インド 移動編 3

Agra Fort （アーグラフォート）駅

宿から駅までオートリクシャーで100Rs.（約170円）でした。

これから列車でバラナシへ向かいます。
いよいよ寝台列車です。
寝ている間に盗難にあったとか、
セクハラにあったとか、
いろいろ聞きます。



私が乗るのは14854番の列車。
アーグラには駅が2つありますが、
今回は間違えませんでしたよ。
→「インド　移動編　2」

出発予定時刻は20:30ですが、
この時点ですでに1時間10分遅延しています。
この後もどんどん遅れるんでしょうね。
最終的には何時間遅れるでしょうか。



スマホのアプリで列車の運行状況が確認できます。
若干タイムラグがありますけど。



インドで列車の遅延は当たり前なので、
みなさん地面に座ったり寝転んだりして待っています。
私もインド人の隣りで座って待ちました。
インドとはいえ2月の夜はかなり寒くて、
ウルトラライトダウンを着て
スカーフをグルグル巻きにしていました。



度々アナウンスがありました。
多分遅延情報などを伝えているのだと思いますが
イマイチ聞き取れません。
私はスマホのアプリだけが頼りです。

バックパックを背負った外国人がゾロゾロと
動き出したのでおそらくバラナシ行きの列車の
ホームが変更になったのだろうと
予想してついて行きました。



結局予定時間より2時間遅れて列車が到着しました。
長い列車の中から自分の車両を見つけ出します。
乗り込むと今回は自分の席には誰も座っていませんでした。笑

同じ区画は私の席以外はすでに先客がいました。
隣りの席と上の席はインド人のおばちゃん。
斜め上の席は外国人バックパッカー女子。
通路を挟んだ席はインド人のおじさん。
その上の席は外国人バックパッカー女子。

バックパッカー女子は友だち同士、
おじさんと一人のおばちゃんは夫婦のようです。

席は最初は座席になっていましたが
背もたれを倒すとベッドになります。
隣りのおばちゃんが身振り手振りで教えてくれました。



アーグラフォート駅を出発したのが22:20ぐらい。
周りはすでに寝る準備万端の様子でした。

寝具は自分でセットします。
なぜか枕が置いてなくて、
検札にきた車掌さんに言ったら持ってきてくれました。

バックパックは座席の下に入れます。
ワイヤーロックでバックパックごと固定した方がいいと
聞いていましたが、みなさんとくにロックしていなかったので
私もしませんでした。
貴重品の入ったショルダーバッグは枕の下に入れました。



コンセントは6人で1つしかないので争奪戦でした。
私はモバイルバッテリを持っていたので使いませんでしたが。



通路側の席には各座席ごとにカーテンがありますが、
4人席は通路を仕切る1枚だけです。
しかもなぜか誰もカーテンを閉めず、
結局ずっと開けたままでした。

24時近くになって電気を消して就寝。
寝台ベッドはなかなか快適です。
通路側は狭いですがボックス席は寝返りも打てます。

ちなみに服は着替えませんでした。
昼間観光した時の服のまま寝ました。

エアコン付車両だったのですが、
寝ていると暑くて目が覚めて、
起きると寒くて汗がひくを繰り返しました。
これが原因なのか風邪をひいてしまいました。

朝になったら上段の人が下りて隣りに座るのかなと
思っていましたがそんな様子もないので、
私もずっと横になっていました。
私が横になっていたから下りてこなかったのか？



車内でお弁当の注文を取りに来ると聞いていましたが
ありませんでした。
乗車したのが22時すぎだったのですでに終了していたのでしょう。
夕食は食べてから乗車したのでいいですけどね。
チャイやお菓子の車内販売は時々ありました。
買いませんでしたけど。

ソイジョイやお菓子をたくさん持参していたので
それらを食べていました。
水も1リットル準備していましたが、
トイレが近くなるのであまり水分を取らないようにしていました。

インドの列車のトイレは穴が開いているだけです。
そのまま線路上にまき散らすんです。
駅のホームに停まっているときもそうです。
だからホームは臭いんですね。

列車内の治安ですが、何の問題もありませんでした。
隣りのインド人おばちゃんは私が乗車して早々に
「バッグ見てて」と言ってハンドバッグもスマホも置いたまま
手ぶらでトイレに行っていました。
その様子を見てこの車内は安全なのかなと。
私は貴重品の入ったバッグは持って行きましたけどね。

セクハラにもあいませんでした。
朝起きたら足元にインド人が座っていることがあると
聞いていましたがそれもありませんでした。

かなり身構えて乗車しましたが拍子抜けするほど安全でした。
多分一番いい車両なので乗客層もそれなりの人たちだったのでしょう。
エアコンなし自由席はどんな様子なのか想像するとコワイです…

列車は10:30にバラナシに到着予定でしたが、
そもそも2時間遅れて出発していますからね。
走っている間にも徐々に遅れていきます。

朝、目が覚めてからも横になっているとまた眠くなって二度寝したり。
起きている時はお菓子を食べたり電子書籍を読んだり。
乗っている間に2冊読み終えました。
暇つぶしグッズがないとかなり退屈です。

予約時は上段にこだわっていた座席ですが、
結局は下段でも問題ありませんでした。
上段の人が下りてきて私の席に座ることもなかったし、
上段は上り下りが大変そうだったし、
盗難もセクハラもなかったし。



上段は窓がないので景色が見られません。



ヒマでヒマで仕方がないので、景色が見られないのはツライかな。

結局何時間遅延したかというと、5時間30分！
優秀優秀。笑
半日以上の遅延も覚悟していましたからね。
5時間30分は日本では信じられない遅延時間ですが、
インドでは誰一人文句を言いません。

もし12時間以上遅延したら夜中に到着することになり、
バラナシの町を夜中にひとりでリクシャーに乗ったり、
歩いたりすることは自殺行為だと聞いていたので、
そうなったら駅で一晩明かす覚悟でした。
12時間遅れるぐらいなら24時間遅れてくれと思っていましたよ。

5時間30分の遅延で、10:30到着予定が
16:00にバラナシ駅に到着。
14時間かかる予定が19時間30分…

この日はバラナシを観光する時間はなくなってしましましたが、
明るいうちに着けたので良かったと思います。

インドですからね。