忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

たまには日本に感謝して

2013年05月26日 | 過去記事



職場の女性職員が妊娠。目出度く二人目を授かった。人手不足の連続勤務。夜勤もあるし、旦那は出張ばっかりとか、愚痴っていた割にはマメな夫婦だと感心したモノだが、これを口にするとセクハラになるから気をつけたい。

一応、まだ働ける時期だとかで職場に来る。仕事の性質上、周囲は女性が9割だから、なにかと安心でもあるが、遠目で見ているとこれがなかなか手厳しい。少子高齢化が言われる中、自分は3人産んだ5人産んだという、ヒスパニックみたいな逞しい先輩がいる。また、前の旦那のときが2人で今のが2人、間の1人はわかんないとか、問うてもいないのに区分けまで教えてくれる。恐ろしい話だ。

そんな歴代の猛者に「妊娠してるから」は通じない。犬でも猫でも妊娠くらいする、という理屈で手加減なしだ。2人目が腹に入った女性は20代後半。懸命にやっているから文句もないが、私からしたらやはり怖いと思う。男はダメだ。

だから手伝ってしまう。重い物など持っていたら走ってしまう。そして案の定、オバサマ連中はこれが気に入らない。「ちよたろさん、あんたね」とくるが、そこはまあまあ、私は男だからいいじゃないですか、と茶化してしまう。中には「実はボクが父親なんです、これは内緒」というショッキングな嘘も吐いてしまう。つい反射的に体が動く。

本人も気を使う。私が走り寄ると恐縮して「だいじょうぶです」も言う。しかし、私はまあまあ、せっかく来たから、とか言って手伝う。正直、ジジババ抱えたまま転倒も怖い。

ある日の夕方、私が帰宅しようと正面玄関付近にいると、彼女が段ボール箱をふたつ重ねているのがみえた。私が近寄るとまた「だいじょうぶです」を言った。私もまあ、だいじょうぶなのか、それじゃあ、と思ったが、なんと、そのまま階段を上ろうとした。「ちょ、エレベーターを使ってください」と声をかけたときには数段あがっていた。

私は「危ないですから」と問答無用で段ボールを奪い去り、そのまま階段を上がった。すると彼女は「ありがとうございます」をやっと言った。しかし、私は段ボールを倉庫に入れたあと「いえ、どういたしまして。でも、ホントはそれも結構」と告げた。なにか勘違いされてるようですけど、べつにあんたのためじゃないですから、と笑顔で言った。彼女は面喰っていた。

我が妻も20年前に、娘は3年ほど前に妊娠していた。仕事をしていたかどうかはともかく、買い物に出たり散歩をしたり、病院に行ったりはした。その際、必ずどこかの誰かの世話になっているはずだ。タクシーに乗ったら運ちゃんも気を使ってくれただろうし、自転車で横を通り過ぎるオッサンとか、ちょっとくらいは配慮してくれたに違いない。いま、私が妊婦をみて気遣うのはその「お礼」なのだ。

情けは人のためならず、だ。私は彼女にそう説明した。これが社会というモノですよ、と言うと彼女は納得してくれたらしい。だから「ありがとう」は私にではなく、将来、その子が嫁に行くか嫁を貰うかして、それで子供を授かったときの周囲の人に向けて念じてください、それでまた、その「情け」が世の中を廻りますから、と。





他には例えば「納税」がそう。「税金なんか罰金じゃないか」と書いていた経済コラムニストもいたが、ああいう阿呆以外はそれが「世の中の仕組み」だと理解する。それから様々な事情を勘案して「日本でよかったなぁ、おい」と実感しながら生きていれば、結構な幸せになれるのだが、これを「あることが前提」として意図的に日本を腐す連中がいる。

その代表が反日メディアとか反日日本人、悪い在日支那朝鮮人だ。彼らは「余所の国にはない」ことを知っているからたくさん日本に来る。それこそ密航も厭わず、不法入国も躊躇わず、名前を変えて顔や指紋まで変えてでもくる。「儲かる」以外にちゃんと理由がある。

例えば有名な話だが、オーストラリアで救急車を呼ぶと「初乗り」で1万5千円取られる。たしか最高額は数十万円だったと記憶する。そりゃ医療の専門を2~3人乗せた「走る救急処置室」だ。普通に考えれば「安くない」とわかる。つまり、本当なら無料が異常なのだ。当たり前では決してない。

だからオーストラリアには「子供が熱出しちゃって」でタクシー代わりはいない。タクシーのほうが安いからだ。アメリカでもそう。「保険加入者」に限り公共の救急車両は無料だが、とても足りないから民営の救急車が走り回る。呼べば一回数百ドル。安くない。

また、オーストラリアを旅行中、田舎を歩いていると民家のゴミ捨て場に火を見つける、とする。小火だ。日本なら先ず、反射的に携帯電話で119番。それからバケツを探して火を消して、消防隊員がやってくると「なんとか消えました」。たぶん、消防隊員は「御苦労さまでした」と褒めてくれる。でも、オーストラリアでコレをやったら、その住人に訴えられるかもしれない。呼べば問答無用で19万円、これはあんたが払うのか?と詰められる。

そして働いてみる。オーストラリアでワーキングホリデーする。当然、税率はオーストラリア人と同じではない。先ず、これは最低で29%取る。それでも頑張って稼ぐと、週481ドル以上になったら最高45%持っていく。「うわぁえげつなぁ~」と思うのは日本にいるから。良い意味で異常なのは日本だとわかる。「日本は外国人差別が深刻」とか「外国人が生き難い国」と言う連中の顔を思い浮かべながら書くと、先ず、日本国内で働くなら原則として労働基準法が適用される。日本人とまったく同じく、だ。

それから労働者災害補償保険法、労働安全衛生法、雇用保険法、最低賃金法などの労働関係法令もすべて適用。つまり、健康保険に入れる。フィリピン人や支那人が「返さないで」と入管に泣いて頼む理由のひとつがコレだ。たしかに「情けは人のためならず」だが、日本の場合は範囲が広すぎる。「人」が人類全部を指している。素晴らしい国なのだ。

外国人が日本人と同じ条件で納税すれば、まったく同じ公共サーボスを受けられる。福祉サービスも受けられる。これに調子に乗った「参政権も寄こせ」が、どれほど非常識で厚かましいのか誰でもわかる。先ほどの「職場の妊婦」で言えば、職場に来て先輩上司を顎で使い、給料を倍にしろ、と抜かしているレベルだ。それで「勝手に妊娠しておいて何様のつもりだ」と言えば「マタハラ(マタニティハラスメント)だ!」とか福島瑞穂なんかが騒ぐ。

べつに「無理をしろ」は言わない。「給料をカットしろ」も言わない。ただ、日本では普通に一所懸命に生きていれば、誰からも親切にされて生きていける。妊娠していれば気も使ってもらえる。まだまだ電車で座席を譲ってくれる日本の若い子もいる。それは日本の国柄でもある。外国人が日本に来たい、と思うのは仕方ないが、来たならば「一緒にそれを守る」くらいの気持ちでちょうどよろしい。ましてやそれを「壊そうとしたり」は看過されない。嘘で汚すことも許されない。

日本は良い国で日本人は優しい民族だ。だから管も鳩山も殺されないし、民主党本部にバズーカ―も撃ち込まれない。今日も明日も安心して、朝日新聞や福島瑞穂も元気に反日売国ができる。元売春婦に石を投げるのもいない。公安が目をつける反日極左暴力集団の集会でも圧力鍋が爆発もしない。辻元清美に「生粋の日本人ですか」と問うて刃物出すのもいない。前代未聞の穏やかな国、平和国家、友愛精神が日本だ。

情けは人のためならず。たまには日本に感謝しながら反日すればどうか。




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