながら、石油を採掘するのにロケットやミサイルを使うのは危険だと思うのだが、支那人やオーストラリア人はミサイルでちゃっちゃと穴をあけて、バケツか何かで汲み上げるのだろうか。実にちゃきちゃきである。粋である。

しかしながら、実はその「積荷」は北朝鮮製で、パレスチナ自治区ガザへのクリスマスプレゼントだとバレる。贈られる相手はキリスト教の信者ではなく、イスラム原理主義組織ハマスだった。国際社会では「ハマスに協力する危険な国」とは「北朝鮮、シリア、イラン、カタール」だとされているが、2010年、ここに両国を加えなくていいのだろうか。

そういえば、そのあとすぐの18日、シーシェパードのスティーブアーウィン号が「監視していた日本の民間船」に対し、ロープを投げてスクリューを壊そうとしたり、レーザー光線を照射したりして困らせていた。事故にもつながる危険な行為である。しかし、シーシェパードも、日本の捕鯨船に「クジラさんを殺すな」とか「海の生態系を崩すな」とか、お門違いの環境ゴロをまいているヒマがあったら、自国の船籍にて「人間を殺す武器」を運ぶコンテナ船に抗議してみればどうか。わざわざ「バターを腐らせたものを入れた瓶」を作る甲斐もあろう。「テロ支援反対!」と叫んでロープを投げれば、だれもシーシェパードに向かって「テロ行為だ」とは言うまい。また、余所の海の生態系を心配する前に、支那人だらけの「自国の生態系」を案じたほうが良い。ま、これは日本も同じくだが。

それと日本の調査捕鯨に対して「商業的規模の捕鯨は国際法違反」と難癖つけているが(国際捕鯨取締条約第8条2項 ※1946年締約)、オーストラリア船籍がやっている行為は「違反」どころの話でもなかろう。そのロケット砲で殺されるのはクジラではなく人間だ。それも兵隊ですらない一般市民、女子供が死ぬのである。つまり、こういうのを偽善という。


ンで、その偽善の最たるものとして「友愛」がある。友愛外交とは「偽善外交」と換言してもよい。だから、どこにも通じない。最近では、韓国相手の「竹島友愛」が通じず、せっかく日本の教科書には載せませんと約束したのに、日本人の手前、横向いてこっそり言った「でも日本領だけどね」が聞こえてしまって怒られた。もちろん、支那にも通用しない。どころか、逆手にとって利用されるのがオチだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100105-00000200-jij-int
<鳩山首相の南京訪問要請か=中国主席の広島入りも-仏紙>

仏紙ということだが、フランスも「EU(欧州連合)で北朝鮮と国交がないのはラトビアとフランスだけじゃないか」と、さあ、バスに乗り遅れるなと、フランス最大野党、社会党からラング国民議会議員は特使として訪朝したが、北朝鮮の核には「北の生命保険」とフランスらしい理解を示しつつも、拉致問題は非難した。

また、支那に傾斜するサルコジ大統領には「政府は日本にしばしば訪問すべき。日本との緊密な関係を築くことが重要だ」と、支那ではなく日本との関係構築こそがフランスの国益になると述べている。さすがは「ちゃんとした左翼政党」である。日本の「ど左翼」とは根本的に違う。右も左も「国益」の土俵で争う。なんとも羨ましい限りである。

ンで、そんなフランスの新聞が何と書いているのかと思えば、だ。


<【パリ時事】仏紙フィガロは5日までに東京発で、同紙が入手した情報として、中国共産党が日本側に対し、鳩山由紀夫首相の南京(江蘇省)訪問を要請したもようだと伝えた。胡錦濤国家主席が被爆地・広島を訪問するシナリオもあるとしている。同紙は、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見、民主党の小沢一郎幹事長の訪中など最近の日中接近の動きは「オードブル(前菜)にすぎない」と指摘。さらに重要な「今年の劇的和解シナリオ」として、まず鳩山首相が旧日本軍による虐殺行為の現場である南京を訪問し、中国国民に明快な公式の謝罪を行った上で、その後に胡主席が原爆投下の被災地広島を訪問するという案を提示した可能性があるという>


最悪である。外国の新聞なだけに、妙な客観性を帯びてリアリティがある。あの寝ぼけたような友愛総理が蹴るはずないし、蹴れるわけない。キリスト教よりも「排他的で独善的」な大物幹事長が「行け」と言ったら行くだろう。しかし、まあ、フランス料理の国から、天皇陛下の政治利用すら「オードブル」と言われたら「メインディッシュ」は日本国の中華風丸焼きか。今、日本の売国与党と支那共産党は「そのための仕込み」に余念がない状態か。「その仕上げ」は胡錦濤の広島訪問で日中友好か。もう媚中も大概にせよと言いたい。


http://sankei.jp.msn.com/world/china/091230/chn0912302007000-n1.htm
<南京にまた抗日記念館 国民党軍の“功績”に異例の評価>

「喰う側」の支那も、いつ「喰われる側」の友愛総理が来てもいいようにと、何度目かのリニューアルである。これは昨年末の話だが、先ごろ記念館の大幅拡張をしたばかりなのに今度は別館をOPENさせた。「南京抗日航空烈士記念館」というらしい。支那共産党が「国民党の功績」などという文言を使うと、そろそろ日本軍の悪行ネタも尽きたのではないかと心配になったが、どうやらそうでもないらしい。

<記念館の係員によると国民党関係者もすでに参観に訪れているという。南京は中華民国が首都を置いた歴史もあり、共産党が国民党との新たなパイプ作りを進める環境が整ってきた>

まあ、そういうことなのだが、私は今年、いよいよ妻や倅を連れて台湾に行きたいと思っているのだが、いつまでも素敵な台湾でいてほしいと心から願うものである。夏に行って泳いだりしてみたいのである。

ンで、支那共産党さん?ところでコレは不味いんじゃ・・・

<このほかにも、中国を支援した米義勇軍のフライングタイガーや旧ソ連軍兵士の戦死者もまつっており、「中国で初めての国際的な抗日航空烈士記念館」(人民日報)を標榜(ひようぼう)している>

ま、そのとき「中国」という国はない。「フライングタイガース」が支援したのは国民党の蒋介石である。そして「義勇軍」なのは、アメリカが「日本軍と国民党軍の戦い」においては「中立」だったからである。普通、「中立」というのは戦闘行為に不参加を表明するだけのものではない。このあたりが「日本は永世中立国であるスイスを見習え」という阿呆はわかっていないのだろうが、中立国というのは「交戦国のどちらにも干渉しないこと」をいう。損をさせても得をさせてもならない。

これはもう、このネットワークの時代、地球が狭くなった21世紀は無理だろうし、日本が安全保障をアメリカに依存しながら「中立!」というのが、いかに国際社会からすれば阿呆で幼稚な子供の意見だったのかも「ど左翼」は馬鹿だからわからない。また、いくら国際条約で「永世中立国・日本」となっても、それはそれだけの話であり、現実にドイツは中立国だったベルギーを侵略してフランスに攻め入ったりもした。

永世中立国・スイス政府が国民に配布する「民間防衛」を読むまでもなく、中立とか非戦闘行為とか平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してとか言っていても、ヤラれるときはヤラれるのである。だから、スイスは「死に物狂い」で「中立」を護る。大東亜戦争の際、スイスは領空侵犯してきた戦闘機を「国籍問わず」200機以上撃墜している。無論、スイス側も200機以上の戦闘機を失っている。平和も中立も覚悟を要するのだ。


ま、ともかく―――

支那事変は1937年だ。その時点から、アメリカは「中立国」として「介入」している。この場合は「戦時中立国」だ。「中立国は直接、間接を問わず交戦当事国に援助を行わない義務を負う(戦時国際法)」わけだから、明らかに国際法違反である。国際法を順守するならば、日本にもフラインタイガースを持ってきて訓練したり、武器兵器を売ったり、軍事顧問を置いたりせねばならない。現代の日本のように、だ。旧ソ連の「日ソ中立条約破り」があんまりだったから、つい、アメリカはマシだと思ってしまうが、同じようなもんだ。どちらも頭と性根が腐っている白くまだ。

つまり、日本とアメリカで「戦争行為」が始められたのは1941年の12月8日ではなかった。この支那共産党が「フライングタイガースの功績を評価」している記念館がその証拠だ。しかも、ちょっと調べるまでもなく、大した功績でもない(笑)。あの「加藤隼戦闘隊(飛行第64戦隊)」とも何度か戦っているが、「64戦隊22機撃墜!」と報じながら、実は2機だったとか普通にある。しかも一機は「空中衝突」だったりもする。やっつけてすらいないじゃん、ダメじゃん(笑)。ンで、そのアメリカの「義勇軍」とやらは、1942年の4月、飛べなくなったフライングタイガースに自ら火をつけて「昆明」に撤退している。今年は「寅年」だから、あまり馬鹿にしたくないが、トラとバッファローが大空でハヤブサと戦えばどうなるかわかろうもんである(笑)。



また、これも昨年だが、2006年にスタートした「日中歴史共同研究」も、当たり前に難航している。なぜ「当たり前」かというと、先ず、意味がないからだ。それは支那相手だからではなく、いわば「どの国とやっても同じ」であるということだ。教科書などもっと無意味である。日本人の子供には「日本から見た歴史観」を教えるのが常識だからだ。

「コロンブスは英雄だ」と教えられるアメリカ人の子供は、ひとまず普通なのである。大人になって自分で勉強して、調べて悟って、その友人が「コロンブスって憧れるよね♪」と言えば、友情から「のーのーwwそれは違うんだ、キミは人殺しの強盗が良い奴だとでもいうのかい?AHAHA!」と諭すこともできよう。

しかも、相手が支那ときた。話し合う前から「なんきんー!」であろう。こちらが「てんあんもーん!」と言っても「あーあー聞こえないアル」とされると知れている。よくぞまあ、金も時間も使っただろうに、まさに無駄の中の無駄、ザ・無駄である。よくぞ「れんほー」に仕分けされなかったもんだと思う。ま、するはずもないが。

それでも、なんとか「落とし所を見つけて報告書を出そう」とするのは日本役人の律義さであろうか。そして、それは尽く支那に延期される。昨年の夏前からだ。

理由は説明する必要もあるまい。ちょっと待ったほうがカシコイわけだ。もうすぐ、もっと良いことがある。もっとやりやすくなる。もっとどうにでもなる。

今年、その報告書が民主党に届けられることになるという。見るまでもなく99%は「支那の言いなり」の歴史共同研究の成果が出るだろう。南京事件は30万人を殺したのだし、日本軍は悪鬼のごとく、平和に暮らす中国人民の方々を、ある日突然に襲い掛かり、殺しまくりの犯しまくり、拉致誘拐に放火略奪、オレオレ詐欺につまみ食いまで、そらもう、ありとあらゆる、思いつく限りの罪を着せられて、それを日本国総理大臣が正式に認め、公式に謝罪し、国をあげて賠償するというシナリオだ。

それに最悪の場合、胡錦濤が広島に来るとき、またもや天皇陛下の政治利用もあるやもしれぬ。胡錦濤は日本「人民」に対し、それを「許します」とやるかもしれない。支那が大好きな「壮大な猿芝居」を見せられる可能性はないか?日本お得意の「取り返しのつかないパフォーマンス」になる危険はないか?今の日本の政権は、それくらいする。




加藤隼戦闘隊の加藤健夫少将は、1942年5月22日、銃座に被弾して「帰還不可能」と判断。自ら海面に突っ込んで果てた。5月22日は虹の会長の祖母様の御命日であり、私の誕生日でもあるから記憶しているのだ。

あの時代、あのとき、加藤少将だけではなく、多くの「日本人」が散華した。当時を生き抜いた「日本人」の方々も、今はもう高齢であり、年々、亡くなってしまわれる。敗戦を「終戦」と言い換えてやり過ごした年数は65年になった。そしてついに末期症状をみる「この国の人々」は末期的な政党を選んでしまったという自覚すらなく、日々、支那人のように「自分のこと」ばかりを訴え、それを「実現してくれる」という政党に騙される。既に「帰還不可能」とは思いたくない。

2 コメント

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明けましておめでとうございます ()
2010-01-07 03:17:42
国策としての反日っていうのは...ん~日本って金になるんでしょうね~
シナで反英なんて聞いた事ないですもんね
鯨ヤクザも他の捕鯨国にカチコミかけたって聞いた事無いですしね~
今回のボロ舟が沈んだ件も、ハトが遺憾の意を表明して、嬉々として謝罪と賠償をするんでしょうね~
きっと。自国の食文化や伝統漁法なんてお構い無しに「僕ちん鯨肉キライだも~ん」ってペロッと言う愚か者ですから。
最近、消費税すら納税するのが嫌で本当に慎ましい生活になってきました。
まぁ元から財布には小銭しか入って無いですけど。

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あけましておめでとうございます (久代千代太郎)
2010-01-08 09:23:32
>な さん

その消費税、「20%でも足らない」とか抜かし始めていますね。夏の選挙で民主単独過半数・・正直、怖いです。。。
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